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異界の刀銃使い  作者: 太公望姜子牙
冒険者の章
62/135

第59話 でも、やっぱり仲間が1番だよな

ちょっと短めですm(__)m

「そっちへ行ったぞ!」

(見えてるよ!)


 ゴブリン・ガーズに抜かれた冒険者が声を上げて慎也に知らせるが、とっくに気付いていた慎也は心中で悪態を吐いた。


(強化されたゴブリン・ガーズを3匹相手にするのはさすがに分が悪い)


 数的に不利な状況に直面しつつも慎也は冷静さを保っていた。


 少数で多数の敵と戦わなければならないというのは、冒険者にとっては日常茶飯事だ。時には1人で複数の敵をやり合わなければならないこともある。2年間、ウィルから散々教わったことだ。

 もしも数で敵わないと思ったら、躊躇わずに逃げる。だがもし、逃げられない、あるいは逃げることが許されない状況になった場合――


(分断して各個撃破!)


 迫りくるゴブリン・ガーズたちに魔法銃を向け、連続して発砲。3体の内、1体は<防護>を発動させて魔弾を防御した。結果、スキルの制約から動きを止める。さらに1体は足元を撃たれてたたらを踏み、いったん後方へ飛び退いた。

 結果、銃撃を免れた1体だけが他の2体から突出し、そのまま慎也に向かって突っ込んできた。

 もちろん、免れたのではなく、慎也がワザと撃たずに誘い込んだのだが。


(分断成功。後は、他の奴が立ち直る前にこいつを仕留める!)


 持っていた魔法銃を頭上に放り投げる。刀は鞘に納めたまま。つまり、慎也はあえて無手になることを選んだ。

 完全な無防備。だがゴブリン・ガーズはそんなことは気にすることも無く、むしろ仕留め安しと感じたのか、その頭をかち割らんと闘気を纏わせたハルバートを振り下ろした。

 なるほどその速さは、先ほどまでよりも格段に速い。


(いくらステータスが上がろうが――)


 慎也はその一撃を冷静に見極め、身体をわずかに横に反らしただけで難なく躱し、地面に叩き付けられたハルバートの柄の部分を足で踏みつけて動きを封じる。


(技術は上達していない!)


 そのまま一息にゴブリン・ガーズの間合いに入り込み、右腕を掴む。ゴブリン・ガーズは咄嗟に振り解こうとしたが、それより早く慎也が腕の関節を極め、力任せに逆方向へと捻じり上げる。

 ボキッ、という乾いた音を立ててゴブリン・ガーズの右腕の関節が曲がってはいけない方へと曲がり、激痛に絶叫を迸らせて暴れるが、慎也はガッチリと拘束したまま離さない。


(どんなに固い鎧を纏っていようと、関節は脆い)


 ちなみに、慎也がゴブリン・ガーズの腕をへし折った関節技は、ウィルの教えではなく彼の『父親』から教わったものだった。慎也自身、『父親』に何度も技を掛けられ、その度に関節を外されてのたうち回ったという、嫌な思い出のありまくる技だったが――


(どんな技でも、覚えておけばいずれ役に立つんだな)


 覚えるまでに散々痛い目に遭わされただけに、複雑な思いが無いでもなかったが。


 そんな思いを他所に、先程足止めをくらった2体のゴブリン・ガーズが体勢を立て直し、再度こちらに向かって来た。


 片手でゴブリン・ガーズの関節を極めたままもう片手を宙に掲げる。そこへ、先程頭上に投げた魔法銃が計ったようなタイミングで落ちて来て、その手に収まった。


射撃(これ)にしても――)


 並んで突っ込んで来る2体のゴブリン・ガーズの片割れに発砲。銃口を向けられた瞬間、狙われた方のゴブリン・ガーズは<防護>を発動させて魔弾をガードするも、またもそれが原因で仲間と分断されてしまう。

魔法(これ)も!)


