16話
カナメ「やっと戻ってこられた…」
ハル「この神々しい木は…」
カナメ「神樹っていうらしいよ。なんか御伽話がどうたらこうたらって…」
ハル「これが神樹ですか…話に聞いたことはあっても実物を見るのは初めてです…」
カナメ「それじゃさっさといこうか」
ハル「一枚だけ…」神樹の葉を千切る。
カナメ「罰当たりにならないの?」
ハル「これで罰当たりになるなら神様は相当ケチですね」
カナメ「そんなこと言っていいの?」
ハル「大丈夫です。こんなことで怒るほど神様は心は狭くありません」
カナメ「神様にもいろいろな神様がいると思うけどね…」
ハル「何か仰いました?」
カナメ「なんでもないよ。早くいこう」
ハル「魔王の城ですか…」
カナメ「今更後悔し始めている?」
ハル「大丈夫です。参りましょう」
カナメ「そうか…」
―
カナメ「震えているけど…無理しなくて良いんだよ」
ハル「でも…」
カナメ「いつ帰っても文句は言わないから。命は大事にしないと」
ハル「…わかりました」
―
「へっ…門番をして500年のこの俺が簡単にた…」
カナメ「口上には興味ないんだ、ごめんね」
切り捨てられた門番は霧と化す。
ハル「お見事です」
カナメ「早く倒さないと」
―
「なんだ!お前ど…」
カナメ「堂々と玄関から入ってきただろう」
ハル「ノックなどはしませんでしたからね」
カナメ「堂々とノックする必要はないと思うけど」
ハル「堂々と玄関から入る必要もないと思いますが」
カナメ「確かに…」
ハル「もう敵にはバレているでしょうね」




