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小綿狐とエルフ族【4】16.17話

宜しくお願い致します。


カギ括弧に応じて、物語が進行します。


「この括弧が、主人公だけ.心の声.念話も此」

[この括弧が、念話.精霊語.魔物語.ナレーション.主人公とリンクした存在]

〈この括弧が、登場人物等〉

(この括弧が、主人公.登場人物.心の声)

《この括弧がスキル.自我を持つ意識》

【この括弧が、注視】

<この括弧が、擬音>

[16話]・・・・・[異変と焦り]・・・・・



朝方目覚めた焔は、何者かの意識の様な匂いを感じた。


魔物とは違い澄んだ透明度の水面に異物が、紛れ込んだかの様な匂いだった。



[大して寝てないが、竜種は数日寝なくても何ら問題ないのじゃ。]



「…(魔物じゃないが、速やかに正体をつき止める必要があるな…リムは対応能力の(とぼ)しさと親竜(レイラ)の話から、多分襲われてからでは対処出来ない可能性が高い!」


(ほむら)が移動した事で迷彩結界(めいさいけっかい)消失(しょうしつ)したが、リムが寝る前に《星光のオーラ》を発動していたのを、焔は見ていた事もあり。


爆睡(ばくすい)してるリムを残し匂いの方向へと、移動した。


焔が移動後物影から、一人の人族がリムを眺めていた。


その存在に気付かず焔は、匂いのある方へと向かった。



[焔が人族の存在に気付かなかったのには、理由があるの。


濃度の高い草の匂いを人族が纏っていた事と見られていたのがリムであり、焔ではなかった為に気付けなかったのじゃ]



岩場の先には、湖があった様だ。


チャプチャプと、水音が(ひび)いている。


焔は、岩影(いわかげ)から音のする方向へ目を向ける。


湖の水面に、水しぶきが()った先には、人型の()()の女性が居た。


水浴びだろうか?と、焔は観察(かんさつ)していて気付いた事がある。


あれは、グラント大森林(だいしんりん)集落(しゅうらく)があるとされるエルフ族ではないかと。


貧乳(ひんにゅう)だがナイスバディだ…俗にいう所のエロフか…いや…エルフだな。


金髪(きんぱつ)で髪が腰までありスラッと()びた(あし)が、美しいって感じかな…青い(ひとみ)の下に泣きボクロがある。


思考中


「しかしこの近隣(きんりん)にエルフ族の集落(しゅうらく)が、あるのか?


まだ大して私達は、深い場所には居ない(はず)なんだが…見回り的なヤツかな?しかしこんな場所で他種族(たしゅぞく)がいるとなると、Lv(レベル)上げの最中遭遇(さいちゅうそうぐう)したら、乱戦(らんせん)()りそうだな。


森の住人(じゅうにん)でない竜種(りゅうしゅ)戦闘(せんとう)なんか遭遇(そうぐう)したら、エルフ族は、住人に加勢(かせい)しそうだしな。」


[焔とアルザの念話]


〈坊や魔物は、人族と共闘しないわ〉


「そうなの?」


〈人族と共闘する可能性がある魔物は、ゴブリンやスライムといった食糧にも害にもならない魔物くらいね〉


「ゴブリンやスライムは、魔物として人族達を襲わないの?」


〈一部のゴブリンやスライムは、大抵闘いを好まないってだけね〉


「なるほど!それなら魔物と人族が共闘する事態に遭遇する可能性は、低いって事だね」


〈そうね〉


「ありがとうママ」


〈いいのよ♪愛しの坊や♪〉


「なるほど!エルフ族が魔物に手を貸す事ないのか…とは言え…エルフと面識(めんしき)ある訳じゃないしな…見付かる前に、リム回収して移動しよう。


面倒(めんどう)に、自分から首突(くびつ)()む訳には、いかない。」


岩場のリムの所へ戻ろうとした時!あり得ない生き物を見た。


「嘘だろ!?アレッて(きつね)!?いやいや!この世界は、化学世界に居た様な動物的特徴を有する生命は、存在しないって勉強したぞ!


狐がこの世界に居るとなると…異世界転移した狐か?


魔物が狐の姿に進化でもしたのか?いやいや…流石に無いだろう…しかし…狐とは…。


とまれ捕獲してみよう!」



魔法.《縛糸幻牢(バインド)》を唱えた!



