愚者の末路【13】40.41話
宜しくお願い致します。
カギ括弧に応じて、物語が進行します。
「この括弧が、主人公だけ.心の声.念話も此」
[この括弧が、念話.精霊語.魔物語.ナレーション.主人公とリンクした存在]
〈この括弧が、登場人物等〉
(この括弧が、主人公.登場人物.心の声)
《この括弧がスキル.自我を持つ意識》
【この括弧が、注視】
<この括弧が、擬音>
[40話]・・・・・〔反逆者リム〕・・・・・
焔は、結界を解除した。
ミルは、フラウに《エクスヒール》で癒されフラウに、抱えられリムの側から離されたのであった。
フラウによりミルは、目を覚ましフラウと共に成り行きを見守っている。
〈母様!!!?アルザ様!!!?其に…待って違う!?乱心したのは、ほむら様の方です!?その証拠に、私の尻尾はほむら様に千切られました!!!?
見て下さい!?ほむら様にやられた傷口を!?〉
アルザ〈…(全ての状況を映像で見ていたわ)〉
親竜〈…(何て愚かな仔でしょう…全て見られていたと知らずに…こんな卑しくズル賢く育つなんて…)〉
リムの周りには、竜の谷の全ての竜種族が取り囲んでいたのであった。
2万の竜種族や竜神の怒りと、罵声が飛び交い死罪を求める声さえ浴びせ、リムを追い詰めていく。
竜.竜神〈我ら竜族の面汚しめ!?邪竜を滅せ!?覇者の血縁を蔑ろにして!何を言う!?卑しい駄竜を殺せ!?ブクブク肥えた駄竜を八つ裂きにしてやる!?
自分の従者と勘違いも甚だしい!主を忘れ怠惰に我が儘三昧して!赦されるか!?愚かな駄竜を殺せ!?どの口が言う!?卑劣な肥満竜め!?…ざわざわ…〉
近くに居た魔物達は、この場から姿を消していた。
「今更意気消沈か?欺瞞に満ちたそんな目で見るなよ!リムが、何もしなければ、翌日には竜の谷に帰れる手筈だったんだよ。」
〈何もしなかったら…竜の谷に帰れた…ごめんなさい!焔様ごめんなさい焔様…いっぱい殴ってごめんなさい!母様ごめんなさい!アルザ様ごめんなさい!?
涙を流し土下座の様に頭を垂れて懇願するリム!幾度となく母竜を見て、まだ許されると思っている様で、助けを求めるかの様に親竜に近づいて行ったが!〉
親竜〈リムが成体進化する数日前から、竜の谷ではリムを監視する映像が公開されていたのです!リムが真面目にやってたなら恥ずかしい事なんて何もない筈よ!〉
〈監視する映像…そんな…全部見られていた…寝てたり…呼び捨てにしたり…ミルを蹴ったりした事も…ご飯全て独り占めした事も…焔様を殴った事も…全て…全て…はは…調子に乗っちゃった…
焔様ぜんぜん怒らないし…ご飯作ってくれるし…優しかった…ごめんなさい…許してください…もうしません…母様…ごめんなさい!!?〉
アルザ〈許さないし許されない事を貴女はしました!反逆者リム!断罪の時です!?従者の立場に在りながら主に牙を突き立てたのです!?私の坊やに対して振るった爪は、私に対する反逆です!?〉
〈お許しください!?アルザ様!アルザ様!!!?反逆なんて!そんなつもり…〉
親竜〈無駄です!竜種族にとって女竜王アルザ様こそ頂点であり崇拝すべきお方です!竜種族で在るならば決して、女竜王アルザ様の血縁者を、蔑ろにしては、ならないのです。
リム!もう貴女は、私の仔ではありません!女竜王アルザ様に弓を引いたのだから、竜種族にとって最大の禁忌を犯したのです!見苦し真似をやめなさい!〉
〈母様!!!?うわああああぁぁぁぁ!?いやあああああぁぁぁぁ!!?ごめんなさい!ごめんなさあああい!?うわああああぁぁぁぁ!!!?〉
リムは、頭を大地に叩きつけ大地を転がりながら泣き叫んでいた。
焔は、考察し始めた。
「さてさて!このままだと、アルザに殺されちゃうなリム…現在の状況で許されるには、今後の生き方次第だろうな。
現在リムは、成体になったばかりだ!LvMAXまで、単独で上げて3進化するまで竜の谷への帰還を許さない様にしたなら、許される道は開かれるかもな!
