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死に絶える大地
なろうラジオ大賞に応募し続けて、67作目。
少し息切れしてきました。
パラレルワールドを旅するファンタジーの主人公だって67個の世界は見た事が無いでしょうね!
「クソ、蘇れ、蘇れ!蘇れぇぇぇ!」
蘇生魔法を七重に掛けつつ、重力魔法で血流を活性化させ、何とか持ちこたえさせようとする。
しかし、天命に抗う事は賢者にも許されはしない。
神などという存在を肯定するかのように、
はたまた、
私の『賢者』という称号を嘲嗤うかのように、
私の毛根の全てが死に絶えてしまった。
賢者シモン=ヒルロオ
残存毛根数………0個
要は、賢者シモン=ヒルロオは剥げてしまった。
毛根に蘇生魔法は通じなかった。
「ちくしょぉぉ!毛根を復活させてやる!」
それが全ての始まりだった。
力が無ければ諦めるしかない。
しかし、力が有るが故に諦めるということが出来ない…………………
これは、そんな男の、力が有ったが故の男の………話。
そんなシリアスな訳が有りません!