40話 不本意なクエスト
「はっ!?何でイレギュラーダンジョンの調査が必要なんだよ!?」
ギルドから緊急の呼び出しがかかり、受付へとやって来た我らがラフィ率いる『豊穣の翠』と、ハルトのキョーダイ率いる『ヒャッハーズ』。
受付嬢から俺たちに指名された依頼は、例のイレギュラーダンジョンの調査依頼だった。
納得が行かなかった俺は、思わず大きな声を上げてしまった。
「ご、ごめんなさい。皆さんが調査した後、3つのSランクパーティーが調査をしたんですけど、どのパーティーも序盤で壊滅的な被害を受けてしまって。
今迄の探索で一番成果を出してるのが、『豊穣の翠』と『ヒャッハーズ』の合同調査だったから、もう一度皆さんに調査をして欲しいんです」
「ふざけんじゃねぇよ!俺たちが行った時だって、一歩間違えば俺と兄弟はくたばってたかも知んねえんだぜぇ!
ギルドは俺らに死んで来いっつうのかよ!」
怒り心頭のハルトのキョーダイが激しく怒鳴り付けると、テーブルに拳を振り下ろし、テーブルをバラバラにした。
当然、周囲の冒険者達がザワつき出した。
「お、怒らないで…わ、私だって、上からの指示で仕方なく…」
「プリトス家が絡んでるのか?ギルドとズブズブだもんな?」
俺はハルトにビビって涙目になっている受付嬢に、悪徳貴族家の名前を出した。
プリトス伯爵家は200年も前から、裏で王都の冒険者ギルドを財政的に支えて来た名門貴族だったのだが、3年前に現当主のマンタ・プリトスに代替わりして以来、ギルドに無茶な要求を突きつけるようになっている。
現プリトス伯のマンタはとにかく金に汚く、絡みたい利権にはどんな手を使ってでも絡んで来る、悪徳貴族のお手本のようなヤツだ。
イレギュラーダンジョンは、1階層から階層ボスが2体も出現する程の高難易度のダンジョンであり、ドロップされるアイテムやボスの素材は相当な金になる。
しかも、ダンジョンのファーストドロップアイテムは、2回目以降よりも貴重なアイテムがドロップされる為、マンタ・プリトスはファーストドロップ品を抱え込みたいんだろう。
「す、済みませんけど、今回のクエストは依頼人が非開示になってますから、依頼人の事を言う事は出来ません」
「俺は別に依頼人がマンタ・プリトス伯かとは聞いて無いんだがな。
まぁ良い。受けるに当たって2つ条件が有る。
1つは、危険だと判断した場合は序盤であっても、直ぐに調査を打ち切る。
2つ目は、ダンジョンのドロップ品を売却するかどうかは、品を見てから判断する。稀少な魔導具が出た場合は絶対に売らない」
「そ、それは困るんですけど!依頼人の意向に沿わないとマズいでしょ!」
俺の提示した条件に対して、受付嬢は慌てて反論した。受付嬢の先程の言動といい、今の慌てた様子といい、やはり今回はマンタ依頼という事で確定だな。
「何故困るんだ?ギルドの規約ではダンジョン調査依頼は、あくまでダンジョンの構造や出現する魔物や罠の分布を報告する為の物で、調査中にドロップしたアイテムの所有権は冒険者に帰属する。
ギルドにドロップアイテムの所有を妨げる権利は無いだろう?お前は受付嬢のくせに、規約すら頭に入って無いのか?」
俺の正論に、受付嬢は声を詰まらせて俯いてしまった。
肩が小刻みに震えている所を見ても、冒険者如きに言い負かされた事が相当悔しいのだろう。
「ククク…悔しいのう、悔しいのう。
冒険者の事を、規約すら碌に読みもしない低脳の集まりとでも思っているのか?
残念!低脳はお前の方なんだよ!」
「…って言った…」
「んん?聞こえぬなぁ。悔しくて、声まで小さくなったのか?」
「ウチの事を、『お前』って言った!お前に『お前』呼ばわりされる筋合い無いから!
