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6話 新生『豊穣の翠』

 


「淵明流壱ノ太刀!!」



『豊穣の翠』のアタッカーで剣聖のエレナが、一撃でフレイムボア3体を屠った。



「ヨシュア様、凄いパワーなの!!

 前までは3回斬りつけて1体倒すのがやっただったの」



 うむ、あのエレナが凄い変わりようだ。

 興奮気味に俺に抱きついて来よる。

 まぁエレナは胸がまな板だから、心乱されるような事は無い。

 俺はさっさとフレイムボアの死体から魔石を抜き取り、素材と討伐部位を切り分ける。


 今日は俺が加入して初のクエストで、王都郊外の『膠原の森』に来ているのだが、予想以上に3人の美少女達が連携が取れている事に驚きを隠せない。

 3人とも高位のジョブで、良いスキルを幾つも持っている事は分かっていた。

 だが、個々の能力が高いメンバーの集まりはスタンドプレイになりがちで、連携が取れない事が多い。


 今撃破したフレイムボアの戦闘も見事だった。

 俺が索敵魔法で居場所を特定し、精霊術士のラフィが風の精霊の力で風向きを変え、俺たちの匂いがフレイムボアに届かないようにした。

 アタッカーのエレナが突撃すると同時に、弓聖のシンシアが矢を速射してフレイムボアの動きを制限。

 エレナの一太刀で3体を纏めて倒したのだ。


 ここまでの道中も、索敵以外俺の出番は無かった訳で…

 俺って要らなくない?



「ヨシュア様は私達に無くてはならない存在ですわ」



 突然のラフィからの言葉に、思わず体がビクンとなる。

 何、この子…俺の頭の中を覗けるの?



「俺の頭の中を覗けるのかといった表情ですね。

 今までの私達では、Bランク上位のフレイムボアをこんなに短時間で狩れませんでした」


「そうだよ。わたしもあそこまで精度が高い速射は出来なかったし、威力も凄く上がってるんだよ?」



 な、なんかラフィとシンシアが両サイドから俺に腕を絡めて密着して来るんだが…

 これほど見事な乳房に耐性が無い俺には、この先平静で居られる自信はない。


 何とかギリギリで仲間からのオッパイ攻撃に耐えた俺。

 その後も美少女達と狩りに勤しみ、4時間で30体ものフレイムボアを討伐した。

 素材は俺が習得している異空間収納魔法で回収済みである。



 それにしても、ラフィ達は良く力のコントロールも出来ている。

 高火力突撃優先で森を破壊しまくっていたクソビッチ供とは大違いだなぁ…

 などと考えていると、



 GYAOOOOOOOOOOSSS!!!



 上空で大気を震わせる程の咆哮が響いた。



「ワ、ワイバーンなの!!!」



 いち早く咆哮の主を見つけたエレナが、恐怖に顔を染めながら叫んだ。



「私達には無理です。ヨシュア様、撤退しましょう」



 流石ラフィ、リーダーだけあって判断が早い。

 ワイバーンはAランク上位の魔物だ。竜種の中では弱い方だが、Bランクパーティーには難しいだろう。

 彼我の戦力差を瞬時に見極めて、仲間に指示を出すなんて中々出来る事じゃない。



「知ってるか?ワイバーンの肉って凄く美味いんだぜ?」


「な、何?そんなの知らないわよ。

 さっさと逃げないと」



 ちぇっ、せっかくやる気を出してやろうと思ったのに、シンシアの反応が冷たい…



「シンシア、落ちて来るワイバーンの心臓を狙え。

『魔力撃:サンダー』」



 俺は即座に魔法剣に雷属性の魔力を圧縮して纏わせ、上空のワイバーンに向けて振り抜いた。

 俺の放った圧縮された雷属性の魔力撃がワイバーンに炸裂。

 感電したワイバーンが落下して来た。



「え、あ、フローズンアロー!」



 慌てたシンシアが氷属性の魔力で作った矢を弓に番えて、ワイバーンに放った。

 氷の矢は見事にワイバーンの心臓に突き刺さり、地面に落ちた時には既に絶命していた。



「す、凄い…射出後の矢の軌道を修正出来るようになってる…

 ヨシュア様はやはり神の御使だわ…」



 シンシアが茫然として何やら呟いたが、そんな事よりワイバーン肉を切り分けねば!

 ヒャッホウ!!今夜はワイバーン焼肉でパーティーじゃい!!!


 速攻で血抜きから取り掛かった俺は、夢中でワイバーンを捌いた。

 どうやら3人娘は俺のナイフ捌きに驚いて、言葉を失っているらしい。


 部位毎に肉を切り分けた後、異空間収納魔法で収納してギルドへと引き返した。




 ◇◇◇◇◇




「ワ、ワイバーンを討伐したんですか!?」



 受付嬢から開口一番に出た言葉がそれだ。

 まぁ、膠原の森にワイバーンが現れるなんて滅多に無いからな。

 討伐証明の牙と角を渡すと、間違いなくワイバーンだと認められて特別報酬を貰える事になった。



「そ、それで、ワイバーンの肉も有りましたらギルドが高額で…」


「肉は絶対に渡さん!!肉は大事な仲間達に食べさせてやるんじゃ!!!

 肉は一ミリ足りとも渡さないと思え!!!」



 俺は食い気味に断った。

 大切な仲間達に美味しいお肉を食べさせてあげたい。


 俺の仲間を想う気持ちが伝わったのか、受付嬢もラフィ達も押し黙ってしまった。



「な、何か大人気ないよね…沢山あったんだしちょっとくらい…」


「私の事を大切に思ってくれているんですわ…あぁ、ヨシュア様に抱かれたい…」


「お肉、お肉、お肉を食べるの」



 何やらシンシア達のヒソヒソ声が聞こえるが、まぁ良い。

 今日一日でワイバーン討伐の特別報酬も合わせて500万ゲスも稼げたし、ワイバーン肉もゲットした。

 今夜は焼肉パーティーだ!!!



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