まぁ…その場合私が許す事が一番重要になるんだが、死んで終われる程犯した罪は、軽くないさ!死より生きている事のが苦痛となるからな…宥免にしてやらん事ないさ。
尻尾引き千切って罰は、与えたしな。
1進化しない事には、尻尾も元に戻らないだろうし!甘い考えで赦したら、多分また我欲が再発するだろうな」
[此処で疑問点を説明するの!
Lvupで受ける恩恵は、ステータス上昇やスキル取得等であり、何処ぞの世界の様に、体力回復したり傷が癒えたりしないのじゃ。
進化で受ける恩恵は、ステータス上昇やスキル取得は、勿論の事!体力が回復するが、空腹となるが体の異常を癒したり無くした部位を、再生する効果があるのじゃ。
《エクスヒール》という魔法は、癒しと再生の効果を持つ魔法術式であり、失った部位を再生させる事が可能だが、高位体の従魔や竜神や癒しに特化した竜にしか扱えない魔法術式だと云われているの]
「3進化は、一般の竜種族でも何百年も掛かるらしい…竜の谷の竜達が、其だけのんびりと気長に生きている証だな。
まぁ…効率を求めないだけ生き急ぐ必要のない生を、生きてきたからだろうけどね。
生きていれば本気で反省する日もくるだろう!竜の谷に帰還が早ければ、反省していたか分かるだろうしな。
現在まだ大人とさえ認められている訳じゃない、最低限の事はしてやるが!自力で生きる事が何れだけ大変かを、思い知り己を磨けとしか言えないな。
竜として闘争本能のままに闘うのは、悪い事じゃないが、戦闘では怖いと言っていたが、あれは面倒くさかっただけだろうな。
結局我が儘放題して、我が儘が通らなくなったから、自分より小さい者を弱いと勘違いし支配出来ると、思った訳だな!本当にズル賢い只人みたいな竜だよ」
「リム!?許されたいなら、此れから言う事をしっかり守れ!?」
リム〈焔様!?〉
アルザ〈坊や?〉
レイラ〈焔様?〉
その場に居た全ての竜種族は、ざわめき立ち暫くして…静かに、焔の言葉に耳を傾けたのであった。
「現在リムは、成体になったばかりだ!LvMAXまで、単独で上げて3進化するまで竜の谷への帰還を許さない!?
此を実行しろ!?現在リムは、氷雪竜ダストドラゴンだ!?3進化したかは、【高位体】であるママなら確認出来るだろう。
今まで私とミルが居たが、リムが単独で行うんだ!?もうご飯も自力で見つけるしかない!寝床も自力で探すんだ!私やミルが居ないという状態で生き!
竜の谷に帰還してみろ!?それが出来たら反逆罪を宥免にしてやる。」
レイラ〈3進化!?でも赦される道がある…焔様…有り難う御座います…〉
レイラは、涙を流し膝を折り頭を垂れている。
アルザ〈全く坊やは、優し過ぎよ!でも3進化ね!確かに簡単な道程じゃないわね。〉
アルザは、やれやれといった素振りで首を傾げていた。
〈焔様…死ななくて良いのですか…許されるのですか?〉
「いいや!?単独で3進化したら竜の谷の帰還を許すのであって、私はもうリムを信用しない!リムが竜神にでもならない限り私に許される道は、無いと思え!(竜神…不可能だろうけどな)」
アルザ〈聞いたわね!?リムが竜の谷に帰還出来るのは、3進化して私が3進化したかを確認しやり遂げたと認めた時となります。
それ以外は、一切認めません!?〉
全ての竜種族が、歓声を上げ焔を讃えたのであった。
「此処でもう1つ言う事がある!