完全なモラハラじゃない!訴えてやる!」
ああ、出たよ。何かって言うとセクハラだのモラハラだのと吐かすヤツだよ。
この手のヤツとはまともに話は出来んな。
「勝手にしろ。俺を訴えようとするようなヤツが持ってきたクエストなんて絶対受けねえから。
3組のSランパーティーが壊滅したような危ないクエを、受けてくれる命知らずが居ると良いなぁ?
そんじゃあね〜」
俺は勝ち誇ったように断りを入れて、ラフィ達やハルト達を連れてギルドに併設してある酒場へと移動した。
「なぁ、兄弟。確かにギルドの言い分はムカつくけどよ、指名依頼を断るのはマズいんじゃねえか?」
朝っぱらから大ジョッキをグイッとやったハルトが、心配した様子で声をかけて来た。
「何言ってんだよ、キョーダイ。この駆け引きは俺たちの勝ちだぜ?」
「ん?どういうこった?駆け引きって何だよ?」
「あの受付嬢は下手打ったって事さ。コレでギルドは俺の条件を飲まざるを得なくなる。
まあ、あの口調や無知っぷりから、あの女はマンタの遠縁かなんかで受付嬢になったんだろうな。あんなのに仕事を任せたギルドのミスだ」
「何かよう分からんが、凄えぜキョーダイ。
もう一つ聞きてえんだが、何であの嬢ちゃんが伯爵の遠縁だと分かる?」
「先ずは言葉遣いかな。申し訳ございませんって言えない受付なんて、普通はクビだろ?
あの女は、冒険者如きに謝りたく無いって感じがプンプンしたじゃないか。プライドが高い証拠さ。
謝れない、高飛車、器量が悪い、仕事も出来ない、なのに受付にいるって事は、コネで仕事に就いた可能性が高い」
「良く分かったじゃねえか。クソ、こっちだってあんなのを雇いたくねえってんだ」
俺がドヤ顔でカラクリを語っていると、ギルド長のドミンゲスが疲れ顔で声をかけて来た。
「なら、マンタの要望を聞かなきゃ良いだろ。っていうか、ここ数年の王都ギルドはヤバいぞ?
『ミッドナイト・ランブラー』なんて危ない奴が跋扈するダンジョンに大規模探索をさせたり、大した事のない護衛依頼にSランパーティーを当てがったり。
俺たち冒険者は個人事業主で、アンタらギルドは仕事の仲介だ。決して貴族の駒じゃない」
「わ、分かってるがなぁ、プリトス家は無碍に出来ねえんだわ。先代までは盛り立てて貰ってた訳だし、これまで何度も伯爵家から資金面の助けが有ったんだ。
今回の依頼も危険だとは分かっているんだが、どうか俺を助けると思って引き受けてくれねえか?」
そう言うと、ドミンゲスは俺たちに深々と頭を下げた。
彼も元は冒険者として名を馳せた男である。悪徳貴族のご機嫌取りなんて本来ならやりたく無いのだろう。
「分かったよ。ただし、さっきポンコツ受付嬢に言った通り、危険だと判断すれば直ぐに引き返すし、ドロップアイテムもギルドに売却しない可能性も有る。
特にレアドロップは、あんなクソ貴族には渡さない」
「分かった。それで良いから、引き受けてくれ!