狐に幻惑を見せ魔力で(つむ)がれた糸で、狐を拘束し捕獲完了させた。


幻惑を見せている間に、鑑定したり生態調査を行い《竜王の魂》に出来る限り調べさせた。


結果!間違いなく異世界転移してきた生命であると判明したが、狐であるが精霊種の小綿狐(こわたきつね)と呼ばれる!


遅進化世界に生息する狐であると断定した。


「なるほど…動物の狐じゃなくて精霊種の小綿狐なのか…確かに…仔猫くらい小さく綿菓子の様な尻尾にまんまるフワフワした感じの狐だ…。


かなり汚れているが…異世界転移してきて生きるのも大変な世界に、来てしまったという事か…可哀想だな…元気になるまで面倒診て、今後どうするか選ばせ様かな。


精霊種なら多分私の翻訳スキルで通じ合わせられるだろう。


無理矢理ペットとか嫌いなんだよね…人間の時に、野犬化した犬を保護してTV番組で、人間の世界に強制共存させる番組あったけど。


別に人に危害加える場所に住み着いていた訳じゃないんなら、野犬を無理に保護しない方が良いと思ったよ…。


野犬化の原因が、人間の身勝手で捨てられた事が原因だったらしいし…他の動物をマトモに共存意識持てないなら、そっとしておいてやれって思ったな。


結局見せ物にしたり保護を理由に、TVネタにして結局見せ物だし…本気で保護している人間を嘲笑(あざわら)うかの様な人間も苛立(いらだ)ち覚えたわ。


結局人間が支配(しはい)した世界では、人間により他の動物が危険に(さら)されるのが実情だったから、保護も人間の行いで生命の危機から多少なりとも守ろうってのが実情だったからな。


車から密猟から自然の減少から全て人間が原因であって保護された動物が悪い訳じゃないのだから。


ん?いやいや…当時思った事を愚痴(ぐち)っちまった…遅進化世界の精霊種なら、化学世界とは違うだろうしな。


しかし…選ばせると言っても…魔物がウジャウジャ蔓延る世界で選べる程選択ねーか…まぁ…私と行動を共にするか?今まで通り自然で生きる道を探すか?だろうな。


幻惑解除したら…気絶しちゃったみたいだな…ふむ…どうしたものか…竜体化状態だから、ポケットとかないから…


ポシェットみたいに腰に袋下げて運ぶかな…流石にこんな小さな生き物掴んでいたら潰してしまいそうだからな。」


焔は、ネット通販でポシェットを購入し(ひも)の部分を粘糸と鋼糸を編み込みポシェットの紐部分とした。



[わざわざ紐部分を変えた理由は、人用の紐だったからだの]



「さて、リムの所に戻り移動しないとな・・・・」


急ぎ岩場に戻ると…


「ん!?リム?何処(どこ)に居る!私だ!


岩場の彼方此方を捜索・・・・


リム?・・・・居ない!?


まさか私が居なかったから探しに行ったとか?いやいや、慎重(しんちょう)なリムが無闇(むやみ)に移動するとは、思えない。


てか…リムは、誰かに起こされないと、全く起きる気配(けはい)がない…お寝坊(ねぼう)さんだと、親竜(レイラ)から聞いている。


竜王(りゅうおう)(たましい)》!!リムの現在位置(げんざいいち)を示せ!」


チャララン♪


《現在リムの所在地(しょざいち)は、エルフ族集落(ぞくしゅうらく)内側(うちがわ)に、反応在(はんのうあ)ります。》


「なん…だと…まさか私が()ない間に、(みずうみ)に居たエルフの仲間(なかま)()()ったと、考えるべきだな。


星光(せいこう)のオーラ》の詳細(しょうさい)から考えられることは、まだリムが無事(ぶじ)だと言う事だな。」



[《聖光のオーラ》使用者の結界は、使用者が驚いたりして心拍が異常を示すと、自動的に魔力の膨張による爆発を起こすと、詳細には記載されているの]



「エルフ…何を考えているのだろうか?身近に竜の谷があるのだから、竜種族を拐う行為が己の滅亡に変わるかも知れないと、考えないのだろうか?