 1体で突っ込んで来たゴブリン・ガーズに、慎也は関節を極めていたゴブリン・ガーズの技を解き、《見えざる手(アステロイド)》を使って向かって来るゴブリン・ガーズに投げつける。ゴミクズのように投げ飛ばされ、かなりのスピードで飛んで来た仲間を、ゴブリン・ガーズは助けることなく宙にジャンプして避けた。


 ギ!?


 それが失敗だった。


(<閃駆これ>も!)


 正面から飛ばされてきた仲間に気を取られたゴブリン・ガーズは、本来の敵である慎也から一瞬、気を逸らしてしまった。結果、魔法で飛ばされたゴブリン・ガーズを追いかけるようにして死角から<閃駆>を使って接近してきた慎也に気付かず、その眼前で迂闊にも高々とジャンプしてしまい、自由の利かない空中浮遊状態を慎也の前で晒してしまった。


刀術(これ)も!)


 愛刀イクサを鞘から抜き放つと同時に、居合斬りでゴブリン・ガーズの両足の膝から下を斬り飛ばす。両足を失ったゴブリン・ガーズが地面に激突するのを確かめて、残った1体に向き直る。


<危機感知>が警鐘鳴らした。直後、風を切る音が背後から迫ってくるのを感じた慎也は、咄嗟に上半身を捻って横へ反らす。

 一瞬前まで慎也の頭があった空間を、唸りを上げてハルバートが通過した。

 両足を切断されて尚、戦意を失わなかったゴブリン・ガーズが、慎也の背中目掛けて槍投げの要領でハルバートを投げ付けたようだ。


スキル(これ)も!)


 慎也は飛んで来たハルバートの柄を掴んでキャッチし、もう1体のゴブリン・ガーズに投げつける。ちょうど走り出そうとしていたゴブリン・ガーズは、回転しながら飛んで来たハルバートを避けられず、直撃を喰らって弾き飛ばされた。


 そこへ、遅ればせながら追いついて来た中衛隊のメンバーが殺到し、ハルバートを喰らって倒れたのと、慎也に腕を折られて投げ飛ばされたゴブリン・ガーズの四肢を切り刻んでいく。

 背後を見れば、慎也に両足を斬り落とされ、得物であるハルバートまで投げ捨てたゴブリン・ガーズを、フェルナが槍で突き伏せている。


(でも、やっぱり仲間が1番だよな)


 どんなに身体や技術、戦闘経験を磨いても、1人では出来ることに限界がある。

 この世界はファンタジーではあるが、結衣が言っていた「チート」などと言うものは無かった。なら、この世界に飛ばされてしまった自分たちが最も大切にするべきは、信頼できる仲間の存在だ。


 ゴブリン・エンペラーとの初めての集団戦を経験して、つくづく思い知った。


 ジャアアアアアア!!


 ゴブリン・ガーズのそれとは本質的に違う猛々しい雄叫び。そして轟音、悲鳴と怒号、悪態を吐く罵声が折り重なった音の塊が慎也の耳朶を打った。


 彼がゴブリン・ガーズの攻撃を凌いだ一方で、ゴブリン・エンペラーと戦っている前衛隊が危機的状況に陥っていた。

 雷を纏わせたメイスによる範囲攻撃を10人近いメンバーが被弾してしまった。


「くそ、馬鹿野郎が、離れろって言っただろうが!」


 幸いにして被弾を免れたマクレーンが悪態を吐く。もちろん、エミリータも回避していたが、前衛隊のメンバーの半数が決して無視できないダメージを負ってしまった。

 

 棍棒型戦技――ソニック・バースト。


 魔力、或いは闘気を込めたメイスを地面に叩きつけ、全範囲に衝撃波を放つ範囲攻撃。とは言え、あくまで地面を伝ってくるので、タイミングを見計らってジャンプすれば回避は難しくない。前衛隊に配属されるほどの手練れなら尚更だ。

