食後の会話
ぎりぎり間に合った
「ごちそうさまでした。……グスは」
「さんは?」
「グス……さんはランクはどれ位なの?」
「Cだよ。一ヶ月前に取れたばっかり」
「Bランクになれそう?」
「Cから上は実力が相当あるか、経験が豊富じゃ無いと相当な何かが無いとなれない」
「相当な何かって何?」
「地図が作れるとかの特殊技能とか、かなりの名声とか。後は特大のズルとかね」
捕捉すると、特殊技能はいいとして名声とかはBランクから上は街に被害などが出るとき冒険者を纏めたり、一般人の避難誘導をしたりするので大きめの街では最低一人はBランクを実力がかなわなくても作るようにしている。後は貴族とか裏金とかそういうことだ。Aランクはともかく、Bランクは危険が少ないので貴族のかなりの割合がBランクの称号を持ってたりする。(騎士の基準がAランクのため、Aになると何か揉め事の際、騎士と決闘になると隠せなくなるため無駄に頭の回る猿どもが行き着いた結論がBランクに止めておくことだった。その為Bランクが玉石混合だと揶揄される理由である。)
「へー、僕なれるかな」
「才能によるけど、高ランク者になるほど支える人とか、師匠と呼べる人がいる確率が高いらしい」
「武器を作ってくれる人とかのこと?」
「間違ってないけど……そうだね。親身になってくれる人って思えばいい」
「じゃあ、グスは僕の師匠ってことだね」
虚を突かれた顔をしたグスだが、直ぐに元の顔に戻して
「さんは?」
いや、照れ隠しにキメ顔をしているようだった。
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