ワイバーンと只人【8】26~29話
宜しくお願い致します。
カギ括弧に応じて、物語が進行します。
「この括弧が、主人公だけ.心の声.念話も此」
[この括弧が、念話.精霊語.魔物語.ナレーション.主人公とリンクした存在]
〈この括弧が、登場人物等〉
(この括弧が、主人公.登場人物.心の声)
《この括弧がスキル.自我を持つ意識》
【この括弧が、注視】
<この括弧が、擬音>
[26話]・・・・・[精霊の叫び]・・・・・
[街道沿いの野原]
「こんな風に気ままに、旅出来りゃ幸せかもな!って場合でも無いか!」
休む間もなく乱戦混戦で、魔物が群れをなして襲いくる戦闘を繰返しながら先に進むが…しかし、おかしな事に森を抜けてしまったのである。
「おかしいな?まだ抜ける程歩いた気がしない。」
巫狐[焔様!樹木精霊の気配があります!お気をつけ下さい。]
「ああ!大丈夫だよ!この森に入った時も同じ気配感じたし!多分危害を加える様な真似は、しないさ」
[なるほど!もしもの時は、お任せ下さい。]
「有り難うな」
[焔と巫狐の会話は、精霊語なので《思念伝達》状態であり焔と巫狐にしか会話を読み取れませぬの!我と同様に[このカギ括弧]じゃの]
リム&ミル〈あれ…?おかしいですねー?〉
「リム.ミル?違う狩り場を探すぞ。」
リム&ミル〈あれ?良いんですか?〉
「急ぐ旅じゃないし狩り場は、他にもあるだろう?其に、グラント大森林は、違う意味で面倒だったろ?
多分だがこの森は、竜の谷の近隣故に魔物が強くなったが、竜種族が徘徊する状態を望まない精霊も居るってことだ。
例えば、森の精霊ドライアドとかな。
進む方向を惑わせ森の外に誘導したと考えればな。」
リム〈でも其だと、竜種族に対して失礼なのでは?〉
「リムは喧嘩っぱやいな!失礼だろうが、構わないんだろ?
ドライアドにしてみたら、内輪揉めに参加されても面倒な相手なら、追い出した方がマシな場合もあるさ。」
リム〈出て来て言えばいいと思います!〉
「其だけ私達は、強くなったってことだろ?始め森に入った時惑わして来なかったぞ。」
ミル〈何でほむら様は、楽しそうなの?〉
「そうだね!私に幻惑は、通用しないって事さ!惑わそうと必死な姿見たら乗ってあげなきゃ可哀想だろ?」
ミル〈あっなるほど!流石ほむら様♪〉
精霊ドライアド〈バレていましたか。
貴女方の強力なお力は、森の者では太刀打ち出来ません。
失礼を承知で退場して頂きました。〉
リム&ミル〈ほむら様すごーい♪ほむら様の言った通りですね♪〉
ドライアド〈何ですかあなた達。私が真剣に話している時に!〉
「ドライアドそうカリカリしなさんな!ドライアドの登場が、遅すぎたんだよ。
さてリム.ミル行くぞ!ドライアドお疲れさん!会う事あったらまたな」
ドライアド〈待ちなさい!話は終わっていません!待て!…待てコラー!?待ちなさい!?待ちなさーい!!?〉
焔一行は、行くぞと言った直後に、ミルを焔の背に乗せリムと共に、高速飛行で、グラント大森林を後にしたのであった。
何か聞き取れなかったが、勝手な解釈で、さようならと言ったのかな?と思う事にした。
後日談
森の精霊ドライアドは、アルザの従魔の緑竜ティアに神域である竜の谷の樹海と聖域の管理を任される運びとなった。
何故そんな話になったのか?
緑竜ティアは、獣耳族との件でドライアドの存在を逸早く感知して、竜の谷に必要な存在として交渉していた様だ。
焔一行を追い出した一番の理由が、緑竜ティアから持ち掛けられた件についてだった様だが、焔はマトモに話をせず立ち去った。
森を守護する存在が他の森に移住するなど、前代未聞の事だったから、焔に取り成して貰おうと近付いたが、叶わず。
森の精霊ドライアドは、現在竜の谷の樹海と聖域を守護する存在として、強制的に移住させられたとのこと。
[焔とアルザの念話]
〈坊や?そろそろ竜種族の権威を、人族に知らしめる時が来たわ!〉
「ママ…どうしたの?」
〈【竜神の経典】に記されたワイバーン家畜化を、行っている人族を滅ぼす準備に入ったわ!〉
「やっぱそうだよね…少し待って!(ヤバいな…竜種族が重い腰を上げちゃったよ…ワイバーンに知恵があまり無いからとはいえ…竜種族である事に変わりない…
竜種族を家畜化させた人族が愚かだとは、分かっているけど穏便に、事を進めないとな…竜種族がこの世界で、最も脅威なのは、
この世界の者達の常識とされている筈なのに、ワイバーンが人族の生息域に行くから、余計な事案を招く結果となったとも言える…
ハッキリ言うと!竜族は、旨い!!?そりゃ高級食材と言われても不思議じゃないくらい旨いんだ!ワイバーンも旨いらしいが、竜種族が言うには、肉が少ないからこそ標的になり難い筈らしいのだが、
知能の低いワイバーンが、標的に為りやすいのは、人族に限らず魔物にも人気だから…余計ワイバーンが人族の生息域に居る事自体問題であって…しかし、竜種族の家畜化は、全ての竜種族に対する侮辱と、
人族は、気付いてないらしい…アホ過ぎる…滅ぼされても文句言えないよな…竜神がうようよ居る世界で…竜種族の家畜化しようと目論む…アホじゃね…
とはいえ、竜の谷の図書館に保管されし蔵書の記述には、ウォルド大陸のワイバーンはアルザにより生み出されたとされる竜種族との混血種らしいからな)
ママ?その一件僕に、任せて貰えないかな?」
〈坊やがそう言うなら…獣耳族の一件で良い方向に向いたし…坊やに任せてみるけど!無茶しちゃダメよ!〉
「うん!ママ任せてよ」
〈吉報を待っているわね♪〉
「うん」
[27話]・・・・・[無知なる者達]・・・・・
暫く高速飛行で移動中に、正面に冒険者のパーティが、いるのを発見し停止した。
向こうの冒険者パーティも此方に気付いた。
互いに動かず様子をみた。
「焔の考察
しまった。まさか冒険者パーティが街道以外の森に居るとはな!向こうも気付いた様だが、固まってるなスルー出来るならしたいな。
話すにしても、竜の姿でナメられる訳には、いかない。
さて、どうでるかだが様子を見よう。
リム.ミル相手の出方を見るぞ!