 だがゴブリン・エンペラーは、ソニック・バーストに《戦具に宿りし雷の精ライトニング・エンチャント》をかけて使用した。結果、衝撃波よりも前に雷撃が周囲に迸り、衝撃波を回避しようと身構えていた前衛隊を襲った。雷撃の威力はそれほど強力なものではなかったが、彼らの動きを一時的に封じるには十分なものだった。

 その結果、ソニック・バーストの有効範囲内にいた前衛隊員が衝撃波をまともに浴び、まるで風に飛ばされるゴミ屑のように薙ぎ払われてしまった。

 さすがに命を落とした者はいなかったが、<鬼帝の威厳>によって増幅されたゴブリン・エンペラーの攻撃力はすさまじく、全員が立っているのがやっとの、或いは立ち上がることさえできない深い傷を負ってしまっている。


 そこへさらに、無慈悲な追い打ちが掛かる。

 ゴブリン・エンペラーの周囲に新たなゴブリン・ガーズが召喚された。<鬼帝の威厳>の効果である紫光を纏ったゴブリンの衛兵が5体。


 非常にまずい状況だった。

 ただでさえ前衛の半数が戦闘不能となった状況で、強化されたゴブリン・エンペラーに加えて5体のゴブリン・ガーズが援軍として加わったのだ。


「中衛隊、全員で前衛に加勢しろ!」


 すぐさまイアンは手隙の中衛隊を応援として向かわせる。


「前衛の残りはゴブリンたちを足止めしろ! 中衛のエイブス班は前衛の援護。他は全員で負傷者を後方へ下げろ!」

「了解!」


 倒れた前衛隊員に襲い掛かろうとしていたゴブリン・エンペラーとゴブリン・ガーズを前衛隊の残存メンバーと加勢に回った騎士たちが懸命に喰い止める中、慎也たちは動けなくなっている負傷者たちの元へ急ぐ。


「おい、しっかりしろ! 立てるか?」

「す、すまん……」


 慎也が倒れていた騎士の1人を助け起こす。内臓を痛めたのか、口から血を吐いていて、顔色も真っ青だ。見ただけで彼がこれ以上、戦闘を続けられる状態でないことは明らかだった。

 見れば、他の負傷者も同じ程度の怪我を負っており、恐らく大半が彼と同じく戦闘不能状態だろう。


(まずい。このままじゃ総崩れだ。立て直さないと全滅する)


 さっきまではこちらが押していたというのに、<鬼帝の威厳>を使われたことで形勢が逆転し、討伐隊は不利な状況に追い込まれつつある。いまの所、幸いにして死者は出ていないが、このままではいずれ遠からず犠牲者が生じてしまう。


「きゃあ!」


 フェルナの悲鳴。足止めしていた冒険者を突破したゴブリン・ガーズの1匹が、負傷者を肩に担いでさがろうとしていたフェルナに襲い掛かろうとしていた。


「くそ!」


 悪態を吐きながら慎也は負傷した騎士を担ぎながら空いた手で魔法銃を取り、フェルナに襲い掛かろうとしていたゴブリン・ガーズに魔弾を喰らわせる。咄嗟の射撃だったので鎧に命中した為に仕留めることは叶わなかったが、意識外からの不意打ちを受けたゴブリン・ガーズを驚かせて攻撃を中断させるには充分だった。


「急げ! 速く運ぶんだ!」

「は、はい!」


 慎也に急かされ、フェルナは慌てた様子で冒険者を多少乱暴に引きずりながら運んでいく。他の中衛隊メンバーも、怪我人を助けようとして、或いは運んでいる最中に何度かゴブリン・ガーズに襲われそうになったが、いずれも仲間の手助けや慎也の援護射撃に救われ、どうにか全員を魔導士たちの元へ運ぶことに成功した。


 ギシャアアアアアア!!


