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3話 『フェロモンイーター』の効果

 


「コイツは痴れ者なの!エレナのラフィお姉様を辱めたの!

 刀の錆にしてやるの!!!」


「エレナ、落ち着いて下さい。ヨシュア様は痴れ者ではありません」



 あの後、かなりドギマギした俺は、全裸になったラフィにベッドに押し倒された。


 いや、能力が覚醒して更にパワフルになった俺が抗えば、女の子の力で押し倒される訳は無いよ?

 でも、下手に抵抗してラフィに怪我を負わせる訳には行かないじゃない?

 で、何故か俺の服も無理矢理脱がされて…いや、抵抗しようと思えば脱がされる事は無かった。

 なのに、寧ろ脱がされたいと思ってしまったんだよ…


 無論、手は出して無いよ?

 ラフィが寝てる間にこっそり巨大な2つのメロンにタッチしたくらいで…

 うん、それはギリセーフな訳なんだよ。

 で、やたらと隣で密着してくる全裸のラフィに悶々としながらも、童貞の俺は何とか眠りについた。

 そこまでは良かったんだ。


 で、朝になってラフィを起こしに来た『豊穣の翠』の剣聖エレナが、裸で寝ている俺達を見て激昂したって訳。

 刀という片刃の剣を引き抜いて、俺に斬りかかろうとするエレナ。

 そして、それを全裸のラフィが何とか諌めようとしている。


 明るい中で見るラフィの巨乳は恐ろしく美しい…うわぁユサユサ揺れてる…

 母さん事件です…俺は今、美少女のオッパイから目が離せません。

 イヤ、いかんいかん。さて、頭に血が上っているエレナをどう説得しようか。



「んんっ、朝から騒がしいわね。

 何して…え!は、裸のイケメン!!!ぜ、全裸のイケメンが!!ハァハァ…」



 何かメンドくさそうな人が来た…



 それから1時間くらいすったもんだがあって、俺は今1階の大広間で正座している。

 もちろん全裸で。



「嘘なの!こんなヘムタイがヨシュア様なハズがないの!」


「まさかヨシュア様がコレ程のイケメンとは…ハァハァ。

 SNSに写真アップしても良い?」



 エレナはまだ疑いの目を向けながら、片手に刀を握っている。

 全裸土下座では気が済まなかったらしい。

 そして、めんどくさい事を言ってハァハァしているのは、弓聖のシンシアだ。


 因みにエレナは黒髪をツインテールにしており、少し勝気な黒眼の女の子。

 背が低くて幼く見える。

 東国で流行っている、前がさねの衣服を纏ったロリッ子だ。

 シンシアはエメラルドグリーンの髪を肩口で切り揃え、垂れ目気味の柔らかな顔立ちをしている。

 オッパイも中々大きそうだ。

 タンクトップにショーパン姿で露出が多い。

 2人ともラフィには及ばないが、紛れもなく美少女である。

 そんな2人の前で全裸で正座する俺は、第三者から見ると異常者として認識されるに違いない。


 お願いですから、そろそろこの羞恥プレイをやめて頂きたい。

 こんなハイレベルなプレイは、童貞の俺には100年早いんですよ…

 それから、SNSに全裸土下座を上げるのはマジで勘弁して下さい。



「2人ともいい加減にして下さい。ヨシュア様に対して失礼ではありませんか。

 ヨシュア様、2人の事はお気になさらないで。

 あちらに朝食をご用意しております」



 バスローブをややはだけさせたラフィが、穏やかな微笑みを浮かべて俺を食卓テーブルへと座らせてくれた。

 マジでこのコ天使ですわ。

 まぁ、朝食よりも先に何か羽織る物が欲しいけど。


 朝食後、ラフィは『フェロモンイーター』について、彼女が知っている情報を教えてくれた。

 どうやらこのスキルは、エルフの国であるロスフィールド公国でも極一部にしか知られてないレアスキルのようだ。

 異性の分泌するフェロモンなるモノを取り込み、それが体内で膨大な魔力に変換され、異性の仲間にその力を分配するスキルらしい。

 昨夜全裸で密着した事も、俺がフェロモンを取り込みやすくする為なんだとか。


 道理で朝起きたら凄まじく漲っていた訳だ。色々な所が。


 それから、『豊穣の翠』の現状について教えてもらった。

 今までは順調にステップアップ出来ていたが、Aランク以上を目指すとなると前衛に不安を感じていたんだとか。

 そんな折にラフィがギルドで俺を見かけて、魔力の特殊な流れから俺のレアスキルに気付き、以降密かに目を付けていたらしい。

 昨日もラフィがクエスト達成の報告にギルドに来た時、ちょうど俺が離脱手続きしているのを目の当たりにしたようで、悪いとは思いながらも後をつけて来たという事だ。


 俺もラフィ達にクソビッチ供に追放された事を掻い摘んで説明した。



「いや、ペーペーのわたしでも、ヨシュア様が物凄く強いって分かるよ。

 そのクソビッチとかいう奴ら見る目無さすぎでしょ?」


「本当に彼女達の見る目の無さに呆れてしまいますわ。

 てっきり、ヨシュア様の方から彼女達に見切りを付けたのかと思っておりましたのに」


「ヨシュア様は不届き者だけど歴戦の強者感が凄いの!

 剣聖のエレナにはたくさん修練を積んだ人だって分かるの!でも、ヘムタイなの!」



 シンシアもラフィもエレナも、会ったばかりの俺の実力や努力を認めてくれている…

 努力を認められるってこんなに嬉しいんだな…



「ヨシュア様に比べれば矮小な私達ですけれど、足を引っ張らないよう必死に研鑽を重ねます。

 どうか私達のパーティーに入って頂けないでしょうか」


「わたしもヨシュア様の元で沢山修行して、力を付けてみんなを守れる冒険者になりたい。

 ヨシュア様、お願いします!わたし達に力を貸して下さい!」



 彼女たちが俺を評価していてくれた事が素直に嬉しく、ずっと謎だった『フェロモンイーター』の事を教えてくれた事も有り、ラフィから改めての『豊穣の翠』への加入の申し出を二つ返事で了承した。

 決して美少女達に鼻を伸ばしてOKした訳じゃない。


 うん、ホントに。


 俺が承諾した事に、ラフィとシンシアは大喜びして何度も礼を言って来た。

 礼を言いたいのはこちらの方だと言うのに。

 反対するかと思っていたエレナも、何とか納得してくれたようだ。

 だが、喜んでばかりもいられない。

 俺には彼女らにどうしても言わなくてはならない事がある。



「はしゃいでいる所悪いんだが、これだけは言わせてくれ」


「な、何か私達にご不満が?」



 俺の言葉にラフィは不安そうに返す。



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