場合により脅して蹴散らす。
見なかった事にして移動するなら、放っておく。
良いな?」
リム&ミル〈はい!はい!〉
〈冒険者側の相談
ジル〈おい!あれ竜だよな?ヤバくないか…見なかった事にしようよ…〉
バルチ〈私達も十分強くなったし腕試ししない?〉
ドルチェ〈いいねー♪竜の伝説とかおとぎ話だろ!此処は、人族の領内だから、こんな所に近付いた竜種が悪い〉
ニタニタと笑いながら言う。
エイダ〈竜何て滅多に遭遇出来ないしやろ!しかもドラゴニュートってまだ子供じゃん!竜って旨いって言うし!ワイバーンより旨いかもよ♪〉
マルカ〈いや!やめた方がいいよ…竜は危ないよ…よく考えなよ…竜種族様に手を出すのは、ヒューマンの滅びに繋がるかも知れないよ!〉
ドルチェ〈いや私はやるよ!滅多に味わえない竜の肉だよ!最高級の肉だよ!食べてみたいじゃん♪〉
マルカ〈ちょっと本気なの!?竜種族様との交戦は、クエストにも無いんだよ!矢鱈に闘ったら絶対ヤバいって!〉
エイダ〈ヤバかったら謝れば良いでしょ!心の広い竜種族様なら、冒険者の為に一肌脱いでくれるさ♪全員構えろ!?〉
ドルチェ〈そうそう♪行くぞ!?〉
「ん?やるか…仕方ない。
<鑑定!>」
チャララン♪
種族.只人.ジル
Lv63
職業.戦士
性別メス
年齢.147才
体.1555力.720防.880速.320魔.89魔量.360
スキル.ディフェンス.ディフェンダー.ダブルクラッシュ.英桀の壁.
ユニークスキル.戦士の盾
「竜王の魂よ他の面子の各種基礎能力値とスキルは、必要なしで鑑定せよ(この程度のステータスで、
全員見ても仕方ないし…そもそも戦闘力の差があり過ぎるから全く怖くないしな…ユニークスキルだけ警戒すりゃ良いだろ)」
チャララン♪
種族.ヒューマン.バルチ
Lv64
職業.レンジャー
性別.メス
年齢145才
ユニークスキル.索敵の刺
チャララン♪
種族.ヒューマン.ドルチェ
Lv62
職業.魔導師
性別.メス
年齢.136才
ユニークスキル.魔写流粒
チャララン♪
種族.ヒューマン.マルカ
Lv64
職業.神官
性別.メス
年齢.122才
ユニークスキル.聖火青礼
チャララン♪
種族.ヒューマン.エイダ
Lv63
職業.剣士
性別.メス
年齢.146才
ユニークスキル.真剣の鎖
「なるほどな過信しすぎだ!脅しの魔法を見せて蹴散らすか(ユニークスキルの戦闘用スキルは、竜体には無効に近いくらい耐性を持つのが、
竜種族にとって当たり前とされている!性的な誘惑とかの変なスキルだけ警戒が必要か?無精だから大丈夫だと思うが…)
只人に警告くらいしとく必要あるしな!右の丘の大樹に向けて!」
《爆炎竜巻爆発術式》を唱え!?
丘の周囲に、5つの魔法陣が出現し、丘の上空に巨大な魔法陣が描かれた。
丘の周囲5つの魔法陣から出現した火柱が、上空の魔法陣に吸い込まれ!
突如巨大な魔法陣の中央から炎の竜巻を幾つも発生させ、丘の大樹に向かって炎の竜巻が、
丘を爆炎に包み炎の竜巻が丘の大樹に集中した時大気が弾け!とてつもない大爆発を引き起こした!!?
大樹は燃え消滅し爆発による凄まじい音とその爆炎の衝撃波を受けた冒険者達はその場で、失禁する程の恐怖にのみ込まれたのである。
炎の爆風をうけ身体が燃えた者や炎を消そうと大地を転げ回る者!震え泣き出す者さえいた。
焔は、リムとミルをその場に残し。
冒険者達の眼前まで行き。
「おい只人!
貴様ら竜種族に、挑もうとしたな?言っておくぞ!竜種族に敵うと思ったのか?