先ず、(みずうみ)に居たエルフを拘束(こうそく)ないし戦闘不能状態(せんとうふのうじょうたい)にして、集落(しゅうらく)案内(あんない)させる。


冷静(れいせい)ならやらん事かと思われるかも知れないが、私は竜族だ!もう人族ではない。


仲間の救出最優先事項(きゅうしゅつさいゆうせんじこう)だ。」


急いで湖に戻った焔だった。


「まだ居る!?」


水飛沫(みずしぶき)が舞った瞬間!すかさずエルフの正面で臨戦態勢(りんせんたいせい)をとった焔。


エルフの娘は、ビックリして尻もちついた。


「おい!エルフ族よ。私の仲間を(かえ)せ!?さもないと、エルフ族全てこの世から(めっ)してやる!()従者(じゅうしゃ)食糧(しょくりょう)にでもするつもりか?」


エルフの娘〈竜種様お待ち下さいですの!仲間?何の事を言っているのか分かりませんですの!竜種様を怒らせる様なことを、(われ)らは(いた)しませんですの。〉


「ほう。だったら何故(なぜ)私の仲間の所在地が、貴様(きさま)らの集落内にあるのだ?


私のスキルでの探知により居場所が判明している」


〈そんな…私は、単独(たんどく)此処(ここ)()ましたですの!


他のエルフが、竜種様の仲間を連れ去った…と…分かりましたですの。


集落(しゅうらく)御出下(おいでくだ)さいですの。


竜種様の仲間を(さら)ったエルフを探しましょう。〉


「話が早くて助かるな。


すぐ行くぞ!急げ仲間にもしもの事あったら、我が逆鱗(げきりん)()れることになるぞ!」


〈はっはい!〉


「ん?服を着ろ!そんな格好で行かせる訳ないだろ(裸で案内しようとしたのか?森の中なら魔物くらいしか居ないから…いやいや集落に行くんだから、裸じゃまずいだろ…)早く着ろ!」


〈はっはい!?〉


〈(なんだろうこの竜種様?


服を着ること許し頂けるなんて、他の竜種様なら、目的最優先(もくてきさいゆうせん)(はだか)で案内させるだろうに、お優しい竜種様?


仲間のことも大事に思われている。


でも誰が竜種様のお仲間を、集落まで(さら)ったのでしょう?竜種様の体格(たいかく)みると、私が抱いて歩けそうな体躯(たいく)ですの。


もしやお仲間も同じくらいの体躯(たいく)なのかもですの!もしそうなら、子供でも抱えられる!?)


着ましたですの!〉


「では、案内頼(あんないたの)む。」


〈はいですの!〉


焔は、翼を羽ばたかせ飛行して、エルフの娘についていったのであった。



[防具等は、【鋼線樹の木】と呼ばれる木から採取される鋼の様に硬質な繊維を編み込んだものだの。


【鋼線樹】の根の辺りから、繊維を引き左回りに繊維を持ちながら回ると、繊維がほどけて硬く張りのある繊維の糸が採取出来るんじゃよ。


【鋼線樹】の糸で織られた服は、防具素材や平服にも扱われているの。


但し【鋼線樹】の木は、群生地が限られている為に、希少素材とされし素材だそうじゃ。


綿毛花(めんもうか)】や【麻毛花(あさもうか)】と呼ばれる綿糸の(かたまり)で自生している花や麻糸の塊で自生している花があるのだが、平服として人族の間では、一般的に多く扱われているんじゃよ。


【綿毛花】も【麻毛花】も塊をほどけば、糸となるんじゃ!【綿毛花】も【麻毛花】も塊の下に、ぎっしりと種があり平均1花で2百の種が採れるんじゃよ。


エルフ族等の種族は【鋼線樹】の糸を、防具としてや平服として扱っている様じゃな。]



[17話]・・・・・[リムの行方]・・・・・




[リムについて話そう。


リムは、母竜が大好きな甘えん坊な幼竜である。


竜の谷に生まれ母竜から離れた事が無く、母竜の居る所から離れた事の無いほど、甘えん坊に育った。


【試練の儀】で一人旅して一人前となり帰途せよと、女竜王アルザに命を受けた際も母竜に泣き付き一人旅を怖がり【試練の儀】を拒んだとされる。


【試練の儀】とは、一人旅で無ければ、ならない訳ではないが、幼竜の時期に旅をして、成体進化をした事で一人前と認められる!竜種族の行事である。


危機管理能力を養う為には、どうしても幼竜の時期から行わなければならない行事である。


親離れしろと言うものではなく!親が居なくとも自分の身を自分で守れる様になれというものである。


リムの竜の谷での性格を従魔達が調べた際には、内気で甘えん坊でコミュ症だったと言われているが、本当にそうだったかは、定かではない。


焔の従者として共に旅立つ決心は、どの様につけたのか不思議な所じゃな。]



