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1月16日 自己採点

 ようやく2日間のテストが終了した。僕は、一眠りして19時から自己採点を始めていた。静寂な部屋で丸つけをしていく。自分の中で正解してほしいという気持ちが込み上げていた。自信があった英語と社会を後にして、先に自信がなかった数学、国語を行っていた。お母さんは、僕が起きていることを知らないだろう。疲れ切って寝ているものだと思われている気がした。普段なら、夕飯を食べている頃で、僕を起こしに来てもおかしくなかった。

 お母さんから、この二日間で何が言われることは、ほとんどなかった。僕がどれほどこの試験にかけているのかわかっているのか、単純に声をかけずらかったのかはわからない。兄の那由多の時とは、大違いだ。昔、那由多が試験を受ける時は、いろいろ言っていた。忘れ物が多い兄だったから心配になるのもわかる。そう言えば、昨日、那由多から試験頑張るように言われていた。言われなくても頑張るけど、大事な時にきちんと連絡してくれる兄に尊敬しかなかった。普段は、連絡すらして来ないのに。さすがだよな。そんな気持ちを抱いていた。

 自己採点が終わった問題用紙を机の上に片付けていた。5教科の中で、1番良かったのは、やはり英語だった。1番手応えがあったから当たり前なのだけど。得点86点は、想像以上の出来だった。平均点がいくらなのかはわからないけど、僕にとってはありがたい誤算だった。次が、社会の82点。ここは、ケアレスミスが2問あったから、嬉しさよりは、悔しさがこみあげていた。それでも80点台だしな。自分を慰めていた。社会の次が、理科で受けた生物だった。点数は74点。2択まで絞れたけど、そこから間違えてしまう問題が何問かあった。それでも、まずまずじゃないか。理科の次が、国語の70点。これは、意外と取れた方だ。もう少し低いかと思っていたけど、漢字が全問正解しており、点数が伸びたイメージだった。そして、最もできなかったのは、やっぱり数学だった。数学は、64点。関数の問題で、頭を悩ましていたけど、やはり間違えていた。計算ミスはなかったから、それが唯一の救いだ。

 最後に、この5教科の点数を合わせた点数をスマホで計算することにした。86+82+74+70+64=376。376点かぁ。最低ラインの350点を超えたのはよかった。後は、他の人がどれだけできたかによって僕も変わるんだろうな。そんな思いを抱きながら、僕はリビングに向かうのだった。

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