ナメるな次!?貴様らが我らの前に立ち塞がるなら、容赦なく殺すぞ!聞いているのか!?返事しろ!」
ジル.マルカ.ドルチェ.エイダ.バルチ〈はっはい!!!御許し下さい…竜種様…うえええぇぇん…ごめんなさいぃ…助けてください!もう2度と挑まないと誓います!ゴニョゴニョ・・・・〉
「闘う相手を選ぶんだな!お前達も知恵を持つ種族なら、間違った道に踏み込む真似は、しない事だ。
竜種族であるワイバーンを家畜に出来たとは言え、我らをどうにか出来ると思うなよ!貴様らヒューマンは、竜種族を嘗めてる。
努々忘れるで無いぞ!竜種族の逆鱗に貴様ら只人は、触れていると言うことを!!?」
焔は言うだけ言って、ミルを背負いリムと、高速飛行で、丘の先の森の奥へと進んだのである。
焔は、こっそりと更地に近付き《アースヒール》の魔法を唱えてその場を後にした。
【一方】その頃
ジル.マルカ.ドルチェ.エイダ.バルチは、未だ体を震わせ焔の言葉を思い出していた。
ジル〈ワイバーンをヒューマンの家畜にしたって竜種様言ってたね…ウルカの街で、確かワイバーンを家畜にしてたよね?〉
バルチ〈あれが原因であたしら下手したら滅亡するんじゃ…それ以前に挑んだのが間違いだけど…〉
ドルチェ〈やめてよぉ…うえええぇぇん…〉
マルカ〈でも…確かに言ってた…竜種様の逆鱗に触れてるって…泣くくらいならやるなんて言わなきゃ良かったんじゃ?私止めたよね?〉
エイダ〈うん…この事ウルカの街のギルドに、報告した方が良いんじゃ…(リーダー失格だよね…竜を見ても刺激しては、ならないのが常識なのに、
調子に乗って目先の欲に走って皆を危険に晒しちゃったよ…)〉
ドルチェ〈討伐は不可能よ…見たでしょ…〉
ジル〈討伐の話になって誰かがちょっかい出したら、ヒューマンは滅亡確定よ…〉
バルチ〈あの竜種様は他の竜種様と違うと思うのよ…ううぅ…〉
マルカ〈あの魔法の威力は普通じゃない…(討伐の話になる筈がない…竜種族様は、この世界の頂点とされている種族なのだから…
人族にどうにか出来る筈もない…其こそ滅びに行く様なものよ)〉
ジル〈伝説で、言われてる【高位体】の竜種様なのでは?って…それ考えたら…震えが…止まらないよー〉
脅えきって言っている。
ドルチェ〈何で挑もうとしちゃったかな…〉
エイダ〈ナメめてた…〉
バルチ〈うん…〉
ジル〈あんな力見せられたら無謀だったと思っちゃったよ…〉
マルカ〈それが普通だよ…だから止めよって言ったじゃない。〉
ジル〈うん…言った…けど私も見なかったことにしようと言ったし…もしあの魔法が私達に向けられてたら全員瞬殺されたね…〉
エイダ〈うん…反省してる…〉
ドルチェ〈消滅かも…〉
エイダ〈うん…〉
ジル〈取り敢えずウルカの街のギルドに、報告しよう。〉
マルカ〈討伐とか考えさせない様に、報告しなきゃヒューマンに未来は無いわ!〉
[28話]・・・・・[ウルカの街]・・・・・
【一方】
[焔のワイバーンを家畜にした話は、【竜神の経典】に記されていた知識であり。
経典に記されているのは神様によって、日々更新されている真実だと云われている。
城での生活中その経典で勉強していた焔は、竜種族である同族を、見捨てる気は無いのであった。
只人は、魔物を家畜としているが其は、魔物との敵対がある世界だから仕方ない。
魔物も人族を食糧として捕らえているのだから文句もないだろう。
竜神がうじゃうじゃ存在する世界で、竜種族に敵対示した只人が、滅ぼされても仕方ないだろう。
其で只人を滅ぼして世界の調和が乱れたら、其こそ取り返しのつかない事態となるのではないだろうか?
そもそも勇者で有ろうとも只人に、竜を伐てる実力は有していない!チートが与えられていても、竜神が覇者であるこの惑星では、決して越えられない壁がある。]
「立場上竜種族であるが、前世人間の転生者である私なら、この状況であってもやりようによっては、只人を救えるだろう。
己の状況を打開させる為に、只人を利用する未来があるかも知れないのも否めない…やるしかなかろう」
その頃焔一行は、丘の先の森を抜けた先で、只人の街を発見した。
すかさず森に身を隠し迷彩結界を張って、ミルを降ろし一息ついた。
「此で済めば良いな。」
[同種族の事だけ考えても良いのに、何処に居ても種族が何であれ中立で、モノを考えるの!
何時でも結果穏便に済まそうとするの!中立故に、己でどうにもならないと気付けば、素直になる分可愛い所もあるの]
リム〈何であんなに怒ったんですか?〉
「ん?怒った?強く言ったが、ふむ!話そう。
只人は、竜種族であるワイバーンを、家畜として扱っているからだ。
人族に竜種族の家畜化を許せば、他の竜種族も家畜の様な意識で、扱われる日もくるだろう。
其は、竜種族に対する侮辱を意味する。
もう既に逆鱗に触れているのだ!このまま放置すれば、竜種族の蹂躙が始まるだろう。
あの只人は冒険者だ私の話を、真摯に受け止め行動を起こせば、蹂躙を免れる事も出来よう。」
リム〈なるほど…ヒューマンが竜種族を家畜に…〉
「此で気付き誤った道を修正し謝罪に行けば、収まる筈さ」
〈ヒューマン何なんですか!?
何様!!?竜種族の名を侮辱してます!?どれだけ静かに暮らしている種族か知らず!あーーームカつきます!?〉
「リム落ち着け…というか…リム知らなかったのか?竜の谷に居たならそのくらいの情報は、持っていて当然なんだが…」
〈えっ!?いや…その…知らなかったですね~…あはは…〉
「リム…お前本当に竜種族か?」
〈やだなーほむら様!竜種族ですよ(ちょっと情報不足だからって、竜種族疑うってないわ~勉強何て面倒な事に振り回されてたら、自分の時間無くなちゃうじゃない!)〉
「試練の儀に挑んでいるのだから、最低限の情報くらいは保有しておけよ。
従者として共に旅をしてきて、竜種族の情報に疎い竜種族では、先が心配になるぞ」
〈ほむら様!分かりました!解りましたから!そんな責めないで下さいよ…(あ~面倒くさ!母様が居れば困らないんだから、知らなくてもいいんです~本当に面倒くさ)〉
「ふむ…(こりゃ…情報通りだな…多分アルザの予感的中したかもな…しかしあの冒険者達は、大丈夫かな?
