探索準備
今日、十時までにもう一話上げます。
時間が無くて普段よりも2、100文字ほど削ってます。さらに短いですが許してください。
「……よく寝た。」
小鳥のものだと思われるさえずりが室内に入ってくる。
それを目覚ましに置きたテホは既に焦点が定まっている目を柔らかく擦りながら部屋の壁をなんと無しに見つめる。
「夢じゃない」
その言葉が部屋の中を僅かに反響してる間変わらなかった顔も、ただ、ただただ嬉しそうに破顔する。
「物語で読んだような世界に来たんだ」
今更ながら田舎者の性が出た瞬間だった。
遅まきながら実感の湧いたテホは少し地面に降りるのに抵抗がありながらも、噛みしめるように木の板の上に両足を降ろす。
普通なら街の門を越えたときなどにやられることの多いこの行為を初めてが、寝て起きて実感湧いてからと言うのは、天然だなと思う瞬間だったりする。
少し放心したように静かだったが、その時間はもう過ぎて、荷物をまとめて吊していた上着を羽織る。
部屋のドアに手をかけたとき、少し振り返る。
「家を出るときは寂しいなんて思わなかったんだけどな」
夕飯食って、戻ってから直ぐ寝たので殆ど記憶に残っていない部屋に今まで感じたことの無い感情が湧き上がる。
その気持ちをおさえ部屋を出た。
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