ミルについてだ!従者として私に尽くしてくれた。
ミルは、努力し私の負担を軽減してくれたし、片付けや食事の手伝い等もしてくれたし、己が進む道をしっかり考え、
私に魔法や戦闘の事等も教えを乞いていた事もあり、ママの従魔であるフラウの仔としてミルを預ける事が決まっている!」
フラウ〈ほむら様!お任せ下さい!必ずや我が娘として育てて行きます!〉
ミル〈ほむら様!有り難う御座います。〉
「今後ミルを守る事は、竜族の繁栄にも繋がるだろう!竜種族が求める物を、生み出すだけの知恵もある!大事にしていけ!竜種族じゃないからこそ、手を差し伸べ補助してやれ!其が竜種族にとって後の糧となろう。」
全ての竜種族が頭を垂れて焔の言葉にひれ伏したのであった。
その後全ての竜種族と焔やアルザ達は、リムを置き去りにして、竜の谷へと帰って来た。
焔は、ミルに勉強や人生の為の資金に、聖硬貨50枚金貨30銀貨50枚を渡してある。
此からの人生の為に、与えた十分な金銭の筈だ♪リムの母竜にも同等の聖硬貨50枚金貨30枚銀貨50枚を渡した。
何故ならば、帰還時にレイラに渡す予定だったからであった。
リムが竜の谷に帰還していたとしても、レイラに渡すつもりでいたからである。
焔は、レイラを呼び!リムの処に行き食料取得方法や寝床の選び方を教えてこいと、言ったのであった。
リムは、従者としてやるべき事を一切していない為!放置していたら、脆弱な人族を襲うかも知れないと、諭し聖硬貨5枚金貨30枚銀貨50枚とリムの旅立ちの日に預かった装備を渡した。
そのカネを、旅の資金としてリムに渡せと言って、レイラをリムの処に向かわせた。
焔は、リムを許した訳ではない!生きる糧と寝床を獲られなければ、生活は出来ない!カネを与えたのは、倒した魔物を売ったのだから、リムが倒した魔物分を渡したに過ぎない。
竜種族は、人間じゃない人間と同じ価値観を共有したりもしない!竜種族と呼ばれる存在を、竜種族以外が知る事もない!故に、焔のした行いは流転者だったから最低限の配慮をしたに過ぎない。
リムを信じ送り出したレイラの為に、焔は、レイラに学びを許可した。
女竜王アルザの仔としての立場を利用し、情を掛けた。
焔は、その後まだ成体になってないという理由から、アルザ達から離れゲートで移動した。
[41話]・・・・・〔冒険者の憂鬱〕・・・・・
焔は、ミルやアルザ達と別れた後!前世の世界の食材の種を回収したり、色々竜の城の図書室で、魔導動力について調べて《竜錬術》を用いて、
魔導コンロや魔導オーブン等々の作成を行い!魔導動力で調理機材を作成して、竜種族についてや様々の事を《竜王の魂》に記憶させていた所、以前読んだ記述を見付けた。
【試練の儀】で一人前になっても最終進化手前までは、旅をして進化しないと、竜の谷に長らく滞在出来ない。
竜種族は、竜神化が早い竜も居るらしいが、大抵が生きた年月で竜神へと昇華した者もいた様だが、竜神としての揺らぎのない確固たる意思を理解しないでは、到達しえない。
竜神へと昇華出来た竜種族は、最終進化を終わらせなくても、竜の谷に、長期滞在が可能となるらしい。
それでも竜神に至るには、異常な程の知識量と神に至らんとする確固たる意思を持たねばならない。
進化を早めても進化の道程に汚点を残す進化をしていたなら、どのみち竜神には至らない。
例え竜であっても神格化には、確固たる意思と知識と力が必要である。
竜神とは、畏怖を支配するものでなければならない。
あらゆる知識を《竜王の魂》に記憶させ!竜の谷での物色を終わらせ。
ゲート( 廃墟旧魔王城跡地)<キンッ!>
【一方】
冒険者は…
旧魔王城旧跡付近で、魔術師にエクスプロージョンで重症を負った盗賊を皆で治療していたのであった。
何故街に戻らずこの様な場所で、治療をしているのか?それは、あの魔術師が街で待ち構えている可能性が高いので、下手に街に戻る選択が出来ないのであった。
あの盗賊が何故瀕死となったが、生きていたのか?それは…
不意に扉の様なモノが現れ!其処から現れたのは、焔であった。
「ん?ゲッ!?只人!(やっちまった…只人が居るとは思わんかったわ)」
冒険者一同〈うわああああぁぁぁ!!!?竜種族様!!?竜種様!!?竜種族様!!?竜種様!!?何で!?何処から!?〉
冒険者一同パニック状態であった。
走り回り大慌てだった。
「落ち着け!?転移の様なモノで移動してきた所に、お前達が居ただけだ!無闇に殺したりする訳じゃないから!落ち着け。」
〈は、はい!?分かりましたぁ!騒いで申し訳ありません!はい!〉
「ん?怪我人か!」
焔は、盗賊に近付き《エクスヒール》で、全てを癒したのであった。
盗賊〈ああ…痛くない…気持ちいい…身体の痛みが引いて行く…。って!?治った!?