直接的に言わんでも意味を理解しただろうけど…私に挑もうとしてたよな…大丈夫だろうか…
あれを読み取れなかったら滅亡確定だな…アルザの怒り方って…私知らないんだよな…怒った所見たことないし…)
そこの街に人化で魔物売る序でに、状況少し見とくか…多分この街でも爆炎魔法で、騒ぎくらいなっているだろう」
焔が見付けた街こそ!ウルカの街であった。
大きな壁で街を囲った感じで、入口は厳重に守られていた。
ヒューマンの冒険者らしき者達が、門番に立っていた。
入口の数は4つ十字に大きな道があり仕切りの役割だろうか。
其に沿って、家屋が等間隔に敷き詰められている。
上空からの確認では、城等は確認出来ないので多分街だろう。
全体的に見て、中央に向かって米字の道がメインの道だろう…中央に沿ってメイン道程ではない道が、幾つも確認出来るな。
外壁は、横に長方形であり、外壁が二重構造の様で外側の外壁は低めで、内側の外壁が結構高めに造られている。
見る限り中央のあの2つの巨大な建物が、この街の主要建造物といった感じだな。
随分広大な街だ。街中に牧場らしき物も確認出来る。
建物も前世の外国の中世時代風の街並みだな。
「リムとミルは、此所で休んでも良いが、また経験値稼ぎするなら暗くなる前にやっておけよ?
ワイバーンの問題が解決するまでは、昼夜逆転生活になるからな」
[昼夜逆転生活は、人族と同じ生活になるという事じゃな。
竜種族は、夜行性だが数日寝なくても大丈夫だし規則的に寝る必要もないのじゃ]
ミル〈はい!ほむら様♪〉
「私は、人化して街で魔物の部位など売ってくるからさ。」
迷彩結界を持続固定した。
「久しぶりに、人化完了♪長剣でも装備しとくか。
手ぶらで、旅してる只人居なさそうだしな。
リム!もし結界を出るならしっかり準備しろよ?」
リム〈えっ?結界出ないですよ(何言ってんの?休ませてよ…)〉
「いやいや!試練の儀の最中なんだから、竜の谷に早く帰りたいなら、自主的に、経験値稼ぎせにゃな。」
〈えー!独りじゃ怖いですよー(だから、何言ってんの?一人でやるのもミルとやるのも面倒じゃない)〉
「ミルが居るじゃないか?ミルの装備も私の作品だから、其処らの魔物なんて雑魚だと思うぞ?」
ミル〈お任せ下さい♪ほむら様から頂いた装備があるので、難なく経験値稼ぎ出来ると思います。〉
「だよな♪んじゃ!」
リム〈行ってらっしゃい(やる訳無いじゃない!アンタは、私の為のご飯用意してれば良いのよ!付き合ってあげてるんだから)〉
ミル〈お気を付けて。〉
「あいよ!行ってくる。
多分街に入るのに、金銭必要そうだな。
色々情報集めてくるか!そうなると、冒険者ギルド的なのも探すべきか。
さて、行くか!」
焔は入口まで足を運び、門番に街に入る許可を得る為に、銀貨2枚を支払い。
ウルカの街に入ったのである。
入口の門を抜け街を見回した。
多くの只人や亜人種が、行き交っていた!しかも見る限り門番も含め全てが、メスであった。
行き交う全てのメスの注目を、焔は集めていたのである。
無精だが男寄りな姿だからである。
先ず焔が、向かった先は、冒険者ギルドである。
冒険者ギルドや商業ギルドの場所は、街であるなら中央にあるのが、一般的だと習った事から真っ直ぐ巨大な建造物を目指した。
冒険者ギルドに行く理由は、魔物を売り旅の資金に当てる考えがあるからだ。
グラント大森林で、魔物ビースト種だけで187体回収してある。
まぁまぁ旨かった魔物を省き、魔物を売る際に、異常な数の魔物を提示するのは、まだ早い気がするので端数の87
体を売る。
[実際のビースト種の魔物の数は、6700体程であるの!《メテオフォール》を放った時の魔物の死骸であるのぅ。
今回提示した187体の数は、《メテオフォール》で倒した魔物を一切入れてない数字だの!リムやミルと倒した魔物の数であるの。
焔は、子供の姿でこの数を売るのは、竜族だと公表する様なものだと思っているのであろうの!
当然だの!慣れ親しんだ場所でも無ければ、警戒して当然だの!まだ大量の魔物を、売るには時間が必要であろうの]
「冒険者ギルドは、此処だな。
冒険者ギルドの裏手が、巨大な建造物だな!道を挟んで右側が、商業ギルドの様だな!商業ギルドの裏手にも巨大な建造物があるな。
冒険者ギルドの外観は、2階建ての酒場っぽい雰囲気漂わす感じだ。
中に入ると、右側に受付が3つあり受付の横辺りに掲示板があり、クエストの貼り紙がある様だな。
左側には、バーカウンターかな?冒険者が食事してるな。
向かって正面にも受付あるな?どっちだよ…正面奥の左右に階段があるな。
右側が、上に行く階段か。
左側が、地下に行く階段だな。」
先ず正面の受付にいる可愛らしい女性に、ギルドの説明を聞いた。
話によると、地下に魔物解体を請け負う業者が入っているらしい。
冒険者ギルドに所属している場合は、魔物解体料1体銅貨5枚らしいが、冒険者ギルドに所属してない場合は、魔物解体料1体銅貨8枚らしい。
解体の際に、魔物の魔石を渡す事が条件であるため解体価格が安く設定されているらしい。
[この世界の人族の暮らしには、魔物の魔石を様々なエネルギー源としている為に、貴重とされているが、
竜種族である焔は、魔量をエネルギー源にしている事から、竜錬術に使えそうな魔石以外は、無くても良いといった考えじゃな。
この世界に生まれた生命体や異世界転移や召還された者には、個人差は有るが魔石を扱う程度の魔力や魔量を有している為、魔石無くして生活が出来ないのじゃな。]
部位の売れ筋考えたら全く問題無いと、言う事で!受付を後にし地下に行った。
【一方】
その頃、巫狐は焔に言われ迷彩結界の中で、リムとミルを観察していたのであった。
ミル〈ほむら様も経験値稼ぎした方が良いって言ってたし!そろそろ行こう♪〉
リム〈何言ってんの?従者は、黙って私のお世話してればいいの!?〉
〈だって…ほむら様が竜の谷に早く帰りたいならって…〉
〈早く母様に会いたいけど!今の生活も結構良いんだよねー♪ご飯美味しいしさー♪ほむらってばあれやれとかこれやれとか!
