2月4日 長い
実家に戻ってきてから1日が経った。僕は、試験が終わり、いろいろ考えてしまっていた。受かったパターンも落ちてしまったパターンも。あれこれ考えても明確な答えは出ない。そんなこともあり、僕はお母さんと話をしていたのだった。
お母さん「じゃあ、10日まで待つの?」
僕 「そうだね」
合否は、2月10日に発表となっていた。
お母さん「10日まで待つの長いね」
僕 「それまでも勉強しないとな」
覚悟は決めていた。進路を決めてからは、後期までの勉強は想定済みだ。
お母さん「また、勉強するの?」
僕 「ああ。後期もあるし」
お母さんや那由多からは、勉強しすぎだと言われていた。それもわかるけど、このままだったら行く大学もない。浪人になるしかない状況で、勉強しないわけにはいかない。
お母さん「受かったら、受けないんでしょ?」
僕 「まぁね。でも、落ちる可能性もあるしな」
後期は、文系科目の英語と国語だけだから、前期よりはラクだ。あとは、勉強し続けれるか。
お母さん「どれくらい受かりそうなの?」
僕 「うーん、、、、、、、。」
昨日考えたパーセントを伝えたらどう思うのだろう?もっと増やして言うべきだろうか?それとも正直に言うべきだろうか?
僕 「30〜50%かな」
気がつけば素直に伝えていた。
お母さん「それは、いいの?わるいの?」
僕 「よくはないよ」
本音はあるのかもしれないけど、お母さんはわからない様子を見せた。お母さんは、何を考えどう思っているのだろうか?
お母さん「まぁ、ゆっくりしたらいいんじゃないの?」
僕 「あと、6日もあるし」
そんなゆっくりしてられない。落ちてからスタートだとまた落ちてしまう。本当にしなくていいのは、受かってからだ。
お母さん「那由多には言ったの?」
僕 「連絡は入れたけど、返ってきてないな」
何かあったら連絡をくれるのは那由多だけど、いざってなったら連絡がこない不思議さだった。
お母さん「そうなんだ。気にしてたから、すぐ返ってきたのかと思ったよ」
僕 「テキトウだよ。アイツは」
那由多は、今何をしているのだろうか?返信が来ない度に考えてしまう。まぁ、何をしていても俺には関係ないのだけど。もし、明日までに連絡来なかったら那由多のところに行ってみようかな?