現在のリムの状況は、家屋の一室で何故こんな所に居るのか?と、困惑中であった。


《聖光のオーラ》を発動させたまま何かにくるまれた状態で、身動き1つせず身構えていたのであった。


〈・・・・(何で!?誰かに抱えられて今は、周りに誰の気配もないけど…拐われたのかな?やっぱり母様の言ってた通り…獣耳族やエルフ族に拐われたのかな…。


ほむら様どうしてんだろ…竜なんだから!強気で戦闘態勢とって闘うべきかな?…


無理無理無理無理ムリー!?怖いよー!食べられちゃうのかな…やっぱり母様から離れるんじゃなかった…。


アルザ様の命令でも試練の儀をするべきじゃなかった…母様に泣き付いて上手く試練の儀を、やり過ごせると思ってたのに…


ほむら様のご飯美味しいから…竜の谷でも見たことない食べ物だったし…何とかしたいけど…怖いよー)〉



【一方】



焔は…記憶回帰による夢を見ていた。


<ジジジジッザァァァ>


ミレイ〈???立派になって!〉


ミレイは、???を抱き寄せ涙を流している。


カール〈???立派に成人した事を、嬉しく思う!?素養は、何を授かったんだ?〉


「素養は、勇者です!」


ミレイ〈そんな…何て事なの!?〉


カール〈我が息子が…勇者…だなんて…神よ…何故我らに過分な試練を…与えるのでしょう…〉


「落ち着いて下さい母よ!父よ!私は、覚悟しています!」


ミレイ〈何を言っているか分かりますか!?魔物と闘う使命を与えられたのですよ…!そんなの…〉


カール〈そんなの…我らより先に…子を逝かせてしまうだけではないか…生まれてきた勇者は…此の国には…1人しかいない…我が息子が増えたとして…魔物に人族が勝つなど…〉


「魔物に怯えていては、前進出来ません!勇者という存在が、何故必要とされ素養として与えられるのか!父も母も考えてみて下さい!此の国は、もう城壁も(もろ)く…


何時崩壊し魔物が溢れ侵入してくるか解りません!?此処で踏ん張らないと、私の代で此の国が無くなってしまうかも知れません!息子を信じて頂けませんか?」


カール〈息子よ…其処までの覚悟を…済まない…本当にすまない…〉


カールは、涙を流し膝を地に着け頭を抱えていた。


ミレイ〈???その覚悟…最後まで貫きなさい!国家訓練練兵場には、話をつけておきますから…支度をしてきなさい…〉


「父よ母よ…有り難う御座います!立派に使命を果たし国の危機を脱してみせます!支度してきます。」


???は、部屋を出て奥の自分の部屋に戻り支度を始めた。


ミレイは、我慢していた涙を決壊させ崩れ落ちるかの様に、声を我慢しながら泣き晴らした。


<ジジジジッザァァァ>


「また過去の記憶だな…(この記憶は、一番始めの勇者の記憶だな…やはり欠けたピースは、まだ何も語られない様だな…今はまだ…)」


(それ)なりに距離(きょり)ある森を抜け荒野(こうや)の様な場所を、()っ切り更に先の大樹(たいじゅ)まで来た。


大樹の前には、数人のエルフが門番(もんばん)の様に立っていた。


集落(しゅうらく)の前に着ましたですの。〉


エルフの門番〈フィリアじゃない!見回り済んだの?


終わったならミルの様子見てきてくれない?って!?竜種様!!!!ななななんで竜種様がいるの!?


みんな早く武装棄(ぶそうす)てて!?