有り難う御座います!地獄の様な苦しみから救って頂き感謝の念堪えません。〉
冒険者一同〈有り難う御座います!やったー盗賊大丈夫?有り難う御座います!もう心配したんだから!?有り難う御座います!一瞬であれだけの傷を癒すことが可能なんて…〉
「んー場所的に…取り敢えず《迷彩結界》発動!
ふむ!落ち着いたな。」
冒険者一同〈結界!?なななっ!えっ!?結界術まで!?〉
「とまれ自己紹介が必要だな(竜本体でかち合ったから、このままだとウルカの街付近で遭遇したら、色々面倒だしな)
私は、竜族の焔という者だ!君らは?」
〈先ず私から!井上八雲と申します。
盗賊職で、C級冒険者をしています。〉
〈私は、アリアと申します。
薬師職で、C級冒険者をしています。〉
〈私は、リーシャと申します。
狩人職で、C級冒険者をしています。〉
〈私は、リゼルと申します。
剣士職で、C級冒険者をしています。〉
「なるほど!(名前からして…)転移者か!井上八雲は、日本の出身だな。」
井上八雲〈日本を知っているんですか!!?突然異世界の扉が開き…冗談かとも思ったのですが…まさか本当に異世界転移するとは、思わなかったんですが!?
この世界ってどんな世界なんですか!?男の姿だと!拐われそうになったり襲われたりで、もう頭可笑しくなるかと思いましたし!?
薬師の仲間が、女体化の薬を作ってくれなきゃ可笑しくなる所でしたよ!?異世界の扉を探しているのですが!知らないですか?〉
「・・・(つついてみたら…色々教えてくれたなぁ…全く知らないで転移してきたか…転移なら多少知っているのかと思ったけど…転移でも説明受けれないのかぁ…女体化…女体化だと安全性高まるのか!?良い情報だな)」
〈扉の先は、夢にまで見た剣と魔法の世界…魔物は、強く人も怖い…どうすれば!!!?〉
「私は、竜だから人族の事は、よく知らんけど!人化してウルカの街に行ったりしているから、多少教えられるな。」
「<鑑定>」
チャララン♪
種族.ヒューマン
名前.井上八雲
性別.オス.女体化状態
年齢.16才
LV.48
体.1230力.458防.562速.456魔.480魔量.1672
個人スキル.全属性魔法耐性.物理耐性
スキル.スティール.潜伏.二段斬り.回転斬り.生死幸運
ユニークスキル.自己治癒.極限魔法.極限防魔.魔操念乗
魔法.初級全魔法.風.光
従魔.無し
[《魔操念乗》スキルについて説明しとくの!