お前らのパーティーしか、成果を残せそうな奴らは居ねえんだ」
「あ、あと、ポンコツ受付嬢が、俺を訴えるとか言ってるが?」
「んな事は絶対にさせねえ。お前らに面倒はかけねえから、クエストの件宜しく頼む!」
俺の読み通りに事は進んだ。俺たち圧倒的有利な条件でクエストに当たる事が出来る。
正直、あのダンジョンの調査は危険だが、ガチで断ってしまうと、他のパーティーに依頼が回ってしまう。
3組のSランクパーティーが壊滅する程のダンジョンは、王都の他のパーティーでは荷が重いだろう。
ある程度探索可能なのは、俺たちを除けば『宵闇の戦乙女』ぐらいだが、エディさん情報ではアマンダ達は長期休暇中らしい。
コレ以上冒険者の犠牲が出る前に、俺たちである程度結果を残さなくては。
こうして俺たちは、二度目のイレギュラーダンジョン調査をする事となった。
◇◇◇◇◇
「おいおい、何だよこりゃあ…」
イレギュラーダンジョン1階層にやって来た俺たちは、早速このダンジョンの異常性に面喰らってしまった。
ハルトのキョーダイも、思わず驚きを口にしている。
「前回は湿地帯だったよね?な、何で迷宮型になってるの?」
ハルトに続いて口を開いたのは、弓皇のシンシアだ。
そう、何故か1階層が迷宮型になっている。
無機質な直線で形作られた今回の一階層は、スタートラインに立った瞬間に嫌な予感しかしない。
合同パーティーリーダーのラフィだけは困惑する事無く、しっかりと記録用魔導具に情報を残している。この辺りは流石俺のこ、こ、こ、婚約者だ。うん。
スタート地点でまごまごしていられないので、今回も俺とスペルトが斥候役を引き受けて、注意深く進んで行く。
俺とスペルトが違和感に気づいたのは、100メートル程進んだ地点だった。
「ヨシュアの兄貴、不気味過ぎやせんか?」
「ああ。突き当たりまで、分かれ道が無い。隠し扉や隠し通路は見つかったか?」
「いえ、その手の仕掛けを探すのは自身が有りやすが、全く見当たりやせん」
罠や仕掛けを見破る術に長けているスペルトが見つけられないなら、やはりこの直線の通路を進むしか無さそうだ。
周囲に気を配りながら、俺たちはゆっくりと通路を進み、結局何も無いまま突き当たりへと到着した。
突き当たりの壁には魔法陣が描かれている。俺が代表して、魔法陣に触れて魔力を流すと、壁は上にスライドした。
スライドした先には、400平米程のだだっ広い部屋がある。
「部屋には罠らしきモノは有りやせん」
魔力を展開して、部屋を隅々まで調べ終えたスペルトの言葉を聞き、全員そのまま部屋の中へ入った。
グゴゴゴゴゴ!!!
部屋に全員が入り終えてスライドした壁が下りると、部屋の中央に幾つもの魔法陣が現れた。
魔法陣から現れたのは、50体もの首無し鎧騎士だ。
「デュ、デュラハンだと!?しかも、こんなに大量に!」
ハルトのキョーダイが驚くのも無理は無い。デュラハンは、Sランクダンジョン深層の階層ボス級の手強い魔物だ。
こんなに大量に出て来るような魔物では無い。
「『シェルフィードの瞬き』!」
素早く反応したラフィが、風の超級精霊術を放つ。
凄まじい突風が、50体のデュラハンを一気に吹き飛ばした。
「前衛は2人1組で、一体ずつ確実に仕留めて下さいまし。
後衛は前衛が囲まれないようにフォローを!」
ラフィの指示が飛ぶと、俺はエレナと頷き合って一気に加速。勢いそのままに、『魔力撃:雷光』を手前の一体に放った。
電撃は周囲のデュラハンにも伝播して、7体のデュラハンの動きを止めた。
「『淵明流八ノ太刀:断界』なの〜!」
隙を縫うようにデュラハンの懐に潜ったエレナは、『名刀丸』でデュラハンを一刀両断した。
今日も適当必殺技は絶好調なようだ。
俺は次に近い個体に肉薄し、魔法剣をデュラハンの胸部に突き刺す。
「『魔力撃:光爆』!」
ドグワァァーン!!!
