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俳句~2020~

作者: 天やん

・流れ星途絶えた尾羽の孤独なり


・銀杏並木も禿げて寂し散歩かな


・寒空に吊られて行けり影法師


・君の名を負う廻り灯籠一つ


・秒針も長閑になりて金曜日


・あの人と柘榴を分かつお堂かな


・凡人となり5年目冬の朝


・秋風や躁鬱二型の音がした


・秋風に追われて路地裏迷い猫


・家出してみる三日月が渡り鳥


・上手くやりたくて二度見した人生


・唐揚げのきつね色待つ秋の夕


・SOS自他境界の秋晴れ


・十五夜の月まで昇るか航空機


・秋日向自律神経旅に出る


・鈴虫の夜更かしスマホ見れば2時


・落書きの夢破いては冷酒


・三十路過ぎ情熱はただ残暑


・鬼ヤンマ夕立遭いて寺の下


・十七歳夏三十路が妄執


・何にでもなれた私が今立秋


・夢語る友は麦酒缶詰む日々や


・汗が落ち「」「愛」の字滲みけり


・リストカット退治できぬミミズかな


・父の日の麦酒の音や期限良し


・飛び降りた彼女の靴も藤棚


・水無月の雨音涼し二十五時


・立ち枯れた貧乏草が猫じゃらし


・枝垂れ柳の花火が消す「さよなら」


・一年後水村山廓酒旗の風


・アマテラス春眠駄弁り雪降らす


・寒桜咲く街路の薄明かり


・遺骨をば運ぶ八十春隣


・行く春に足音耐えて鳥の影


・もつ鍋つつく一人減り一人減り


・ぽつねんと逢瀬のあとを歩きけり


・桜が笑うた後の街の静けさや


・雨どいの詰まりて溢る桜かな


・てんと虫革靴登る見ては泣く


・如月に春服私服夢見たり


・助手席の冬空広し午後三時


・行く春に四人のげこの盃や


・年ごとに増えるロウソク墓照らす


・コンセント末期の暖と針を刺す


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