会話
ほぼ会話だけです。
「じゃあじゃあ、この街でオススメの場所教えてよ」
「オススメ……ギルド前にあるナカラ薬屋はギルドで買うのと同品質の薬を一から二割ぐらい安く買える。たまにマジックポーションを低品質だけど初心者でも届く範囲の値段で売ってたりする。武器屋だと門のある大通りに面してる店にタハ武具商店ウタロス支店ていう大きい店で信頼できる所がある。中古品を買い売り出来るから周りより安くも買えるし、周りより多少高いけど買った新品を買った本人に合うように調整してくれる。他だとだいたい調整すると結構お金取るから何だかんだこっちの方が安やがりだったりする。オーダーメイドだと……まだ無理だろうからその時になったら自分で調べて。メンテナンスもしてくれるけどある程度自分で出来るようにしておくべき。いざって言うとき主武器が使えなくなる危険性は少しでも減らすべき。ギルドで剣でも弓でも鎧でも手入れできる用に出来る講習があるから言った方が良い。君は剥ぎ取りあっ……ごめん、喋りすぎた」
「うん、全く頭に入らなかった。何か、最後僕に聞いてたのは分かったけど」
「武器とか防具のメンテナンスできる?」
「村から持ってきたナイフと弓なら一応」
「弓になるとしても全く攻撃されないわけじゃ無いから皮鎧ぐらいは着るべき。だから、余裕があるなら鎧の手入れの仕方は習うべき。お金がかかるから直ぐには出来ないだろうけど」
「じゃあ、皮鎧が買えて、その講習が受けられるぐらいまで薬草採取をしてた方が良いのかな」
「基本的にはそう。それに狩ったとしてもその場で絞めた方が高く売れるから締め方とか剥ぎ取り方が分からないならそれも講習してるから習うべき」
「う~ん、鶏なら絞めたことあるけど……それ以外は無いな」
「だいたいの生物に通じる絞めの基本も教えてもらえるから不安ならするべき」
「ただ戦うだけじゃないんだ、冒険者」
「しょうがない。そういうもの」
互いに少し相手を理解した瞬間だった。
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