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1月3日 絶対絶命ゲーム

 新年が明けてから今日が3日目。少しずつ、人が外に出だす頃だった。そんな、周りの人とは対照的に、今日も外には出ず朝から勉強にうちこんでいた。


 ー12月26日ー


 アイツが話し出したのは、"絶対絶命ゲーム"。このゲームは、相手が提示したお題に対してYESかNOかで答える。それが当たれば勝ちとなる。このゲーム、アイツとした時に、俺は見事に負けてしまい、もう二度とやりたくなかったゲームだった。また、アイツに主導権を握られており、僕は嫌な気しかしていない。

 説明を聞いているみんなはとても楽しそうだった。何がいいかなんて人それぞれだけど、僕にとってはやめてほしい。説明が終わると、僕たちは、チームに別れることになった。この中で、一緒に組めるやつなんていないじゃないか。いい迷惑だ、ホントに。小野田や林たちが話し合いをした結果、ジャンケンで別れることになった。ここには、小野田、尚也、林、藤岡、山川。そして、アイツと僕の7人がいた。

 僕は、誰となっても困るけど、状況的にやるしかなかった。勝った順番から、ペアが組まれるらしい。一発目のジャンケンでいきなり勝ったのが、小野田と藤岡だった。そして、次のジャンケンで勝ったのが林、その次が尚也、ここで勝たなければ、逆に組む相手がいないというなんとも困ってしまう状況になるのだ。しかし、、、、、、。案の定だった。最後に勝ったのは、アイツと山川だった。しかし、ここから悲劇が始まってしまったのだ。


 アイツ「ねぇねぇ!!」


 みんなが一斉にアイツの方を向いた。


 アイツ「今から、宝来に電話かけてみる」

 小野田「いいね。もしかしたら、来てくれるかもしない」

 

 やめろよ、まじで。心の声が漏れそうになる。小野田以外のヤツも肯定的だった。


 尚也 「宝来って来る予定だった奴?」

 アイツ「そうそう」

 尚也 「会ってみてぇな」

 アイツ「でしょ?」


 なんでそうなるんだよ。


 尚也 「何してんだろうな?」

 小野田「たしか、遊びの予定入ってるって言ってたけど」

 アイツ「そっかぁ。やっぱり、来ないかな?」


 そうだ、やめとけ。応援してしまう自分がいた。


 小野田「でも、電話かけるくらいはいいでしょ」

 アイツ「だよね」

 

 マジかよ。


 アイツ「じゃあ、かけるね」


 スマホを俺たちの前におきスピーカーをオンにしたのだった。

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