1月24日 クイズ
アイツ「二次試験いつあるの?」
僕 「2月1日かな」
もう二次試験までもう少しと迫っていた。目標は、3教科で210点以上。一科目70点以上になる。
アイツ「もうすぐじゃない」
僕 「そうだよ。だから、勉強してるんだよ」
素直にツッコンだ。
アイツ「ホント?」
僕 「当たり前だよ」
なんで疑われるのか理解できない。
アイツ「どこ行くの?」
僕 「広島」
今のところは思い通り進んでいる。問題は、二次試験でどれくらい取れるかだ。
アイツ「おぉー。凄いじゃない」
僕 「まだ、受かってないからね」
ここまでは想定通りだけど、ここからは試験と面接だから何が起こるかはよめない。
アイツ「受かるといいね」
僕 「まぁ、そうだな」
受かるにこしたことはない。ただ、そんな人生は甘くないことは理解できる。一応、私立の方も受ける予定だった。
アイツ「私、補習終わったら東京行くの」
僕 「東京?」
真顔で僕の方を見られると困る。目線をそらした。
アイツ「うん」
僕 「何しに行くの?」
東京ってことは、また病院かな?
アイツ「何だと思う?」
僕 「知らないよ、そんなの」
病院だと思ってもそれを素直に答えることはできない。
アイツ「ハハハハ。当てたら、教えてあげる」
僕 「それ意味ないだろ」
明るく僕をいじっていた。
アイツ「そんなことないよー」
僕 「早く教えろよ」
もう18時か。そろそろ、イイ時間だ。
アイツ「えー。ちゃんと考えたら教えてあげる」
僕 「は?」
ちゃんと考えたらってなんなんだよ?
アイツ「もう遅いから、今日私は帰るよ」
僕 「こんなタイミングで帰るなよ」
絶妙なタイミングで帰ろうとするな。ホントに。早く教えろよ。
アイツ「じゃあ、明日かな」
僕 「明日?」
よく言っている意味がわからなかった。
アイツ「明日考えてきた答え教えてよ」
僕 「わかったよ」
おそらく、何言ってもアイツは帰ると思ったから僕は素直に口を閉ざした
アイツ「じゃあ、私行くね」
僕 「うん、わかったよ」
アイツ「バイバーイ」
右手をあげ、手を振った。アイツの影がどんどん遠のいていくのを見ると無性に寂しくなっていたのだった。