言わないしさー♪其に、試練の儀だってホントは、やりたくなかったのに強制で、この行事に参加させられてさー。
ほむら優しいからさ!経験値稼ぎを、ほむらと一緒の時だけで十分だよ♪あっ!?う◯ち出ちゃった…ほら!?片付けてよ!?従者でしょ!〉
〈あっ…うん…〉
〈早く拭いてよー。〉
【一方】此方では…
[此処で、この世界の貨幣についての説明するの。
銅貨1枚で果物のリンゴ1つを購入出来るの。
凡そ100円
銅貨100枚で凡そ10000円
銅貨100枚で銀貨1枚と交換可能。
銀貨1枚で凡そ10000円
銀貨50枚で凡そ50万円
銀貨50枚で金貨1枚と交換可能
金貨1枚で凡そ50万円
金貨30枚で凡そ1千5百万円
金貨30枚で聖硬貨1枚と交換可能
聖硬貨1枚で凡そ1千5百万円
聖竜貨は、国宝とも呼ばれている為に滅多に市場には流れて来ないとされている。
聖硬貨とは、白金貨を指しているの。
聖竜貨と呼ばれる大きめの白金貨があるが、王族や貴族や竜種族や幻獣くらいしか持っていないとされているが、凡そ5億円程の値打ちがあるらしいのぅ。
基より聖竜貨を造ったのは、女竜王アルザらしいからの!大量の白金貨を生成するくらい出来るの]
地下は、異臭騒ぎでも起きそうな程臭かった。
受付に行き魔物の売りを伝えた。
受付娘〈冒険者ギルドに所属してませんが、宜しいですか?〉
「問題ない。魔物の数87体何だが何処に、出す?」
〈87体!?そんな数何処に!!?〉
「ああ!私は、アイテムbox持ちだ!アイテムboxに収納してある。」
〈アイテムbox持ちの方でしたか!?あの外に解体専用の魔物処理場が有りますので、そちらに出して欲しいです♪〉
「うん。分かった!」
焔の姿は人で言う所の12~13才位の少年の姿である。
焔は人化の法で化けているが、少年の姿なら人当たりもあまり気にする必要が無い。
それ以前に、生まれて間もない焔には、これ以上高齢の姿になれないのである。
〈さぁ此方ですと受付娘に誘導されながら、階段を登った先は、冒険者ギルドの裏手にある大きな施設の前だった。
メイアさーんお客様です♪解体お願いします♪〉
メイア〈あらチル♪お客様解体承ります♪って!?この子?〉
チル〈メイアさんお客様です。〉
〈魔物は何処?〉
〈メイアさんお客様はアイテムbox持ちです♪〉
〈えええぇぇぇー!!?激レアスキルじゃない♪凄いわねこのお客様…〉
〈驚くのはまだ早いですよメイアさん♪〉
〈えっ?〉
「此処に出していいの?出すよ!そーれっと!!!
<ドサドサドサ>・・・・・
こんな感じだね(何か勘違いしてないか?売りだけ何だが…解体は何処からやってきた?解体してどうする?)」
チル&メイア「嘘っ…何この量…AランクBランクのビースト種ばかり…87体ぃぃー!!?」
「昆虫種や甲殻種もいるけど出す?売れない部分も引き取ってくれるなら出すよ?」
<ぽく…ぽく…ちーん>
チル&メイア〈昆虫種に甲殻種ですって!!?待って…昆虫種や甲殻種の殆どがAランク以上だから…えええぇぇぇー!!?〉
「ビースト種からお願い出来ます?精算終わったら、必要に応じて昆虫種や甲殻種も売るんで!」
メイア〈お願いがあります。〉
「ん?何?」
〈此ほど多い解体なので3日お待ち頂けませんか?〉
「所で解体じゃ無く売りだと伝えたんだが何故解体?…魔物を売りに来たのだから、買い取れる分買い取って欲しいんだよね。」
〈買い取り!?それなら確認して即日精算出来ますね。〉
「其でお願いします。」
チル&メイア〈87体…Aランク56体Bランク31体…あれやこれや…精算済ませて[聖硬貨138枚.金貨20枚.銀貨62枚.銅貨32枚]となりました♪〉
「有り難う助かるよ!売る魔物を選り分けて来ているのに、解体しても、その魔物の欲しい部位は無いからね。」
チル&メイア〈そうでしたか…確かに売りに来たと、申して下りましたね!此方側が早とちりしてしまいました!魔物の数にテンパッてしまい大変申し訳ありません。
今後も御贔屓にお願い致します。〉
[魔物処理場について解説するの。
魔物処理場こそ街の産業の中心的場所じゃの。
このウルカに住む冒険者以外の戦闘に携わらない者達の職場ともされており、解体や選り分けや販売や輸出等がなされている為。
魔物処理場で働く者達の数は、2千人程居て解体に携わる者は、メイアを親方として500人程の職人が居るとされる。
焔の持ち込んだ魔物は、大物な魔物が多かった為に、解体だったら数日掛かる案件であったが、売りとして魔物の全部位まるごとの買い取りだった事で、問題が解消されたのじゃな。
ギルドの地下には、処理場に向かう為の搬入口があるが、客は別の通路から処理場へと案内されるのじゃ。
理由としては、魔物の血肉の滴りや悪臭漂う場所に、客を通しては商売にならないという配慮という事になっている。
焔が通された場所も敷居を跨がないと、処理場の全体を見通せない造りになっていたのじゃ。
処理場内は、鎖で魔物を吊ったりジャッキで固定したり、血液を搾る為の搾血釜等が、幾つも設置されている。
一般的に魔物の解体等が、一般人の目に入る事の方が滅多にない。
解体された部位しか魔物を見た事がないって者達も少なからず居るという事じゃの。
魔物処理場とは、人族の生活基盤的中心産業なのじゃの。
因みに、焔がチルに通された処理場には、メイア以外誰も居らんかったんじゃが、メイアとチルの二人は魔物処理場のオーナーでもある為!
