こんな日は公園のベンチで(200文字小説)
春らしいポカポカ陽気。
僕はコンビニで弁当を買って公園のベンチに腰かけた。
「隣いいですか」
若いOLが三人。
「どうぞ」
僕は席を譲って別のベンチへ。
「隣いいですか」
「ん?」
先ほどのOLの一人だった。
「みんなと一緒じゃなくていいんですか」
「私はいつもここなので」
翌日も僕はそのベンチに来た。
すると、彼女もやって来た。
「昨日はどうも」
「はあ?」
いぶかしげな彼女。
僕は昨日のことを話した。
「それ多分、双子の姉ね」