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1月22日 休憩

 僕は、一度休憩しながら、再び勉強をしようと思っていた。テレビを見ながら、寝転んでいた。お母さんは、そんな僕の横で洗濯をたたんでいるみたいだ。ちょうどCMに入ったところを狙って、お母さんは話しかけてきた。


 お母さん「もうすぐ、那由多帰ってくるって」

 僕   「そうなの?」  


 また、帰ってくるのか。ちゃんと大学行っているのだろうか?遊びほうけていないのか?


 お母さん「うん。試験終わったら帰るって言ってたわ」

 僕   「そっかぁ」

 

 何しに帰ってくるのか疑問だったけど、あまり気にしていなかった。


 お母さん「帰ってきたらうるさくなるから気をつけなさいよ」

 僕   「たぶん大丈夫だよ」  

 お母さん「そう?」


 意外そうに俺の顔を見ていた。今までだったら、そう思うかもしれないけど、この前、那由多と話していてそう思えるようになった。外見や行動とは違った面が那由多にはあった。


 僕   「うん。ちゃんと、そのあたりはわかってると思うから」

 お母さん「ならいいけど」


 言って損した。お母さんは、そんな顔をしている気がした。


 僕   「那由多に言っといて」  

 お母さん「何を?」


 ボケを含めてお母さんに伝えた。


 僕   「お土産買ってこいって」

 お母さん「フフフフ。わかったわ」


 兄弟仲良くしてほしいという親の想いに少しは貢献できたのではないかと思った。


 僕   「じゃあ、勉強してくるわ」  

 お母さん「どこ受けるか決まったの?」


 まだ、お母さんには言っていなかった。


 僕   「うん。今、資料請求してるところ」

 お母さん「そうなんだ」


 それ以上は、聞いてこないみたいだ。


 僕   「うん。資料聞いたら言うね」  

 お母さん「わかったわ。受験料とか払うからいいなさいよ」


 すぐさま返答はしづらかった。


 僕   「う、、、、、うん」


 お母さんは、再び話し始めた。


 お母さん「那由多にもたくさんお金払ったからね。優斗にもお金使わないと」


 そんなに使ったのだろうか?それともわざと言っているのか?お母さんの方を見るが、嘘は言ってなさそうだった。


 僕   「そんな気にしなくていいよ」  

 お母さん「ダメよ。ちゃんとしないとお父さんにも怒られるしね」


 お父さんは、そんなことを言っていたのか。僕は知らなかった。

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