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28話

カナメ「そりゃ…針もなきゃ連れないか」


触れる感覚はあった。


しかし、無駄だった。


そもそも食いつくものがない。


カナメ「枯れ草もなし」


餌になりそうなものは一つもない。


難しい。


ヒバリ「能力は無効化されるから」


誰も助けはしない。


分かってはいたことだが…。


そもそも、飯を食べなくても生きてはいける。


永遠の苦しみを味わうだけで。


まだ雷に打たれるなど、全身炎に焼かれるよりもマシだとは思いたい。


カナメ「もう少し頑張ってみる」


ヒバリ「いいけどさ。素潜りしたほうがよくね」


カナメ「…」


餌になれと。


ヒバリ「いや、普通に小さいの採ってくればいいじゃん」


カナメ「天敵がいない魚は凶暴だろう」


ヒバリ「その天敵がいないだろう。魚の天敵は人間だ」


カナメ「そうか…」


塩分控えめなのが助かった。


目を開けていても問題はなさそうだ。


様々な魚が泳いでいる。


鮫、ウツボ、クラゲ。


思う。水中だと動きづらい。


カナメ「無理そうだ」


一度階段を登り、飛ぶ。


両手で水面をぶん殴る。


衝撃波。単純な物理攻撃。


少し時間が経ち、魚が打ち上げられる。


カナメ「なるほど。これは濡れるが確実か…」


そして思った。唯一海の上で能力を発揮できる。


カナメ「能力…というかレベルなのか」


他の皆はレベルなどの概念はなさそうだった。


純粋な能力があるかないか。レベル…筋力などは裏切らないのかもしれない。



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