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プロローグ

ーーーここはどこ?わたしは誰?こいつも誰?


何をゆうてんの?と問いたいだろう。まあ俺が一番言いたいけど。

目が覚めたら見知らぬ場所にいて、目の前の大男に無言で睨まれ続ける俺の身のことを考えてください。はい。

かれこれ睨み合いは10分ぐらい続いている。目を合わせるのに疲れたので、改めて部屋を見回してみる。


現代では見慣れない豪奢な部屋だ。

部屋にはいかにも怪しい巨大な斧や鎧、盾などが飾られており、他にも机や大きな扉がある。

そのなか、一人の男が俺を睨みつけてくる。

大きな机に座っており、顔は、前世で見た人気男性アイドルグループのセンターとかより全然整っている。服装は、豪華な金色の刺繍が施された黒い服。そんな見るだけでもちょっと恐れ多いイケメンがこっちを睨んでいる。

まあ、そんな恐ろしい男と10分間も睨み合っていた俺の方が怖いけど。


そして、俺はもう一度その目をみる。というか睨む。意味はないけど。

まさに一触即発の中、黒い服を着た男が口を開いて言った。


「お前はもう、死んでいる。」


ーーーーーーーダニィ?某有名漫画の主人公みたいなセリフを!?

「…ダニィ?」

俺も相手とは違う某有名漫画の王子様みたいな声で言う。


「もう一度言う。お前はもう、死んでいる。」


「ーーー。」

なんやこいつぅ!初対面の相手に一番最初にかける言葉か?それ。

気になってその男を指差して怒鳴る。


「誰だね君は、コンチクショー!そしてここはどこだ!」


「コンチクショーとはなんだ。お前も初対面でかける言葉か?」


あくまでも黒い服の男は冷静に返してくる。こういうタイプ嫌いかも。服からして豪華だから上役なんだろうが、どうせ部下から嫌われているんだろう。初対面で失礼だけど。そして問う。


「まあ、それはおいといて、『死んでいる』ってどういうことですか?ていうか、ここはどこですか?」 

切り替えは得意だ。


男は、すました顔でサラッと言う。

「言葉通り、文字通りだ。ここは冥土。お前は前世で死に、ここにきた。そして俺はーー」


「待って。えーーーとぉ。へ?俺、死んだの?」


「何度も言っているじゃないか。」


ーーーーーーーーーーー。そうなんだぁ。実感なさすぎて黒服イケメンの冗談かと思ってた。

死んだのか。なんか清々しい。前世では年齢21。高校までの学生時代に周りから浮いていたことのトラウマが原因で、苦労して入った三流私大を中退して引きこもったナイスガイニートだった。途中無職が嫌になってバイトをしてみようと思ったが、面接の時点で人の視線や面接の空気が怖くなり、できなかった。親の脛をかじりまくって生きている虚しい人生だったから、自分でも清々している。悲しいことに。


「じゃあ、死んでるのになんで俺こうやってここに立ってるんですか?」


それに対し、男は言う。


「冥土とは、死者の魂の行き先を決める場所だ。行き先としては、『天』『現』『異』『獄』がある。簡単に言えば順に天国に行く、現世に帰る、異世界に行く、地獄に堕ちるの四つだ。お前には、『異』に行ってもらおうと思い、ここに立たせている。」


ふーむ。…このまま死なせてくれないんだ。


「お断りs」「あ、決定事項ですので。」


俺はバッ!と振り返る。青い髪の綺麗なお姉さんが扉の前ーーというより座っている男の隣に立っていた。

こちらも前世のアイドルより全然綺麗。


「いつのまに…って決定事項?」

危うく見惚れそうになり、慌ててお姉さんに問い返す。


「はい、早いもの順に『いけそう』な方から言ってもらう方針でございます故。ちなみに、あなたが来るまでは

 『いけそう』な方はいらっしゃりませんでした。」


『いけそう』な奴か…。何基準だろ?

「『いけそう』な奴ってのは何基準ですか?ていうかなんのこと?」


お姉さんは、にっこり笑って答えてくれる。

「もちろん、なんとなくですわ。向こうの世界で上手にできそうかってことですわ。」


ーーーそう来たか。じゃあしょうがねえ。


「僕が行くしかないと。いいですよ、やってやろうじゃありませんか!やってやんよ!」


「そう言っていただけてまことに嬉しいですわ。」


よし、行ってやろうじゃないか。あ、説明とかしてほしいな。

「あのー、あっち側の世界に行くにあたっての説明とかってあったりします?向こうで何をするとか。」


そしたら黒服とお姉さん2人揃って仲良く

「甘えるな、あるわけないだろ」「そんなものあると思いました?」

と。


どうやらここには一筋縄ではいかない癖つよな人しかいないみたいだ。

「…分かりました。あ、最後に2人のお名前とかって教えてもらえまs」

「準備整いました!異世界へ〜レッツラゴー!!」

「早いいい!そして言葉が古いいいい!!」

「あ、申し遅れました。私の名前は愛神(あいしん)、彼は主神(しゅしん)ですわ。」

「それはちゃんと答えてくれるんだ…って神様だったんですか!?心の中であいつとか言ってスイマセンでしたー!!」


その言葉を最後に、男はその場から消えた。

こうしてこの男は異世界へいったのである。

お読みくださりありがとうございます。

キーワードに恋愛と書いたのですが、もう少し後になります。

大変申し訳ありません。

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― 新着の感想 ―
結構好きかもしれん 執筆がんばれ
執筆頑張ってください!応援してます。
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