23話
カナメ「…ここは一体…喉が渇いた…」
「チッ」
カナメ「誰か…いるのか」
「これでも飲んどけ」
カナメ「これは…?」
「貴重な貴重な水だ。ありがたくいただけ」
カナメ「そうか…ありがたくいただこう」
―
「お前はどこの誰だ?」
カナメ「極東の地から来たカナメ…という」
「極東…聞いたことがないな」
カナメ「それでこことあなたたちは?」
「ここはキャノックの一つ、俺はクライン」
カナメ「キャノック?」
クライン「ただの名称だ。気にするな」
カナメ「一人か?」
クライン「他に何か見えるか?」
カナメ「…仲間がいるのか?」
クライン「今は偵察に出ている。どこかの誰かさんが起きたら何が起きるかわからないからな、見張に一番強い俺が取り残されたってわけ」
カナメ「この世界は…どうなっている?」
クライン「…お前も輪外の者か」
カナメ「も…って言うことは」
クライン「キャノックにいる者は全員輪外の人間だ」
カナメ「何度目の転生だ」
クライン「俺は4000を超えてから数えていない」
「私も1万を超えてから記憶が曖昧になり始めた」
「10以上は数えられん」
「数が数えるのを忘れていた」
クライン「戻ったか」
カナメ「全員輪外の者なのか」
クライン「そこにいる女はヒバリ。その隣にいるアホそうなのがダオン。もっとアホそうなのがアクモ」
ダオン「誰がアホだ。アホっていう奴がアホなんだ」
アクモ「それでやっぱりこいつも」
カナメ「カナメ…俺も数を数えられていない…」