解体した魔物の輸出先や業者に卸す算段等を決める為にも、メイア&チル専用解体部屋が設置されておるのじゃ。
客が通されるのは、このメイア&チル専用解体部屋だけなのじゃ。
解体を間近で見たがる客なぞ居らんってのが普通じゃからの。
此処からは、焔の戦闘スタイルを、今の内に教えておくの。
焔は、基本飛行戦闘スタイルだの。
戦闘を地道に派手に乱戦する事を望み戦闘するの。
普通じゃない…危機の中に身を置く事を好む為!ターゲットを取り捲るんだの。
強力な魔法やスキルは、使わず肉弾戦を好む傾向がある為!武器や爪を扱う事を好むのぅ。
現在小型の竜体故に、戦闘を楽しんでいる様だの!地上から約1~2メートルくらい飛行し地に足を着けず、武器や爪で魔物を引き裂いたり尻尾を木の幹に絡ませ方向転換したりと、
まるで殺戮を楽しむかの様に戦闘するんじゃ。
そんなんしなくても下位魔法一発で魔物を倒せるのだが…凝り性故に、全力で楽しんでいる様だのぅ。
因みに、焔は昼間ミルとリムが寝ている間に、単独で戦闘を楽しんでいたので、焔の戦闘スタイルを知る機会を得たんだぬ!焔は、2~3日に1度くらいしか寝ないの]
[29話]・・・・・[慌ただしくもシンプルな者達]・・・・・
焔はこの街の情報収集へと移動を開始したのである。
[アルザと焔の念話]
〈坊や準備出来てるからね♪〉
「ママ有り難う」
階段を登り冒険者ギルド1階に戻った時!見慣れた只人が、受付前で騒ぎを起こしていた。
ジル.マルカ.ドルチェ.エイダ.バルチである。
其処にはギルドマスターや幹部も顔を揃えていた。
ジル〈竜種様がワイバーンの家畜化に対しお怒りであると伝えていた。〉
ギルマスはやはりか…と、頭を抱え考え込み…幹部や冒険者達も頭を抱えたのであった。
バルチ〈そして、放置してたら竜種様がヒューマンを滅ぼしにくると伝えた。〉
ヒューマン達が最も恐れる事実を伝えたのである。
魔法の詳細である。
其こそその場に居た者達を震え上がらせたのだ。
街に居たほぼ全ての者達が、空から炎の竜巻と大爆発を見たのだ。
広範囲の爆発だった為一時騒然となった!直後大爆発の衝撃波が起こり大地も激しく揺れたのである。
その光景を見ていた全ての者の血の気を一気に引かせたのであった。
マルカ〈私達は、あの光景を目の前で見ました。
多重の魔法陣を介した魔法でした!あの威力の魔法を、普通の竜種様に扱えるでしょうか?あの威力の魔法こそ!
伝説にある【高位体】の竜種様ではないでしようか!?」
ギルドマスター他一同〈ああ…なるほど…他の街や国さえワイバーンの家畜化を、容認しなかった…ざわざわ…
他の大陸では…飛竜を飼い慣らしてたじゃないか!?ワイバーンは飛竜と何が違うんだ!?何で!竜種族様がお怒りになるって事は、竜種族様とワイバーンには、何らかの契約か盟約があるんじゃないか?
まさか…そんな…でも…ざわざわ…そうでも無ければ、竜種族様がお怒りになるなんて…ざわざわ…
手を出しては為らない行為を、この街はしてしまったと、言う事か…どうする?どうしよう…ざわざわ…〉
「コイツらアホか?さっさとワイバーン森に解き放って竜の谷に謝りに行けよ!まさか其処に気付いていないのか!?
アホ過ぎる…時間無いぞーアルザが戦争準備してるぞーって心の声じゃ伝わらないか…面倒だが竜の姿で街に侵入して、伝えてやるか…
寝覚め悪いからな此処まで関わって死なれても…な…」
焔は門を出て街道を進み門番が見えなくなってから、迷彩結界の中に戻った。
リム&ミル〈お帰りなさい♪ほむら様♪〉
「いや…また行く…(ん?何か臭いな…)」
リム&ミル〈えっ?どうしたんですか?〉
「あの冒険者がちょっと抜けてる只人だったんだ…後一押ししてくるわ…
ママ達の戦争準備も進行中だから、早く解決しないとな。
リム〈アルザ様が動かれるのですか!?ヒューマンを滅亡させるんですね!?〉
「リム…殺伐とした空気の竜種族を見たいか?私は何時もの竜種族を見ていたいのだがな。」
リム〈あっ…其は、嫌です…母様も…どうしましよう?〉
「だから何とかしてくる。
此でダメなら諦めるしかない。
竜体化して…行ってくる。
リムとミルは、引き続き自主的行動をしていてくれ。」
焔は竜の姿で、街道の門番の見えない位置から門に向かう!正面から行ったのである。
焔の姿に気付いた者達…ざわざわ…人族達がざわめき始めた…
門番は焦って武器を構えた!?
〈亜人の商人が、武器を捨てろと叫ぶ!?〉
門番は驚いた!慌てふためく者達・・・・・・・
〈竜種様に武器を構えれば、滅ぼされるぞ〉と、商人は言った。
ざわめきが、より一層高まった・・・・
門番の目の前まできた焔が話始めた。
「おい只人そんなつ呑気にしてていいのか?