予め魔法剣に込めていた光の魔力を、剣先から一気に放出すると、デュラハンは内部から爆発した。
飛び散った鎧片は、ラフィが風の精霊術で全てデュラハンの群れへと向けてくれている。流石に俺のこ、こ、こ、婚約者だけあって、俺との息がぴったりだ。
だが、50体のデュラハンはそう簡単には行かない。一撃で倒し切る為の技はモーションが大きくなったり、溜めを作る必要が有るので隙が出来やすい。
その隙に乗じて、ヤツらの鋭い剣戟が襲って来る。
時間が経つにつれて、俺もエレナも浅くでは有るが、斬り付けられる回数は増え、体力も消耗していった。
「『バレット・アロー』!」
チュドドドドド!!!
俺たちの動きが鈍った所に、エレナのオリジナル技が炸裂。『バレット・アロー』は俺との模擬戦で使った、矢筈に圧縮した火の魔力を付与する事で、弓に番えずに魔力矢を放つ超人技だ。
「わたしが抑えるから、今のうちに回復して!」
エレナのナイスフォローにより、奴らの猛攻が止まった。俺は直ぐに異空間収納から体力回復と治癒のポーションを取り出し、エレナに手渡す。
回復した俺たちは再び戦線に戻り、残りのデュラハン供を仕留めにかかる。
30分に及ぶ激闘の末、何とか50体ものデュラハンを討伐した。
前衛はハルトやキンクスも含めて満身創痍。後衛のラフィ達も、かなり魔力を消費したらしい。
俺たちがボロボロなのも当然だろう。何せSランダンジョンのボスが50体も現れたのだ。誰一人死んでない事が奇跡に近い。
「お、流石ファースト・ドロップ!マナ・ジュエルがゴロゴロ転がってるぞ」
マナ・ジュエルは莫大な魔力を内包する宝石で、高級な魔導具の動力源やエンチャント・ウェポンに用いられる。
1つ数百万ゲスは下らない。そんなお宝が50個も散らばってるのだ。
他にも、レア・ウェポンのイビル・ソードが6本ドロップしている。
疲れた体を引き摺るようにして、ドロップアイテムと魔石を回収する。その後、俺たちは床に座り込み、ポーション類で回復に努めたり
「こりゃあ、マンタ・プリトスも躍起になる筈だよな」
「確かになぁ。一階層でこんだけお宝をドロップするなんて、他のダンジョンじゃあ考えられねえぜ。
兄弟の交渉のお陰で、安く買い叩かれずに済むんだもんな。マジで恩に着るぜぇ」
「良いって事よ。それより、どうやって外に出るんだ?
入り口のスライドする壁も動かなくなってるし、転移魔法陣も現れない」
「ヨ、ヨシュアの兄貴!また、さっきの変な魔法陣が床に出やした!」
俺はハルトのキョーダイに疑問点を伝えると、周囲を探索していたスペルトが大声で異変を告げて来た。
スペルトの言葉通り床に大きな魔法陣が出ており、暫くすると地面から這い出すように、黒く大きな塊が現れた。
「ヤバい!『ダーク・ナイト』だ!皆んな、臨戦態勢を…」
皆んなに呼び掛けている途中で、俺の左肩に灼けるような痛みが走った。
ダーク・ナイトの漆黒の槍が、俺の左肩を貫いたのだ。
「いやぁぁああ!!!ヨシュア様ぁぁあ!!!」
だだっ広い部屋に、ラフィの叫び声が響く。
俺がダーク・ナイトの槍に左肩を抉られて、大いに動揺しているようだ。が、しかし、今は最大のチャンスである。
「シ、シンシア!ヤツの頭部に攻撃を!」
「『バレット・アロー』!」
俺の声とほぼ同時に、シンシアはダーク・ナイトの頭に向けて3本の魔力矢を放った。
ダーク・ナイトは闇の魔力を凝縮させて人の形に形成したような見た目をしており、急所も人と同じ箇所となっている。
動きが素早く、遠距離攻撃を当てづらいのだが、槍が俺の肩に突き刺さっている今なら…
シュドドドッ!!!
