【プロットタイプ】基礎と基盤と基本
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
努力は裏切ります。
でも基礎と基本と基盤は裏切りません。
もしも裏切られたと思うなら、その礎に対する理解が浅いだけということ。
何をするにも言えた事ではあるが、基礎と基本は固めた方が良い。この世で裏切るものは数あれど、数少ない裏切らないものに位置づけられるものなのだから。
とはいえ、基礎も基本も一見すると地味で、微々たるものである。応用問題を解いた方が点数稼ぎに繋がるし、派手な服を着た方が垢抜けると思うのは、誰もが一度は通る道ではなかろうか。
けれどもその基礎と基本の魅力と言うのは、その地味さ、堅実さにある。これを固めると、全ての物事に応用が効く。発展系の前段階であるからこそ、重要なものである。
朝起きて、洗面所でうがいをしようとすると、出掛ける準備をする鏡花がいた。洗面所の床や置き台には、コスメが散らばっており、これから化粧に取り掛かる事が分かる。
俺の姿に気が付くと、奥の方へ詰めに掛かる。
「勉強、趣味と言い、全ての鉄則であり、決して裏切らないものは基礎と基盤と基本」
何か話がしたかったのか、思い付いたのか、そう徐に言葉を放った。振り返ると指でまつ毛を弄る鏡花がいた。
「髪の寝癖は毛量の多さで黙らせてるけど、まつ毛ばかりはそうもいかなくてね。どうしても厄介な寝癖が出てる。最近の疲れが出て来たのか、片目だけ二重になっている。
基礎と基盤と基本が全くもって出来ていない」
声は固く、低く、学者の様な思慮深さがあった。この時の鏡花は娯楽ではなく、内容を深める為の会話である事が多い。其れ故に、話に乗ることにした。
「これぐらいの距離では分からないな」
「基礎と基盤と基本とは、そういうものさ。一見すると分からない。でもだからこそ、バランスが取りやすい。過度に優れていても、悪目立ちをしないのだから。
美醜も演奏もそうだろう? 総合的に、均衡が取れているかが重要になってくる」
美醜を、演奏の善し悪しを決定付けるのは、総合的な評価である。つまり、誰か一人が秀でていれば良いという訳ではない。重要なのは中央値だ。どれか一つが秀でていても、其ればかりが悪目立ちし、相手に違和感を与えてしまう。だから過度に秀でるものも、劣るものもなく、それぞれの能力が一定であれば良いらしい。
「良いものの集合体を『粒揃い』の言うからな」
「その通り。では、その粒とは何なのか。勿論、此処の能力だろう。けれども其れを形作っているのは、他でもない基礎と基盤と基本なんだよ。不揃いな瓦礫の山が、後々大きな損害を齎す。
はぁ、全く。私の基盤はやはり健康だね」
あんさぁ、議題出すとい中央値教えて欲しくない?
※数値を小さい順に並べて、真ん中の数字が中央値。
30 30 30 30 100,000 ならば 30 が中央値。
皆その中央値、つまり普通がバラッバラだから、『劣ってる、優れてる』論争に繋がるんじゃん?
取り分け、女子の体重の論争が顕著だけどさぁ。
皆、多分、中央値を知らないんだよ。
顔洗っていたら忘れちった。思い出さないと。
基礎とか基本とか基盤ってあるじゃないですか。
あれね、前も話したと思うんですが、一個でも出来てないものがあったら、出来なきゃ駄目なんですよ。
でも初見の方々って、応用問題解けた方が加点に繋がるし、可愛い服着れば何とかなるって思うじゃないですか。
そうじゃないんですよ。
算数、数学における加減乗除。
出来なきゃそもそも計算出来ない。
外見における身嗜み。
寝癖着いてるだけで、だらしないと見なされる。
『あ〜』って思われると思うんですが、その世界の話。
どれか一個でも出来てないと足を引っ張られる。
同じ土台に立つことさえ出来ない。
これが基礎とか基盤とか基本の話。
これらって、どれだけ極めても地味ですよ。
加減乗除出来たからって何って話だし、寝癖着いてないの当たり前って言われるし。
でも地味だからこそ、過度に極めても悪目立ちする事がないんですよ。
この粒が揃ってると、他との調和が取りやすいって事。
高い点数取りたいなら、基本問題総なめ。
その後、得意としてる範囲に手を付ける。
どこ行っても変わらない。