私が先程の爆裂魔法を放った竜族だぞ」
門番〈なっ!!?あの爆炎の!!!?〉
「冒険者に忠告したが、伝わってない様だったから、助言に来てやったのに、この対応か?滅亡を望むなら好きにしろ!私は帰るよ。」
門番〈おおおお待ち下さい!!?竜種様!?滅亡とは?〉
「言葉の通りさ!私がお前達を滅するんじゃない。
女竜王アルザが貴様らを滅亡させるのだ!?」
門番一同〈えええぇぇぇー!!?ヤバいヤバい…ざわざわ・・・・〉
「もう女竜王アルザは、戦争準備の真っ最中だがな。」
〈どひええぇぇー!!!?〉
門番娘は腰を抜かして動けない。
「さっさと私を冒険者ギルドに、通すか帰すかハッキリしろ!帰っていいなら帰るぞ。」
〈お待ち下さい!?お通り下さい!〉
「時間ないんだから面倒掛けんなよ!(時間無いなんて嘘だけどな)」
門周辺に居た亜人や只人は混乱状態となった。
ざわざわと、所々でざわめきが起こっている。
其を無視して冒険者ギルドに向かった。
道を行き交う亜人や只人も混乱していた。
街を行き交う者達〈竜種様だ…何故街に竜種様が…ざわざわ…人族の終わりか?嘘でしょ!?まだ死にたくない!竜種族様を怒らせたのか!?誰が?ざわざわ…竜種族様!?お許し下さい!?〉
まさに騒然であった。
焔は冒険者ギルドに入って行ったのである。
当然好奇心旺盛な者達もついてきた。
構わず議論の真っ最中の ジル.マルカ.ドルチェ.エイダ.バルチの眼前に行ったのである。
ジル〈竜種様!?・・・・・・・・〉
エイダ〈何故此処に!?・・・・〉
ドルチェ〈えっ街の中ですけど…???〉
マルカ〈えええぇぇぇー!?なんで…・・・〉
一同〈ああ…どうしよう…ギルマス…・・〉
バルチ〈この竜種様こそあの魔法を放ったお方です…〉
一同〈なっ!?えええぇぇぇー!!?何と!?あ…ひぇっ…なんて事だ…ざわざわ…・・〉
焔が語り出す。
「おい只人よ!貴様らは、対策しないのか?女竜王アルザが貴様らを滅亡させにくると言うのに。」
一同〈おおおお待ち下さい!!!!竜神様が!?女竜王アルザ様がああぁぁー!!?ざわざわ…〉
「教えてなかったが、私は女竜王アルザの仔だ。」
一同〈お…お…御子様!?えっ…あれ…ざわざわ…ええぇぇー!?えっ!?えええぇぇぇー!!?ざわざわ…・・・〉
「まぁ話を聞け時間ないぞ!(時間はあるがな)
ワイバーンを家畜として扱っているよな?只人はさ!其に対する報復だと思ってくれ!今のまま対策しないでいると、
女竜王アルザが、竜の谷の全竜を引き連れ貴様らを、滅亡させるってことだ。
私はその話を本人であるアルザに聞いたのさ。(事実だな)
分かるだろ?人族.只人.亜人全て滅ぼすぞ!アルザ怒ってたからな。
私としてもアルザが殺伐とした空気纏ったら嫌な訳だ。
だから助言してやったんだろ?まぁ其でもダメなら諦めるしかないけどな。」
ギルマス〈おおお待ち下さい!?竜種様!?どうすれば…良いでしょう…〉
「全くお前達ときたら…はぁ…先ず家畜化してるワイバーンを全て森に還せ!?そして竜の谷に行き!!
金輪際2度と、竜種族を侮辱する様な真似をしないと誓ってこい!?お供え物忘れんなよ!
お供え続けろよ!!?お詫びは必須だ!但し只人や亜人.人族は、生け贄とかにするなよ!
癖になったら本末転倒だぞ!まぁ其処までやれば、アルザなら許してくれるさ!お供え物は奮発しろよ。
アルザ達現在戦争準備の真っ最中だからな!お前達が誠心誠意謝らないと、収まらないぞ!
いいな今すぐ行動に移せ!!時間無いぞ。」
ギルマス&幹部&冒険者&商人&住民&亜人〈はい!?すぐやります!!?早く準備だ!ざわざわ…ポルワを大量に運べ~ウロンも大量に運べ~ワイバーンを早く南の森に放て!ざわざわ…
牧場へ連絡だ!?すぐだ!?ギルマスも準備して!ざわざわ…領主に伝令だ!すぐ呼びに行け!ざわざわ………………………〉
[ポルワとは、化学世界で言う処の梨の様な甘味スッキリな瑞々しい果実じゃの!ウロンとは、化学世界で言う処の根野菜の人参の様な形状をしていて、緑色の苦味のある野菜じゃの。]
「やっと伝わったか…まぁ一応伝えるべき事だけ伝えとこうかな…ワイバーンと一切交戦するなと言っている訳じゃない!
冒険者が、森などで襲われたなどの被害あった場合に、討伐したとかなら問題にならんのだが!人族の方から手を出すな!竜種族の家畜化は、全ての竜種族を侮辱する行為だ!
ワイバーンは竜種族との混血種なのだから、忘れるなよ!此れからは、しっかり考えて行動するんだな!竜種族がこの世界で最強の存在なのだから、種の繁栄を望むなら道を踏み外す事は、しない事だ。
全く疲れるわ…さて、私は帰るぞ。
後は、お前達次第だからな。」
(ギルマス)有り難う御座いました!!?
