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僕は話を聞きます！

「どうしたの？」

僕は1人座り込んでいた子供に声をかける。

「え、なに？」

座り込んでいた子供は女の子で僕が声をかけると一瞬驚いた表情になったがすぐに元どおりの顔に戻った。

「君は他の子達と遊ばないの？」

「私は別にいい」

女の子はすぐに顔を背けた。

「そうか、これ食べる？」

「これは？」

僕が女の子に渡したのはチユ達が作ったハチミツだ。

「まぁ食べて見なよ」

女の子は恐る恐る口にハチミツを入れると

「ん、あま～い！」

ほっぺたが落ちるほど美味しかったのか女の子はほっぺたを押さえる。

「もっと、もっとちょうだい！」

女の子はハチミツが入っていた小瓶を僕に手は出して来た。

「わかったよ、みんなには内緒だよ」

「うん！」

僕は口に手を当てて秘密だと約束するとおかわりのハチミツを手渡した。

「あま～い！」

女の子はハチミツを手に入れてぺろぺろ舐める。

ハチミツを美味しく食べるこの子は嬉しそうな顔をしている。さっきまでは悲しそうな表情をしていたので心配だったのだ。

「僕はレイク、それで君の名は？」

「私はサクラ、よろしくねお兄さん」

サクラと名乗ったこの子には普通の人ではないことがわかる特徴があった。

「私はハーフエルフなの、、」

サクラは自分のことをハーフエルフと悲しそうに名乗った。

そう彼女には普通の人とは違うエルフの特徴である長い耳があった。