店主
今日、後2話出します。
そう!店主なのだ。
さて、皆さんにはこの店の店主なんて、欠けらにも思ってないテホの様子を見てみよう。
『……よし、これで私の失敗はきっと忘れられるはず……!』
テホは、っと……固まってた。
気絶してる、と言うほどでは無いがどうすれば良いか迷ってるようだ。
幽霊店主の方も緊張しいのようで、何にも語らない。
気まずそうな空気がその場を流れる。
すると……
「何、サボってんじゃー!貴様ァー!」
宿の入り口を蹴飛ばして出て来た少女に、恐らく箒の柄で、ぽかっと頭を殴られる。
かなりの勢いで振るわれたように見えたが、幽……店主は痛そうにはせず、唯々困ったように頭を掻くのみである。
ふーっ!ふーっ!と息を荒くしている少女に、テホも気圧されている。
そんな少女がテホに目を向ける。
テホは思った。
都会、怖い。
分からなくも無い。だって、モンスターよりよりモンスターしてる(周りを怖がらせてそうな見た目)の人と、最初に暴力から入るヤンキー少女がオススメの宿屋だと聞いて訪れたら居たのだ。
これは、騙された!とか、頭が回るときはオススメでこれなのか、と思わなくは無いだろう。
実を言えば、と言うか殆どの人は魔女の扱きの方が怖いし、キツいと言う。
……メンタル鍛えられているはずなんだけどな~?おかしいなぁ~。
まぁ、天然君の話はいったん置いといて、だ。
この宿の名前は、スケリー。
店主の思考がから回った末に、怖いほど居心地がいい宿を目指すと言う意味でつけられた名前だ。
店主自体の見た目と不器用な性格から、最初は敬遠しがちだが看板娘が社交的でかつ店のサービスの割に良心価格という事で常連からは人気だ。
ここを教えた冒険者も常連で、何も考えずにここに行くのを勧めたが、宿泊なんて初めてかもしれない子供に勧める所では無いので、それに気づいた冒険者が頭を抱えたのはここだけでの秘密だ。
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