閻魔からは逃れらないようです
突然の閻魔をやってくれないか宣言に俺はよくわからないまま頭が混乱してきた。
「ちょ、ちょっと待て…いろいろ突っ込みたいことはあるが…まず、閻魔ってそうだれかに譲るものなのか?」
と聞くと、黒い人影は頷いた。
「まぁね、人ってのは時代とともに価値観が変わってくるものだろう?」
「そ、そりゃあそうかもしれないが…」
と俺は行き詰る。
確かに人は時代によって価値観が変わってくる。それは確かに理解できるが、なぜ俺なんだ?
「それはね、償い…だよ」
と目の前の黒い人影は答えた。
その俺の考えを見通した発言に俺は思わずドキっとする。
「君は直接じゃないけど、人の死に関与した。だけど君は人を1人救った。だけど、その際君は死んでしまった。死んでしまった人数は2人…これは君も含めているからね。そして、救った人数は1人…まぁ単純な計算でもわかるけど、死んだ人のほうが多い、だからそういう意味で君は償いをしてもらう」
「ちょ!ちょっと待てよ!俺の命だろ?なんで俺がそんなことを…」
と俺がそう反論しようとしたら黒い人影は指を俺の口に当て、閉ざした。
「さっきも言ったろう?死んでしまった人数は2人、これに君も含まれるってさ…自分の命だからどうこうって話じゃないんだよ」
そこで俺は反論できなくなってしまった。
「さてと…次の後継者も見つかったことだし、3人とも入っておいで」
と男は言うと、右の扉がギィィと開き、中から現れたのは3人の美少女だった。
久々です。誤字脱字等ありましたらおねがいします