《魔操念乗》とは、《魔操闘心》能力と似たスキルじゃの!乗り物といった方が良いじゃろう。
この惑星【ヴァイス】の惑星管理システムでは、転移や転送や召還システムは、神のみしか扱えない様に設定されておるんじゃ。
この【ヴァイス】で生息する事を許された種族には、《魔操念乗》スキルが与えられておるが故に、魔物と心を通わせ移動手段として扱える様に、なっておるの。
只人と竜種族は、元からこの【ヴァイス】に生息を許されていない為に、この《魔操念乗》スキルは、所有出来ないの。
異世界転移.転生.召還にて、この【ヴァイス】に来た者達には、惑星救済システムにより、《魔操念心》スキルが与えられておるの。
戦闘にて打ち負かし魔物と念話にて心を通わせた者で有れば、乗り物として何時でも、呼び乗って移動を可能とさせられるんじゃ。
乗り物となった魔物は、主の呼び掛けに応じられる様に、近い場所に身を置くが、戦闘用ではない為に、他の魔物に狩られる心配もある事から、
各街や国や集落には、魔物預り場があるとされておるんじゃ。
ウォルド大陸生息のワイバーンは、竜種族との混血種故に、《魔操念乗》や《魔操闘心》に適正が無い事から、家畜化事件となったが、
ウォルド大陸生息ワイバーン以外に生息する、飛竜は、純粋な魔物である為に、適正を有しておるんじゃ。
当然只人や竜種族との混血種族には、《魔操念乗》や《魔操闘心》は、習得.継承は不可能じゃの。
【ヴァイス】に生息を認められた種族以外は不可能じゃが、惑星管理者から認められた者のみ取得可能じゃの。
移動手段として運用されとるのぅ。]
「・・・(随分良いユニークスキルもあるし…あの怪我…どうしたらあんな重体になるんだ?これだけ防御スキルばかりあって…てか…盗賊より神官とかクレリック系のが良くないか?
ああ…剣と魔法の世界に憧れていたみたいだし…もしかしたらその理由で、盗賊なのかな)」
〈竜種族様に人間の事聞いても…ですよね…。〉
「そんだけ色々スキルあるのに、盗賊なんてやめて、クレリックにでも成れば良いんじゃね?」
〈私のステ分かるんですか!!?〉
「【高位体】の竜だからな。」
冒険者一同〈ここここここっ【高位体】の竜種族様!!?畏れ多くもお声掛け有り難う御座います!!【高位体】!?初めてお会いしました!?〉
「畏まるのも分かるが、其は良い!この世界について、私の知る限りは、教えてやるが、私も生まれて4ヶ月程度の竜なので、
書物等の勉強で知った事や旅で得た知識くらいしか知らんが良いな?」
冒険者一同〈生まれて4ヶ月!!!?そんなにお若いのですか!!?あ…あ…っあの!お願い致します!!?〉
「この世界は、オスが生まれ難い世界であり、竜神の女竜王アルザの為に、生み出された世界と言われている。
現に竜の谷には、竜神だけでも1千柱以上存在する!魔物がウジャウジャな世界であり、異世界ならではの幻獣なんかも存在する!」
井上八雲〈1千柱!?げっ幻獣!?〉
「魔王も居るし神も存在する世界である。
日本に比べたら、人間の価値が非常に低いと言えるだろう!奴隷制度も存在する様だからな。」
〈奴隷制度!!?なんて世界だ…。〉
「オスが生まれない訳じゃない!オスが生まれ難い世界なだけだが、異世界転移してきた者達だが、可能性から考えたら種馬として呼ばれたのかもな。」
〈種馬…何じゃそりゃー!!?嘘っ!?無理!!そんな絶倫じゃない!?〉
「待て!!?フラグ立つぞ!その発言!!!?あーあ…追加されてやんの…」
井上八雲〈…《絶倫》と《変態》ってスキルが附いたんだけど…〉
「お疲れさん!《変態》おめでとう!」
〈えっ…何…!〉
「絶倫発言しちゃうと、オスなら確実にスキルGETしちゃうのかもな…(誕生した時に勝手に追加されたが、言霊が機能する世界なのだから、フラグ立てたら確実に追加されるんだろうな…そんな気がしていたよ…)」
〈竜種族様もやっちゃった方ですか?〉
「聞き逃さなかった様だね!確かに私もオスだよ!しかし卵生だから人族に聞かれても問題ないし!竜族に喧嘩売るバカは、居ないさ。
《絶倫》だけだしな!(無精だし意味無いけどオスと言った以上変態は隠そう)」
〈《変態》って何ですか?〉
「ステで詳細確認してみな?流石に、私の口から言いたくないな。」
