1/1
私にはわからない、感情というもの。
ーいつまで経っても、どこに行っても消えることのない、
孤独感はどうして纏わりつくのだろう。
その真ん中に立つ私の叫びは、
黒く積み重なった孤独の思い出を突き抜けて、
誰かに聞こえているのだろうか?
楽しいという感情はどんな感情だったか、
幸せと感じるときはどんな時だったか忘れてしまった。
もしかしたら、忘れてしまったのではなくて、何も感じなくなったのかもしれない。
-----長い間、氷河に晒された体は黒ずみ、
ボロボロになって機能しなくなるように。