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1月9日 挨拶

 鼻水から咳へと症状が変わっていた。朝起きてすぐに、咳が出ていた。あんまり、咳をするのはすきじゃなかった。咳をするのと同時に肺が痛くなるのを感じていたからだ。


 ー12月26日ー


 部屋の中かが温かくなっているせいか僕は、とても眠くなっていた。ずっと待っているが宝来は、来ない。やっぱり、宝来は来ないんだと思っていた。しかし、アイツは来ると信じて疑わなかった。


 アイツ「どうしたの?」

 僕  「ん?なにが?」

 アイツ「眠たいの?」

 僕  「うん。もう、20時だしな」


 俺が眠たいのはバレていたみたいだ。


 アイツ「そんなに眠くないじゃない」

 僕  「まぁな」


 俺は眠いと機嫌が悪くなってしまう。アイツの話をスルーしながら聞いていた。


 アイツ「どうなの?勉強?」

 僕  「やれることはやってるくらいかな」


 やれることはやってるかぁ。もっとできるのかな?


 アイツ「いいじゃん」

 僕  「そっちは、どうなの?」

 アイツ「うーん。あんまりしてないな」 


 どこかテンションが低くなっていた。


 僕  「ダメじゃねぇか」

 アイツ「私、大学に行く方がいいかわかんないんだよね」


 言ってる表情と言ってる内容が違うくて驚いてしまう。


 僕  「じゃあ、どうするの?」


 持っていたジュースを少し横にやり答えた。


 アイツ「それはわかんない。けど、何か違うことをしようと思ってるよ」


 違うこと?


 僕  「そうなんだ」

 アイツ「うん。優斗もがんばりなよ」


 激励されていた。


 僕  「ああ、言われなくても頑張るよ」

 アイツ「あやしいな」

 僕  「どこがだよ」


 今日のアイツは、いつもとはどこか違うかった。


 アイツ「表情かな」

 僕  「なにそれ。もう、宝来来ないから、帰るわ」

 アイツ「えっ、ちょっと、待ってよ」

 僕  「嫌だよ」


 宝来は、なかなか顔を見せなかった。


 アイツ「じゃあ、せめて深雪には挨拶しときなよ」

 僕  「ああ、わかったよ」

 アイツ「うん」


 俺は、スマホや財布をカバンの中にしまいこんだ。


 僕  「どこいんの?」

 アイツ「トイレじゃない?」

 僕  「そっか」


 たしかに、何人かこの部屋にいなかった。


 アイツ「あっ、あそこだ」

 僕  「ありがとう。行ってみるわ」


 僕は、起き上がり部屋を出た。

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