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50話

「おはよう。今日は門番が守っていた扉の先を探索する。いつも通り油断せずに行こう。」


 気合が入った返事が返ってくる、自分も気合充分だ。さっそく地下3階へ向かう、門番が復活している可能性もあるが問題ない。


「絶好調♪」

「ペース早ぇぞ!サクラ!」

「1人で先行するな、さくら。」


 あっという間に門番がいた部屋に到着、道中はさくら無双だった。本人は全く疲れを見せずケロッとしている。


「ここからは我輩が先頭を代わるのである。」

「そうですね、落ち着いて探索しましょう。」

「ごめんごめん。ここからはいつも通りにします。」


 緊張と期待をしながら扉を開けると下り階段があった。その先は今までより暗く臭い。


「ゴブリンの臭いである。」

「大さん、ガスマスク出して下さい。」

「了解。みんなは大丈夫か?」


 自分とさくらとエマさんはガスマスクを使う、ずっと嗅いでいたら頭痛や吐き気を催しそうな臭いだ。


「無理しないでくださいね。」

「定期的に浄化の魔法をお願いするのである。」

「おう!こんぐれぇ平気だ!」


 ルドは冷静に先頭にダンは豪快に笑って右側へ、エマさんとベルを間に挟んで自分が左側、後ろはさくらに任せる。

 地下4階に下りて片口スパナで反響音による探査をしてから進んで行くと、案の定ゴブリン達が現れたが弱い。もうホブくらいじゃ手こずる事はない。

 それからもゴブリン達が大量に現れるが、心を無にして魔石を回収しながら地図を作っていく。

 地下5階に下りるとゴブリン達に個体差が表れ始めた、棒を剣のように振ってくる者、槍のように突いてくる者、板を盾のように構えて体当たりしてくる者。


「アーチャーやメイジがいつ出てきてもおかしくないのである。」

「特にメイジにゃ気ぃ付けろよ!」

「みんな、メイジ対策は憶えてるか?」

「ダンが気を引いて私が音魔法で妨害、その隙にルド君とベル君が攻撃して、大さんとエマちゃんがその他を倒す。ですよね?」

「正解です。サクラちゃん。」


 ダンの見立てでは、自分達が着ている服はかなり優秀でアーチャーの矢は刺さらない。だがメイジは火や雷や眠りの魔法を使ってくる。

 燃えにくい素材の服だが火を吸い込んだら命に関わるし、感電や眠りで動けなくなるのも危険すぎる。

 ダンは大盾と抵抗魔法があるから壁役に最適、ベルは超能力で矢を飛ばして攻撃できる。ルドは言うまでもない。

 欲を言えば銃やボウガンが欲しかったが、許可が下りるのに時間がかかって間に合わなかった。


「⋯ところで、それホントに使うんですか?大さん。」

「ん?あぁ、実験だな。」


 自分の左太ももには棒の部分を短く切ったロケット花火がセットされている。合図をすると火の精霊が着火して、花火と一緒に飛んでいき敵の顔付近で爆発する。

 昨日、庭で実験した限りではイメージ通りになったから使えると思う。


「有効だと思いますよ。」

「面白ぇじゃねぇか!」

「さすがダイ殿である!」

「うそ!?エグくない?」


 さくらは若干引いてるようだが、我ながら良いアイデアだと思う。いつでも来い、ゴブリンメイジ!なんて思いながら地下6階に到着した。


「この先の広い部屋に、おそらく敵が9体いるのである。」

「たぶんゴブリンね。まだこっちに気付いてない感じ。」

「9体か。⋯門番かな?職種は分かるか?」

「遠隔視の魔法を使ってみましょうか?」


 エマさん情報によると手前からホブ2と槍2、槍の後ろに弓2、奥の台の上にメイジが1、メイジを守るように盾が2。


「メイジから対処したいですが、盾役に守られていて強行突破は難しそうですね。」

「そんなら正面突破すっか?どする?」

「⋯これを使おうと思う。」

「これってカプセルトイ?」

「ネズミ花火を目一杯詰め込んである。」


 こちらも火の精霊に合図して導線に着火、時間差で爆発して飛び散り火と光と音を撒き散らす。突然そんな事になればゴブリン達はパニックを起こすはずだ。


「周辺に引火しそうな物はありますか?」

「大丈夫だと思います。」

「⋯よし。先頭はルドとさくら、ホブ以外を狙って数を減らしてくれ。」

「了解である。」

「おけです。」

「次にダンと自分、まずホブを倒す。倒したら盾役を狙う。」

「任しとけぃ!」

「最後にエマさんとベル、全体のフォローと撤退の判断をお願いします。」

「わかりました、みなさん無理しないでくださいね。」

「もし敵が門番だった場合、普段より強いはずだ。油断せずに確実に倒していこう。」


 慎重に進んで部屋の手前に辿り着く、次の角を曲がれは互いに目視できる位置まで来た。無言で頷きあい作戦開始。

 カプセルを投げつけ、足元に転がると同時に爆発。狙い通りにゴブリン達は大混乱に陥った。


「行くぞ!」


 一気に奇襲をかける。ホブに走り寄り頭を叩く、確実に倒したと確信する一撃。ダンも一撃でホブを倒した、ルドもさくらも槍使いを倒し弓使いを狙いに行ってる。

 次だ!盾役に盾を構えて体当たり、転んだ相手に片口スパナを叩き込む。ダンもルドもさくらも、それぞれに敵を倒し残りは台の上のメイジだけ。


 その時、「ギャーギャー」と耳障りな声が聞こえてきた。




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