「ぐあ!」


 その矢先、ゴブリン・エンペラーの大振りの一撃を盾で受けようとしたエミリータが、衝撃を往なし切れずに吹き飛ばされてしまった。


「この野郎!」


 相棒をやられて怒りのボルテージを上昇させたマクレーンがツヴァイハンダーで斬りつけるが、ゴブリン・エンペラーはメイスを盾にして易々と受け止め、強靭な脚でマクレーンの腹を蹴り飛ばす。


「ごっ!」


 鈍い悲鳴を漏らしてマクレーンも吹き飛ばされる。

 2人の3級冒険者を排除したゴブリン・エンペラーは、視線をぐるりと巡らせ、後方の魔法使いたちや、彼らに治療されている負傷者に目を向けた。


「ヤバい!」


 慎也が唸るのと、ゴブリン・エンペラーが走り出すのとはほぼ同じタイミングだった。

 ゴブリンの皇帝は、自分の周りにいる戦士たちには目もくれず、一直線に後衛隊に向かって走り出したのだ。

 これまでの戦いでこちらの弱点を理解したのだろう。後方から魔法を飛ばし、負傷者を治療している彼ら魔法使いこそが討伐隊の要であり、急所であることを。


「魔法使い! 手の空いている者は魔法を撃て。奴を近づけるな!」


 イアンの命令で魔導士たちが慌てて魔法を放つ。

 しかし、負傷者の治療に人手を割いていた為、魔法を放てた者は後衛隊の半分にも満たなかった。しかも急なタイミングだったので、詠唱を必要とする強力な魔法を放つ間が無く、実際に放った攻撃魔法は無詠唱で撃てる威力の低いものばかりだった。そのような軽い攻撃でゴブリン・エンペラーを喰い止められるはずもなく、魔法を被弾しながらも突進の勢いはまるで緩まない。


「この!」


 攻撃魔法をものともせずに突き進んでくるゴブリン・エンペラーに、慎也は2丁の魔法銃を両手で構えて立て続けに発砲する。

 狙うのは、ゴブリン・エンペラーの身体の中で、恐らくは最も脆い部分――両目。


 ギィ!?


 マシンガンのように絶え間なく放たれる魔弾の群れが、ゴブリン・エンペラーの顔面、目の付近に次々と命中する。連射力重視で威力は低い魔弾は、ゴブリン・エンペラーの頑強な皮膚を破るには至らなかったが、さすがに目を狙われるのは嫌だったようで、思わず足を止め、顔を背けながら両腕で顔面を庇った。

 結果、ゴブリン・エンペラーは目を瞑ったまま無防備に棒立ち状態になってしまう。


 そこへ――


「おらァ!!」


 背後から追い縋ってきたマクレーンが、渾身の闘気を込めた斬撃をゴブリン・エンペラーの背中に叩き込んだ。


 グギャア!!


 背中を深々と斬り裂かれ、青い血を撒き散らしたゴブリン・エンペラーが絶叫を迸らせた。そこへさらに、マクレーンの脇を抜けて走ってきたエミリータが、大きく状態を仰け反らせたゴブリン・エンペラーの背中――いまし方マクレーンが刻んだ傷口にトルネード・スパイクを叩き込む。


 ギャアアアアアア!!!


 傷口に塩ならぬ、傷口に魔法剣を喰らったゴブリン・エンペラーは、断末魔にも似た凄まじい叫び声を張り上げた。これまで、前衛隊が十数人がかりでコツコツと削ってきたHPがかつてないほどに減少する。


 だが、それでもゴブリン・エンペラーの息の根を止めるには足りなかった。背中を仰け反らせながら前方へ吹き飛ばされたゴブリン・エンペラーは、しかし倒れることなく両の脚でしっかりと踏み止まり、溶岩の如き憎悪を滾らせた目で肩越しにマクレーンとエミリータを睨みつけた。


「マジかよ!?」

「くっ!」


 背中を深々と斬り裂かれ、そこへ貫通に特化した魔法剣を叩き込まれたというのに、死ぬどころか、いまだに余力まで残しているゴブリン・エンペラーに、マクレーンとエミリータは、信じられぬ、とばかりに目を瞠らせた。


 ガアアア!!


