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初段、黒帯に
楽しかった学園祭が終わり、木枯し吹くと次第に寒さが増して来た。
「今日から土の上で稽古を行う」と主将が言った。
厳しい寒さの中で皆、黙々と稽古に励んだ。
平野は別に寒いからツライと感ぜず、夏稽古を乗り切った自信もあり、いつも通り、稽古に熱中した。
新入部員は結局、平野始め4名残った。
この頃には、全員、飛躍的に技を身につけ、先輩との組手稽古も様になっていた。
冬休みに入ると部活動から4年の先輩が卒業し、3年生の先輩達の中から新しい主将が決まった。
送別会で平野は「お前は次期主将になるから、一層稽古に励め」と新主将から言われた。
そして、昇段試験で平野は初段になった。




