12月20日 変化
もうすぐ2学期も終了する。そんなことを感じさせないくらい毎日何かが起こっている感じがしたのだった。昨日の朝、教室に集まっていたのは卒業制作の話し合いだったらしい。まだ、2学期も終了していないのに卒業なんて気が早いなと思っていた。
でも、実際はそんなことはないのかもしれない。高校3年生は、受験が重なるから学校への登校日数も減っていくんだとか。アイツの話を聞いてると、もうすぐ卒業なのかと実感してきたのだった。卒業するのは嬉しいけど、アイツと離れてしまうのはどこか寂しく感じてしまう。
母 「早く、ご飯食べなさい」
僕 「お、おう」
余計なことを考えていたら、もうこんな時間かぁ。慌てて、味噌汁を流しこんだ。
母 「そろそろ片付けるよ」
僕 「もうちょい、待って」
食べ終えた皿をのせて、まとめていく。
母 「早くしてよ」
僕 「おう。それより、お兄ちゃんは?」
いつもなら、食卓にお兄ちゃんの分もおいてあったが、今日は、置いてなかった。
母 「那由多なら、今朝すぐ出て行ったよ」
僕 「えっ、もう?」
初耳だった。
母 「そうそう。早かったわ」
僕 「そっかぁ、、、、」
てっきり、もう少し残るのかと思った。
母 「何、寂しいの?」
僕 「そんなことねぇよ」
内心は、寂しさでいっぱいだった。でも、なんで帰ったんだろう?帰るなら、一言くらい言ってもよかったのに。
母 「那由多言ってたよ」
僕 「‥‥‥」
俺は、まとめ終えた皿をシンクの方に持ち運んだ?
母 「優斗、最近変わったなって」
僕 「えっ、僕が?」
皿をシンクに置くと同じタイミングくらいに驚いた。
母 「うん」
僕 「何も変わってないだろ」
どこが?自分でもよくわからなくなっていた。
母 「でも、私から見ても変わったと思うよ」
僕 「どこが?」
素直に聞いてみた。
母 「なんか、最近の優斗は、明るくなったよね」
僕 「そうかな?」
台所にあったタオルで手を拭きながら、母の話に耳を傾けた。
母 「逆に、私の方が聞きたいわ」
僕 「何を?」
お母さんは、お茶をコップに注ぎ込んだ。
母 「ここ最近、何があったのかを」
僕 「ああ、そういうことね」
何があったかなんて、言えるわけない。自分では変化が感じてないだけで周りからは相当変化しているように見えるんだな。




