説明会
「久しぶりだなー。森での探検は……」
明らかにのんきである。のんきではあるが、実はその腕は折り紙付きであるのだから質が悪いと言えるかも知れない。
そして、テホ自身は気づいていないが、先程合った男が何かしたと言うより、彼自身がやらかしたので、あの男の名誉のためにも代わりに弁明をしておこう。
実を言えば、テホも被害者と呼べるのだが、ちゃんと注意していれば気づけたであろう事なので作者として、ただ、バックグラウンドを語るだけにする。
ただ、事実だけを語るならばテホがつけた印に似ているものが木の幹に残っていたのだ。
何故、これに気づけた可能性があるのかというと、厳密には付けた傷の形は違ったのと、目新しい傷ではないのでちゃんと見ていれば古い傷だと気づけていた可能性の方が高いのだ。
後は話のかさ増しなのだが、この傷はそれまで剣を買えるお金が無く、常設依頼でお金を貯めていた冒険者が、やっとの思いで中古品を買ったので、この森で小動物を狩ろうとしたときに勢い余って付けた傷である。
(因みにやった本人はこれでもかって言う程赤面しながら、剣を鞘に納めていた)
テホの不注意で出来たこの状況だが、実を言えば彼にとっては見慣れた状況だったりする。
テホの育った村は唯一通ってる道を除けば、素人では100歩も入れば入り口に戻れないと言われるほど深い森で囲まれていて、立ち入ることが出来るのは、長老か、村の賢者と呼ばれる魔女の元で森の歩き方を習うしか無い。
テホは偶然にもその魔女に幼い日に会い、気に入られて、10の歳にその子が望むなら連れてくるように、と言われたらしい。
好奇心は猫も殺す、と言うように興味本位でやる!と言ってしまった自分を本来なら恨むはずだが、何の奇跡か、大の大人でも根をあげるような教えを達成してしまった。
……それも、本来五年かけて行うものをたったの二年で。
所謂、天才という奴であるとも言えるが、彼の場合は天然と言った方がしっくりくる。
かなり、説明に時間を費やしたが残りはその内と言うことで彼の視点に戻ろうと思う
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