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9話 戦闘力の確認

 


 今日も膠原の森で討伐クエストを受けた。

 討伐対象はダークベア5体。Aランク魔物だ。

 早速俺達は、索敵で引っかかった番らしき2体のベアの下へ向かった。

 討伐開始だ。



「エレナ!右側に魔力が集中してます!左サイドへ!

 シンシア、左眼を狙って下さい!」



 ラフィはやはり素晴らしい指示出しをする。

 ダークベアの魔力の起こりを察知して攻撃が来ない方へ仲間を誘導、左眼を狙わせてエレナの姿を見えなくする徹底振りだ。

 即座に反応するエレナもシンシアも素晴らしい。

 さて、俺もカッコいい所を見せなくては。



「良し、そっちは任せた。

 俺はもう一体を狩って来る!」



 魔力を足に集中させ、一気に解放する。

 一瞬でダークベアの懐に入ると、即座にファイアランスをヤツの足元に放って注意を下に向けた。

 直ぐにダークベアの背後へ回り込むと、即座にジャンプ。

 ヤツの領へと魔法剣を振り下ろす。インパクトの瞬間のみ刃に纏わせる光属性の魔力量を上げ、魔力に重力の指向を持たせる。

 一瞬で重さが増した一閃は、鉄よりも硬いダークベアの表皮を簡単に裂いた。

 着地と同時にダークベアの生首が地面を震わせた。


 おかしい…恐ろしく簡単に首を跳ねる事が出来たぞ?

 一瞬の魔力発動もいつも以上にスムーズだし…毎日のトレーニングの成果が劇的に現れたのかな?

 やはり、努力は嘘をつかないんだ…


 ふと、3人の方を見ると、戦闘中にも関わらず、バケモノを見たかのような視線を俺にぶつけてくる。

 まぁ、あっちのベアも四肢に深傷を負って動けなくなっているから危険は少ないんだけど。



「ホラ!最後まで気を抜かない!」



 俺の声に反応して、ようやく3人は討伐途中のダークベアにトドメを刺した。



「ヨシュア様、何をしたの!?

 急にヨシュア様が消えて、クマの足が燃えると同時に首が落ちたように見えたんだけど」


「ヨシュア様凄いの!シュン、ボウ、シュパンって感じだったの!」


「ヨシュア様!あちらに茂みがございますわ!

 …そ、その…私…今、下着を履いてませんの…」



 興奮した様子の3人が俺の元に来て、まくしたてるように色々言っている。

 特にラフィはここでもトンデモ発言だ…


 俺は注意力散漫だと3人を叱った。

 特にラフィには下着をちゃんと履くように言ったが、また頬を膨らませるズルい顔をするので、それ以上何も言えなくなった。


 その後は皆集中して、サクッとダークベアを刈りおえた。




 ◇◇◇◇◇




 ギルドに戻って討伐報告を終えてもまだ日が高かったので、ギルドの訓練場でエレナに剣の稽古をつけたのだが…



「うわぁぁぁぁあん!エレナも強くなったのに掠りもしないの〜!!

 びぇぇええん!!」



 訓練場で悔し泣きするエレナ。

 渾身のギャン泣きである。

 俺はただ躱していただけで、一撃も入れてないんだが。

 っていうか、魔力による身体強化の効果が以前とは段違いで、下手に攻撃が出来なかった…


 それにしても、マズいな…周りからは子供を虐待する大人みたいな感じに見られている…

 エレナは16歳の立派な成人(王国の法律では15歳で成人)なんだが…

 誤解とは言えこの構図はマズい。何とかせねば。



「ホラ、エレナ。帰りにペロペロキャンディ買ってやるから泣き止め、な?」


「…ハイなの!ワ〜イ!ペロペロキャンディなの〜!」




 子どもか!!!



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