「いいよ。急いでやりなー時間無いぞ。」
この時、人化したアルザの従魔アクアが焔に何かを渡し去ったのであった。
そして焔は、門を潜り抜け街道に進み門番が見えなくなって、迷彩結界の中に、入ったのである。
冒険者ギルドを出た辺りから、街道の門番が見えなくなる辺り迄、全ての人族は土下座をして、感謝を述べたのである。
リム&ミル〈ほむら様♪お帰りなさい♪どうでした?〉
「焔何とかなったな…蹂躙回避だ!ホント今日は疲れたわ…さて、ご飯食べたらリムの進化準備だな。」
リム〈ご飯だー♪やったー♪待ってました♪ご飯♪ほむら様ご褒美下さい♪(さぁ出せもっと美味しいもの頂戴♪)〉
「ご褒美か…その前に聞きたいのだが、私が居ない間何してたんだ?(一度帰ってきた時マジ臭かったし…)」
〈えっ!?あの…えっと…〉
「どうした?」
〈寝てました…〉
「なるほどな…(寝てたか…昼夜逆転生活初日だから、仕方ないのかな…竜族なのに、一晩二晩寝ないのがそんなに辛いか?
寝ないで戦闘し捲ってた私でも、其処までじゃないんだが…な…では…あの匂いは、何だったんだ?)」
〈あの…眠くて…(寝てたら悪いの!)〉
「ご褒美って言われてもな…自主的行動が寝るでは、ご褒美は、無理だな。」
〈えー!?眠かったんですもん…其にほむら様が一緒だったら頑張れたと思います!〉
「いやいや…自主的行動は、意思の問題であって、誰かと一緒じゃないと頑張れないでは、意味合いが違い過ぎるって…
リム?試練の儀って何を意味するか分かってるのか?」
〈それは…一人前の竜族になる為の行事です(うるさいなぁ…)〉
「そうだな!しかし自主的行動が取れないなら、一人前となるという事の意味を理解しているとは、思えないな。」
〈ほむら様…どうしても眠くて堪えられなかったんです!(うるさいなぁ…もう早くご飯作ってよ…お腹すいた…)〉
「ふむ…取り敢えずご飯にしょう(こりゃもう無理かな?)」
「今回のワイバーン家畜事件について語ろう。
発端と言うべきなのか…アルザがワイバーンを解放する為に、人族全てを滅亡させると、私に言ったのだ。
ある程度なだめたが、竜種族だからこそ今後の為にも人族を、放置する訳にはいかないとの事だった。
私が上手く立ち回るから、アルザは大事にせず待って欲しいと、お願いしたのである。
必ず竜種族が悪い方向に向かわない様に、頑張るからとね。
其処で私がした事は、脅迫と威しを主軸とし、危険を侵す可能性もあったが、人族が間抜けだったのと竜種族への信仰心から、危険にはならなかったのである。
後は、ワイバーンを森に全て帰させて、アルザに、恩恵が行く様に仕向けて、竜種族への信仰心を揺らぎないものに、する為の
手段として私自身を明かした。(アルザの仔である事を)
当面竜種族へのお供え物は続くだろう。
其を、アルザにも隠さず話した。
アルザに話した事により後々ウォルド大陸の在り方が変わる事となる。
此によりワイバーン事件は、幕引きとなったのである。」
[ワイバーンとは、一般的な解釈において飛竜と云われており、ウォルド大陸のワイバーンは、竜種族との混血種となっておるらしいの!
古き時代にて竜種族が、実験的に飛竜と竜種族を勾配して、ワイバーンを生み出したらしいのじゃが、飛竜とは基より魔物アーティファクトにより生み出されし魔物であり、
生粋の竜種族ではない為に、知能が欠落した存在だった。
勾配として選ばれた竜種族は、アルザにより【種の珠】を用いて生み出されたばかりの竜種族だった為に、経験を有していない竜種族だった、勾配ミスだったのだろう…知恵も能力も微妙なワイバーンが生まれたという。
そのワイバーンが繁殖し増えたのが、今回家畜化されたワイバーンであったのじゃ!他の大陸の飛竜であるなら、竜種族が出張ることもなかったじゃろうのぅ。
竜種族の味について語るかの。
竜種族は、自傷行為をして酒の製造や竜錬術の素材や鍜治素材にする事が、竜の谷では当たり前になっとるの。
その為!竜種族が味を確めた事例が存在する。
味の分析は、味覚に優れた竜種族が分析した結論を伝えるの。
竜種族の肉質は、弾力があり生食が可能であり火を通すと、とても軟らかくなり肉汁は、塩気を帯びて旨味と甘味が相まって、肉にタレを掛ける必要が無い程ジューシーであるとされるの。
ワイバーンの肉は、竜の谷に居る一般の竜種族程の旨味は無いとされているの。
骨張っていて、肉質は固く飛翔する竜種族の中では、ガリガリの身体からは、取れる肉が少ないとされていて、鳥類の様な固い肉質な為に、旨いのは確かだが腹持ちは良いが、食べずらさがネックな肉と言われているのぅ。
ワイバーンに交渉して得た味の情報だの。
竜神の肉は、どうか?神の因代を、食べた事があるのは焔だけじゃの。
焔は転生時から我らと融合しとったから、竜神じゃったしの。
自傷して試し食いしとるからの。
焔の味の感想は、自分の肉をどう食っても血肉になると思えないとな!旨味があって当然だし魔力や神力の染み渡った血肉が旨いのは、魔力や神力の旨味があるだけで、竜神の血肉は食べない方が良い。
竜神の身体は、神の因代故に生命体では無い為に!生命体には死を与えるものであり、因代で因代を食べても魔力や神力の味しかしない。
結論は、神の因代に味を求めても味を感じる前に、生命体には死を与えるとのことじゃ]
「へぇー巫狐に聞いたが…そんな事してたか」
[アルザと焔の念話]
〈やっぱり異変起きているわね〉
「うん」
〈準備は、してあるから魔王城跡地で良いわね?〉
「うん」
〈映像は、バッチリよ〉
「暫く宜しくね」
〈任せなさい♪〉
竜の谷出発前から着々と進行する焔に与えられたミッション。
有り難う御座いました。




