2話 美少女エルフからの勧誘
「はぁ、さっきは焦ったな」
アマンダの脱ぎたてパンツをクンクンしてパワーアップした直後、浴室のドアが開く音にビビった俺。
思わず持ってた紐パンをポケットに突っ込んで、慌ててパーティーハウスを飛び出した。
荷物を取りに行ったはずだったのだが…
「まぁいいか。俺の私物はどうせクソビッチにメチャメチャにされてたし。
魔法剣や主装備品は異空間収納魔法でしまってある」
そう独りごちて、取り敢えず今晩泊まる為の宿を探す事にした。
しかし、さっきの頭に響いた声と、この漲る力は何なのだろう?
幸い夜遅い時間なので人通りも少ない。
もう一度脱ぎ立てパンツをクンクンすれば何か分かるかも知れない。
俺はズボンのポケットの中でクシャクシャになった紐パンツを取り出そうとした。
「あの、失礼ですが、ヨシュア・ワイルダーさんでよろしいですか?」
急に名前を呼ばれてビクんとなった。
も、もしや、アマンダのパンツを持って来たのがバレてしまったのか?
マズイぞ、何としてでも誤魔化さなくては。
「い、イヤ、違うんだ。コレは…」
そう言って、声のする方へ振り返ると、凄まじく可愛い女の子が立っていた。
プラチナブロンドのストレートヘア、パッチリとして大きなブルーの瞳、白磁のような美しい肌、そして…大きく豊かな胸…
ホルターネックのロング丈の白いワンピースに身を包んだ美少女は、今まで見たどの女性もブスに見えるほど隔絶した美貌の持ち主だ。
俺の心臓がバクバクいって口から飛び出してしまいそうになる。
だいたい頬を赤く染め、ウルウルしたブルーの瞳で見つめて来るとか反則だろ!
ビッチのパンツをクンクンした事が後ろめた過ぎて、なんだか死にたくなってきたぞ…
それにしてもこのコ、かなり腕が立つな…単純な魔法の撃ち合いなら分が悪い。
魔法剣を使えば一瞬で屠れるが、こんな可憐なコに刃を向けるくらいなら自害した方がよっぽどマシだ。
オイオイ何戦う事とか考えてんだよ、落ち着け俺…
改めて落ち着いて彼女を見る。
見た感じ18〜20歳くらいかな。
こんな絶世の美少女にタイーホされるのなら良いのかも知れないな…
俺はそう思い、手首の内側を合わせるように両手を前に突き出そうとした。
ムニッ
柔らかくも弾力のある感触とともに、俺は初対面の美少女に抱きつかれた。
そうか、それ程迄に俺を逮捕したかったのだな…
勇者パーティーを追放されてすぐに下着泥棒で逮捕か…母さんが泣くな…いや、留置所に乗り込んで来て俺をブチ殺すだろうな。
しかし、捕縛にしては抱擁が長い。それに大きなオッパイもめっちゃ当たる。
彼女の甘い香りが俺の鼻腔をくすぐった。
またしても俺の体から凄まじいパワーが溢れて来た。
クソビッチのパンツよりも強力なパワーだ。
「あぁ、あんっ、んっ…」
謎の美少女が、悩ましい声を出してピクンとなった。
「す、凄いです、ヨシュア様!
やはり貴方様は『フェロモンイーター』をお持ちなのですね!?」
美少女は体を離したと思ったら、顔を上気させて興奮気味に話しかけて来た。
そこで俺は彼女がエルフだと気付いた。
エルフ特有の長い耳を初見で見落とすとは…巨乳美少女の威力というのは凄まじいものがある。
いや、それよりも…
「え、どうして俺が『フェロモンイーター』だと?
いや、それよりもどうして俺の名を知ってるんだ?」
「失礼しました。
私はBランクパーティー『豊穣の翠』でリーダーをしております、ラフレシアと申します。
どうぞラフィとお呼び下さい」
『豊穣の翠』は最近頭角を現して来ている、女性3人のパーティーだ。
ギルドの酒場で良く彼女らの噂は耳にした。
なるほど、これ程の美少女がリーダーなら荒くれ者どもが色めき立つのも頷ける。
へへ、オッパイをムニッとされた。ラッキー。
「あぁ、『豊穣の翠』の事は良く噂で聞くよ。
実力者揃いのパーティーのリーダーさんが、俺なんかに何の用なんだい?」
「あの…私達のパーティーに入って下さいませんか?」
追放されてビッチのパンツをクンクンした俺は、その日の内に美少女エルフから熱烈なスカウトを受けたのだった。
◇◇◇◇◇
「ほう、立派なパーティーハウスだな。
Bランクでこれ程の拠点を持てるなんて凄いよ」
俺はあの後、詳しい話をする為に『豊穣の翠』のパーティーハウスに招待された。
それがまたかなり立派な作りで、『宵闇の戦乙女』のパーティーハウスよりも大きい。
「早速お話をと思いましたけど、もう夜も遅いですから今晩はどうぞこちらでお休みになって下さい」
「いや、それは流石にマズいだろう。
パーティーハウスって事は、女性しかいないだろうし男を泊めるなんて」
「お気になさらないで。ヨシュア様でしたら大歓迎ですわ。
さ、こちらに寝室がございます」
半ば強引に2階の寝室へと誘われてしまったが、客室にしては女の子のお部屋っぽい可愛いぬいぐるみとか、可愛い小物が置いてある。
しかも、ラフィがそのまま部屋に残っているという事は、間違いなく彼女の部屋だろう。
「このパーティーハウスは購入したばかりですので、まだお客室のご用意が出来ておりません。
私の部屋で申し訳ございませんが…」
「い、いや、それは本当にマズいって!
マジで、俺はまだパーティーに入るとは言ってないし!」
「あの…私の事はお嫌いですか?」
頼むからそんな潤んだ瞳で見つめないで!
マジで勘違いしちゃうから!惚れてまうから!
俺の動揺を他所に、ラフィは真っ白なホルターネックのワンピースの後ろの結び目に手をかけている。
慌ててラフィに背を向けるが、艶めかしい衣摺れの音がする。
俺は何とか理性を保って、このピンクな状況を回避する事にしたのだった。
チュンチュン
窓から朝日が差し込んでいる。
素晴らしい朝だ。
コレが噂に聞く朝チュンか…
さて、どうしたものかな。
俺にピッタリと身を寄せるように眠る超絶美少女のラフィは全裸だ…
そして俺もまた、全裸だ…