咄嗟に左腕に持った盾でガードしようとしたダーク・ナイトだったが、シンシアの魔力矢は漆黒の盾を貫いて、奴の頭部を見事に射抜いた。
ダーク・ナイトは糸の切れたマリオネットのように崩れ落ち、二度と動かなくなった。
「ダ、ダ、ダーク・ナイトの盾を貫いたのか!?
マジで有りえねえ…あんな馬鹿げた威力の矢なんぞ、見た事がねえぜ」
ハルトが驚くのも無理は無い。ダーク・ナイトはSSランク最上位の魔物だ。
あの盾を矢が貫くなんて、普通は考えられない。
しかし、シンシアは例の必殺技に咄嗟にアレンジを加えていた。矢のシャフト部分に風の魔力を纏わせて、銃弾のように高速回転させたのだ。
ただでさえ凄まじい威力の『バレット・アロー』に、貫通力が加わった事でヤツのバカ硬い盾を貫通するに至った。
「ヨシュア様!今すぐにお手当てを…『オノドリムの癒し』!」
ラフィは全ての植物の根源と言われる最上位精霊・オノドリムの癒しの力を顕現して見せた。
俺の左肩の傷は立ち所に塞がり、痛みもあっという間に引いてしまった。治癒して貰った身で言うのも何だが、肩の傷に最上位精霊治癒術を使うのは、些か過保護過ぎやしないだろうか?
「あ、ありがとう、ラフィ。おかげで完璧に治ったよ」
「ああ…良かったのですわ。申し訳ございませんでした。
大切なヨシュア様のお身体が傷つけられて、取り乱してしまったのですわ」
ラフィはそう言って、俺に抱き着いた。皆の手前、あまりイチャつくのは宜しく無いし、『フェロモンイーター』によってラフィ達をムラムラさせるのも良くない。
俺はすぐにラフィから体を離して、代わりにラフィの頭を撫でた。
どうやら俺のスキルは女性と密着してクンクンすると、効果がより大きくなるようだ。スキルで仲間と自分が強化されるなら、バンバン密着するべきだと思う人も居るかも知れないけど、短期間で力が大きくなり過ぎると制御が大変になり、逆にパフォーマンスが下がってしまう。
特に、ダンジョン探索中にそうなるのはマズい。
ある程度ステータスが上がり切ってしまえば、スキル効果で極度に力が増す事は無いと思う。レベルなんかも100を越えると中々上がらなくなるしね。
「お、宝箱が出たぞ!スペルト、罠感知をして問題が無ければ開けてくれい!」
俺はスペルトに指示を出すと、スペルトは素早く罠感知をして宝箱を開けた。
まぁ、あの宝箱はボスドロップだろうから、罠の可能性は極めて低いんだけどね。冒険者稼業には慎重さが必須なので、念を入れておかなくてはならない。
「兄貴、ヨシュアの兄貴、何か変な魔導具が出て来やした」
スペルトはオレンジくらいの大きさのカプセルのような物を両手に持っている。
こんな形状の魔導具は見た事が無い。何かボタンのような物が付いているが、あのボタンを押すとどうなるのか分からない。
勇者ダーハマの仲間で、武器開発のエキスパートであるマサオ・オダギリが作ったと言われる手榴弾的なモノだと危ない。
ラフィとハルトのキョーダイと話し合った結果、鑑定魔法の使い手に鑑定してもらうまで、俺が異空間収納で保管する事になった。
鑑定魔法の使い手は殆ど居ない。王都で鑑定師として開業しているのはたった2人だけなので、鑑定して貰えるのは暫く先になるだろう。
色々とゴタゴタしたが、ダーク・ナイトがこの階層のボスだったようで、魔導具を回収して宝箱が消えると、帰還用の魔法陣と次の階層に転移する魔法陣が部屋の中央に出現した。
俺たちは迷う事無く、帰還用の魔法陣で地上へと戻ったのだった。最初の階層ボスですら危うく死にかけたのだから、帰還以外の選択肢が有るだろうか?
尚、ギルドで報告した際、ギルド長のドミンゲスに散々ゴネて報酬を上乗せして貰った事は言うまでも無い。