 雄叫びと同時に、ゴブリン・エンペラーは右手に持ったメイスに炎を纏わせて振り返り様に薙ぎ払った。メイスに宿っていた魔法の炎が、業火の津波となってマクレーンとエミリータに押し寄せた。


「熱ッ!」

「ぐぅ!」


 マクレーンは闘気を込めた、幅の広いツヴァイハンダーを、エミリータは氷の魔法を宿らせた盾で炎の津波をどうにか凌いだが、あまりの熱と圧力に耐えきれず、その場から後方へ大きく飛ばされた。


 ゴブリン・エンペラーは2人には目もくれず、再び後衛隊、そして彼らを守るように立ちはだかっている慎也へ向き直った。


 ゴブリン・エンペラーのメイスが再び烈光を放ち始めた。今度は魔力のそれではなく、闘気の光だ。


(今度は遠距離攻撃を仕掛けてくる。オレが逃げたら後衛隊に――仲間に当たってしまう!)


 退路を封じられた形になった慎也。これから放たれるゴブリン・エンペラーの攻撃を自分が避ければ、結衣やユフィアを含めた後衛隊と、その背後にいる負傷者たちに当たってしまう。かと言って、自身にはゴブリン・エンペラーの攻撃を凌げるほどの防御力は無い。


 であるなら、彼に取れる選択肢は1つ。


 メイスを振り被るゴブリン・エンペラーに応じるように、渾身の魔力を込めた愛刀――イクサを上段に構えた。


 ガアアア!!


 ゴブリン・エンペラーのメイスの先端から、闘気弾が放たれる。いつぞやマクレーン見せたそれとは比較にならないほど巨大で、見ただけでその破壊力が知れた。


「ハァッ!!」


 ゴブリン・エンペラーが闘気弾を放つと同時に、慎也も刀を振り下ろす。斬撃から放たれた巨大な魔力の刃――翔刃斬が、慎也とゴブリン・エンペラーの中間付近で闘気弾とぶつかり合い、直後、耳を劈くような大音響を発して大爆発を起こした。


「くぅ!」

「きゃああ!!」


 これまでの戦いを通して、最大規模の衝撃波が部屋全体を揺るがし、闘気と魔力の入り乱れた衝撃が空間を鳴動させ、周囲に豪風と土埃を攪拌して舞い上げる。


 あまりの激震に、討伐隊だけでなく、彼らと戦っていたゴブリン・ガーズですらまともに立っていられず、ある者は吹き飛ばされ、ある者は地面に膝を付き、あるいは武器を支えにしてどうにか衝撃波をやり過ごす。


(なんとか相殺できた、か……)


 大量の魔力を放ったせいか、軽い目眩を覚えつつも慎也は自分の目論みが成功したことに安堵した。

 

 ゴブリン・エンペラーの攻撃を回避することも、受けることも出来ないのなら、相殺するしかない――


 咄嗟の思い付きだったが、どうにか自分と後衛隊、そして負傷者を守ることが出来たことに、ほっと胸を撫で下ろす。


 それが油断だった。


 次の瞬間、眼前に立ち込めていた土煙を斬り裂いて、ゴブリン・エンペラーの巨体が慎也の目と鼻の先に躍り出てきた。


「あ――」


 慎也とゴブリン・エンペラーの視線が合った。その眼に、確かな称賛と、同じくらいの嘲りが浮かんでいるのを、慎也は確かに見た。


 見事だ。だが詰めが甘いな――と。


 次の瞬間、慎也は真横から物凄い衝撃を受けて意識を失った。

次回更新は11/22日、18時です。

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