敵対(てきたい)したくないなら早く!〉


エルフの娘達〈はっはい!?〉


手にしていた弓や剣を地に置いた。


フィリア〈エルザ聞いて!門を誰か通ったですの?〉


エルザ〈唐突(とうとつ)ね!確かに、通ったわよ。〉


フィリア〈通ったエルフの中に何かを抱えてたエルフ居なかったですの?〉


エルザ〈ん?ミルよミル!何か大きい物抱えてたのよ!(ぬの)(おお)われてて中は、見えなかったけどさー。


しかもミル集落の外に居たのよ!何処(どこ)から出たのかしら?〉


フィリア〈それですの!?説明するからよく聞いてですの!此方(こちら)に居られる竜種様のお仲間が(さら)われたの…


竜種様には、お仲間の所在地を知る(すべ)があって、どうもお仲間は、集落内から反応あるんですって…


私は、竜種様に対峙(たいじ)され仲間を(かえ)せと、お(いか)りになられてますの!


早くミルからお仲間を(かえ)さないと、私達滅(わたしたちほろ)ぼされますの…〉


エルザ〈ええぇぇー!!?ヤバいってそれ!?みんな全員に伝えてー私族長つれて行くからー!?ミルの所にみんな集めといて!!


もし竜種様のお仲間にもしもの事あったら!滅ぼされちゃうから…早く!!?〉


「・・・・(いやいや…滅ぼす気は、無いさ!脅しただけだし…)」


エルフの娘達〈はっはい!?急げー!〉


エルザ〈フィリアは、竜種様とミルの所へ行って!〉


フィリア〈うん!分かったですの!竜種様此方ですの!!あっ失礼します!〉


<ガシッ!>


「ん?おっと…抱えられた…まぁ幼体だし軽いか…そう言えば、あのエルザってエルフの娘…


中々の巨乳(きょにゅう)だったな赤髪(あかがみ)短髪(たんぱつ)だったな。


妖艶(ようえん)な感じがあるが、性格は大雑把(おおざっぱ)な感じがしたな!面倒見の良いお姉さんって感じか?


服装(ふくそう)は、エルフの中じゃ一番過激(かげき)かな?ほぼビキニだなありゃ…リムの初期防具と同じか。


中々の集落だな、等間隔(とうかんかく)でしっかりした家がある。


家?木と家が合体(がったい)した感じの家だな。


人だかりが出来てるな…彼処(あそこ)か。


出来る限り女竜王アルザの息子であると、知られない様に動こう。


ママに迷惑掛(めいわくか)ける訳にはいかん。


リム…大人しくしている辺りまだ、爆睡中(ばくすいちゅう)なんだろうか…いや…抱き(かか)えられて爆睡出来るとは思えんな…


此処(ここ)まで(おど)せば、(なん)なくリムを取り戻せるだろう。


取り戻したら、今後私らに敵対出来(てきたいでき)ない様に、魔法(まほう)集落(しゅうらく)の外に()って恐怖(きょうふ)()え込んでおくかな?


(ため)しに、《隕石投下術式(メテオフォール)》使ってみるか。


着いたか。」


フィリア〈みんな通してですの!〉


エルフ族の娘達〈竜種様だ!ホントに竜種様だ!ざわざわ…〉


フィリア〈通るから道空けてー〉


エルフ族族長〈フィリア待ちなさい!〉


フィリア〈族長様(ぞくちょうさま)!〉


エルフ族族長〈エルザから竜種様の話を、お聞きしました。


とても、ご迷惑御掛(めいわくおか)けしました。


何卒(なにとぞ)お許し頂けないでしょうか…〉


(それ)は、私の仲間を(かえ)してから言うべき事なんじゃないか?私は、仲間の無事な姿が見たいのだが、無事じゃなければ、許す気ないがな!」


エルフ族族長〈はっはい!?(ただ)ちにお連れ致します!


エルザ!直ちにミルの所に行きミルとお仲間様を、お連れするのだ!〉


エルザ〈ははっ!?行くぞ!〉


エルフ族門番〈はい!〉


エルザは、5人程エルフ族の娘引き連れて、ミル宅に突入した。


(しばら)くして、ミルらしきエルフ族の子供と


母親らしきエルフが、エルフ族門番娘達に、連れられて出てきた。


そして、エルザが布の(かたまり)(かか)えて出てきたのである。



【一方】



森の奥深い大いなる大木に抱かれ、魔物を鋭い牙で猟をし群れにて、縄張りを主張する種族が居た。


グラント大森林の1角を掌握(しょうあく)し、魔物を縄張りに近付けず、他種族と一線を引き平和的で、只人と交易をするなど社交性も持つ種族であった。


だが!


