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43話 Cランク冒険者達への指導 ③

 


「僕は強いリア充を認めない!ぴょこみんも、ラフィたんも、アンタみたいなヤツに奪われる訳には行かないんだ!」



 帰りの道すがら、殺気を漲らせたセレンが俺たちの前に立ちはだかった。



「貴方は誤解をしてますわ!ヨシュア様は美しいお顔や強さだけの方では有りません。

 とてもお優しく、心にゆとりのある…」


「うっさい!うっさい!うっさいわ!

 僕だってソイツみたいにイケメンで強かったら、心に余裕だってできるし、他人に優しくもなるわい!

 だってそうだろ?ラフィたんの大きなオッパイを毎日揉み放題で、常にカリカリしてる奴なんてこの世に居るのかよ!」



 ぬう…セレンは色々と拗らせて、視野が極端に狭くなっているご様子…

 ここは俺がバシっと言うしか無いな。



「おい、お前は誤解をしている。

 俺はラフィのオッパイを揉むなんて、畏れ多くて出来ねえんよ。付き合って2週間くらいだけど、こうして小指と小指を絡めるのがやっとの状態だ。

 俺は童貞だし、お前が思ってるように見境なく女に手を出すような事はしていない」


「ど、ど、ど、童貞ちゃうわっ!

 そ、そ、そんな…嘘だろ?すぐ手を伸ばせば、ラフィたんのオッパイが揉めるというのに…」



 セレンに迷いが出て来た。何故に俺が童貞という事を必死に否定したかは分からんが、説得できそうだな。



「ヨシュア様〜!ラフィお姉様〜!迎えに来たの〜!」



 緊迫感が支配するこの場に、とてとて走って来たエレナがやって来て、俺に抱きついて来た。

 わざわざ迎えに来るとは、本当に妹感がハンパない。



「ちゃんと1人でお留守番してたの!イイ子イイ子しても良いの!」


「おう、偉いなエレナ。良し良し、いい子いい子」



 俺は愛らしいロリ剣士の頭を優しく撫でる。言うに及ばず、妹の事を思い出しながら。



「く、くう!騙したなあ!ロリ美少女にまで手を出しているではないか!

 貴様のどこが童貞だと言うんだ!タイプの違う美少女と二股をかける鬼畜め!」


「ご、誤解だ!エレナは妹みたいなもので、そんな疚しい関係じゃない!

 ラフィが居るのに二股なんてかける訳無いだろ!」


「くぅ…妹キャラのロリっ子だと?萌える!最高に萌えるキャラ設定ぢゃないか!

 清楚系ビッチのラフィたんとの対比も絶妙だぁっ!

 クソ!寄越せ!僕に2人を寄越せえっ!」



 しまった…エレナの出現により、セレンが大いに発狂してしまったでは無いか…

 だが、まだ話し合いの余地はあるかも知れない。



「早まった事を言うな!俺にはエレナっぽい妹が居るんだ!

 エレナは仕草が妹にクリソツでな。暫く会えてないから、エレナと接していると可愛い妹を思い出すってだけだ!

 そんな情欲に塗れた気持ちは断じて抱いて無い!」


「なっ、妹キャラの他にリアル妹だとぅ!?

 貴様、どこまで僕を愚弄する気だ!クソッ!リア充が過ぎるだろう!どうせイケメンリア充の妹なんだから、その妹とやらもめちゃくちゃ美少女だろうさ!」


「ま、まぁ、それは母さんが美人だから、妹は2人ともめちゃくちゃ可愛いさ。兄の贔屓目無しで、控え目に言っても天使だな」


「ど畜生!妹が2人もだと!?贅沢にも程がある!

 それに、何気に僕んちを馬鹿にしてるな!?

 ああ、どうせウチのカアちゃんはドブスのBBAさ!お陰で僕の容姿もこの通りだ!

 僕だって可愛いリアルツンデレ妹が欲しかったさ!ああ、そりゃあ喉から手が出る程にね!でも、ドブスの母ちゃんから産まれる妹が、美少女な訳ねえだろうが!

 産まれからして、アンタと僕では天と地程の差があるんだ!」



 チッ!妹ネタからこんなに憎悪を膨らませるなんて、どうかしてるゼ!

 本当は俺の双子の妹・ヴィクトリアを入れて3人居るんだけど、ヴィッキーはムカつくから妹とはカウントしてない。まぁ、セレンに妹が3人と伝えると発狂しそうだから、言わなくて良かったかも。



「良し!アンタが世の男の敵だと言う事がよく分かった!遠慮なくブチ殺して、ラフィたんとロリっ子を貰って行く!

『二次元召喚』!」



 セレンは取りつく島もなく、魔導端末に魔力を込めた。

 現れたのは東方の下着のフンドシ姿の女性だ。フンドシ以外マジで何も身につけて無いぞ?

 市井でこんなあられもない姿の女を召喚するなんて、とても正気とは思えん。



「ハッハッハ!ビビったか!

 そう、彼女は深夜アニメ『美少女海女は海が荒らされると困るので、フンドシ一枚で魔王を倒しに行く』の主人公・アーマたんさ!

 僕が知る限り、最も強いキャラなんだ!アーマたんなら…」



 ドパァァーン!!!



 俺は渾身の右ロングアッパーをフンドシ女にブチかますと、フンドシ女は宙高く舞い上がり、そのまま上空で光の粒子と化した。



「バ、バカな…あのアーマたんが瞬殺だと!?」


「君ねえ。どういう理屈でアニメキャラやらゲームキャラを召喚出来るかは知らんけど、召喚術師は自分の魔力量に見合った強さの魔物しか召喚出来ないんだよ?

 君の魔力量はBランク冒険者並に多いけど、Bランク魔物を召喚しても俺の敵にはならんね」


「ア、アーマたんを魔物呼ばわりするな!」



 パーン!!!



 夕暮れの街角に中々の破裂音が響き、セレンの首が捻じ切れんばかりの勢いで左方向へと向いた。

 素早く距離を詰めたラフィが、セレンの頬を張ったのだ。



「良い加減になさい!

 次に私のヨシュア様を攻撃しようとすれば、容赦無く高位製霊術で貴方を粉微塵に致しますわ!」



 ラフィはセレンに怒声を飛ばすが、恐らくセレンには聴こえて無いだろう。強烈なラフィのビンタをモロに食らったのだ。

 しかも、ラフィの周りには精霊や妖精が集まり易く、精霊術を行使しなくても妖精達は彼女を補佐する。現に今のビンタにしても、風の妖精達が良い仕事をしてラフィの平手を加速させた。

 あんな物を食らえば、とっくにヤツの意識は成層圏の向こう側まで吹き飛ばされてしまっている。


 俺は頬が倍以上に腫れ上がって白目を剥いているセレンを放置して、ラフィとエレナと共にパーティーハウスへと帰るのだった。



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