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1月4日 もう一度

 今日から、図書館が冬季休暇が終わり開いていく。そのため、俺は、勉強道具をもって向かっていた。


 ー12月26日ー


 アイツ「もしもしー」

 宝来 「ん?」


 みんなが静かになり、スマホの方を見つめた。


 アイツ「聞こえてる?」

 宝来 「ああ」


 少し低い声で返事をした。


 アイツ「今、何してるの?」

 宝来 「友だちとボウリングだよ」

 アイツ「この後、空いてないの?」


 間髪入れずに話し始めた。


 宝来 「ボウリングしてるからなー」

 アイツ「少しでもいいから、こっちこれない?」

 宝来 「どこいんの?」


 もしかしたら、来てくれるのだろうか?


 アイツ「真田駅近くにある店だよ」

 宝来 「めんどくせぇな」


 今の反応的に近くではなさそうだ。


 アイツ「お願い、頼むよ」

 宝来 「次、俺が投げるから切るぞ」


 次の瞬間、電話は切れてしまった。


 小野田「難しそうだね」

 アイツ「まぁ、忙しいからね」

 小野田「じゃあ、ゲーム始めよっか」


 俺たちは、ゲームを始める方向で話がまとまりかけた、


 アイツ「待ってよ、もう一回かけるよ」


 みんな驚きの表情を見せた。そりゃあ、そうだろう。さっきの返事でまたかけても怒られるのが目に見えている。


 林  「やめといた方がいいって、キレられるよ」

 アイツ「えー、だって来てほしいじゃん」


 すると、アイツは、再びスマホから電話をかけたのだった。1.2.3コールなってもなかなか出ない。けど、諦めない。この執着心は凄まじかった。


 アイツ「もしもしー」

 宝来 「なんだよ」


 さっきより、機嫌が悪そうに感じた。


 アイツ「来れそう?」

 宝来 「行かないって言ってるだろ」


 みんながビビってる中、アイツだけは違った。


 アイツ「来てくれたら、無料でいいよ」

 宝来 「はぁ?それだけかよ」


 まだ、何か有るのだろうか?


 アイツ「何してほしいの?」

 宝来 「じゃあ、女紹介しろ」

 アイツ「いいよ」


 みんなあっけにとられていた。


 宝来 「じゃあ、後で真田駅行くわ」

 アイツ「ありがとう」

 宝来 「来たら、連絡入れる」

 アイツ「はーい」

 宝来 「じゃあ」

 アイツ「うん、あとで」


 再び電話が切れた。


 アイツ「やったー、来てくれる」

 小野田「凄いね、那奈」

 アイツ「ありがとうー」

 

 なんか、凄いとかじゃない気がする。一同、何も言えなくなってしまっていた。

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