争いの火種を()くグラント大森林の荒くれ種族が、この平和的種族の猟をした獲物を、定期的に盗み果樹園を荒らし敵意を持って、嫌がらせをしていた。


荒くれ種族は、静かに生きる存在に対して馬鹿にし調子に乗るが(ごと)く、盛んに敵対行動をとってきた。


竜の谷に対しては、《変態》スキル持ちのエルフ族の男を拐う等の行いさえしてきた。


ある日 荒くれ種族の代表が、平和的種族の代表と話し合いで、今までの悪行を()びたいと、宴席に招いた。


平和的種族は、縄張りへの侵入行為を正す名目で、種族長が宴席に参加したが、荒くれ種族は、此をチャンスと見るや平和的種族の近衛隊を、取り囲む様に皆殺しとした。


平和的種族の代表は、毒の塗り込まれた短剣で腹部を数回挿され死亡した。


その後、警戒していた平和的種族の応援は、間に合う事なく代表の死に涙し、荒くれ種族を無差別に殺し怨恨に染まりし悪鬼と化した。


この出来事が基で、荒くれ種族は600人の群れから、100人足らずの群れとなり、滅亡のカウントダウンが秒読みとさえ伝わる事となっている。




[此処で、エルフ族について語るの!


この世界では、比較的のんびり過ごす種族と認知されているエルフ族じゃが、あまりにものんびりしている事から、進化の過程が1つあるにも関わらず、誰も進化出来ないまま森の守護者として、生活をしているの。


エルフが進化すると、ハイエルフと進化するんじゃ。


エルフ族の集落には、エルフ族の武装部隊を統括する為のエルフ族族長がいるの。


エルフ族の集落内の生活における纏め役として、エルフ族集長がいるの。


エルフは、下位種族じゃから上位種ハイエルフ程の知能を、有しておらんのじゃ。


エルフの進化にも条件が存在するのじゃが、Lv(レベル)700に到達する事と、もう1つ条件がある。


その条件を達成するには、必ず通らないとならない神触(しんしょく)を、済ませる必要があるんじゃが…。


問題があるのぅ…。


この世界の管理神は、我と蟲神と魚神なんじゃが…蟲神と魚神の行方が不明となっての。


まぁ…行方が不明になった時点で、もうその理由も解っておるのじゃが、まだ語れる話ではないのぅ。


其については、追々じゃの。


神触とは、神の神力に触れる事を意味するんじゃが、その昔は祭壇(さいだん)があり儀式により進化を、受けられたのじゃ。


のんびり過ごすエルフは、Lv700に到達した者も居らん様じゃから、必要も無さそうじゃがの。


エルフが進化したとして、Lvが1に戻る事はないんじゃ!エルフはLv700が上限限界で、ハイエルフに進化後Lv上限解除されて、Lv999まで上がるんじゃよ。


エルフについては、こんな所かの。



荒くれ種族とは、Lv(レベル)等も低く戦闘力もない種族じゃが、策略や盗みや【謀】に精通しており、只人と獣耳族のハーフで構成された種族であり、純粋種族ではないと伝えられておるの。


一般的獣耳族の純粋種族は、戦闘力を磨きつつも、街や国や集落にて、労働をして生計を立てて生活をしているそうじゃな。


平和的種族とは、戦闘力に秀でた種族であり群れ毎に、縄張り意識を保ち各地に点在しておるんじゃ。


エルフ族とも平和的種族は、交易を成す間柄であったと伝え聞くのぅ。


【力無き者に力で従わせるは、力に溺れた弱者の所業】と、平和的種族は、(うた)っていた様じゃが、其が(あだ)となり荒くれ種族の悪意に飲まれた形と成った様じゃな。


純粋種族とは、260万年より前の時代から、同種族との血脈で【ヴァイス】に生息を許された種族の事じゃが、時の流れと共に異端なる種族が、【ヴァイス】に住み始めた事から、純粋種族の生息の仕方が、分岐したと伝わる。


北の大陸には、260万年より前の時代と変わらぬ生き方をする種族が、少なくないとさえ伝わる。]




有り難う御座いました。

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