井上八雲〈・・・・・・・・・・・!!!?嘘!!?そんなの有り!!?嘘だーーーーーー!!?何これ!呪いか!?色々ヤバくね!?〉
「絶倫発言は、タブーだよ(ありがとう!フラグ立てたら回収される事が立証出来たよ)
神様ギフト強制追加さ!オスでそのスキルは、危険過ぎるよね…まぁ私の場合生後4ヶ月だから、《絶倫》附いても全く問題ないんだけどね。」
〈何てこったー!男の姿になったら、世界の他種族からも狙われるのかー!?ヤバいって!うわああああぁぁぁ!?〉
井上八雲は、頭を抱えて右往左往に転がりのた回っていた。
「あらら…ドンマイ!オスの宿命だな…仲間が黙っていりゃ大丈夫だろう。多分だが、異世界の扉は開かないと思うぞ…そのスキルがある以上…手遅れだ…
所で、八雲は、何故重体だったんだ?そんなに、防御耐性を持っているのに、不思議だぞ。」
八雲〈異世界の扉が開かない!?何て事だ!?えっ!重体に関して言えば…【かくかくしかじか(省略)】で…〉
「何で仲間が爆裂魔法を仲間に撃つんだ?」
アリア〈其についてですが、始めあの魔術師は、仲間じゃなかったんです。〉
リーシャ〈サイラス国から、ウォルド大陸に行く為に、港街まで行く予定だった私達に、あの魔術師が港街まで一緒に行かないかと、
言ってきたのですが、どうしても不安だからパーティに入れて欲しいと、言われて、港街までと言う事で、パーティを承諾したのですが…。〉
リゼル〈ウォルド大陸のテスタの街に着いたけど、パーティを離れなかったので、追々言おうと思っていましたが、クエストの度に、エクスプロージョンをほぼ毎回!八雲に撃っていたのです!?〉
「おいおい…毎回かい!?何で追い出さないんだ!?流石にキチガイだろ!?」
リーシャ〈追い出しても、クエストで八雲と居ると離れた所からも爆裂魔法を撃つ為!我々も困っているのです。〉
「恨み的なヤツか?」
八雲〈多分違います…あの魔術師とは、道中一緒しただけで、クエストの際も声を掛けず我々だけで、クエストに行っていましたから…〉
「こりゃ可哀想だな…ならば私が手伝ってやろう!捕まえて理由を聞き!場合によっては、魔法を二度と行使出来ない様に、永久に魔力を封じてやろう。
どうせ野放しにしておいたら、環境破壊で竜族の逆鱗にいずれ触れるだろう!ウォルド大陸に竜の谷がある以上!人族が勝手して良い大陸じゃないからな。」
八雲&一同〈お願い致します!我々も竜種族様を怒らせたくありません。
理由が分からないし何故私を殺そうとするのか!知りたいです。〉
「任せな!一応捕獲の為に、囮になってくれ!大丈夫死んだら生き還らせてやるから。」
冒険者一同〈生き還らせられるんですか!?竜種族様凄過ぎです!?やはり【高位体】の竜種族様は凄いです!?〉
「竜族に人の理は、通用しないからな!人の世界では、生命を生き還らせる行為は、タブーだろうけどな。竜族にそんな理は、ないさ。
重体になってもすぐ全回復してやるから安心して囮になってくれ。」
八雲〈有り難う御座います!囮頑張ります(竜種様パネェ!?竜種様が居れば、あの頭の可笑しい魔術師を何とか出来る)〉
「一応話してなかった事あるし話しておくかな!私は、竜神だから八雲の願いの一部を、叶えてやれるぞ(竜神であるが、転生者である事は、話さないでおこう。
かなり面倒な生い立ちだからな…説明が難しいし話して良い話じゃないからな…竜神である事なら、竜神だらけの世界なのだから何とか話も進むだろう)」
八雲達〈竜神様!!!?生後4ヶ月で竜神様に成れるんですか!?〉
「神格化を済ませている時点で、竜として生まれたなら竜神となるし、人として生まれたなら人神となる。」
八雲達〈なるほど!元から神として神格化していた場合!誕生する種族の神となるんですね!?〉
「まぁ!単純な説明とするなら、この肉体は擬骸と呼ばれる仮初めの体だという事だな。」
八雲達〈なるほど!?俗にいう依り代という事ですか!〉
「そうだな!まぁ私が、竜神であると話したのには理由があるのだが、竜種族は竜体で行動する事が多いのだが、人族の街等に行く際は、大抵人化しているから、私に声を掛ける際は気をつけて欲しいんだ。
後程人化も見せるが、名で呼んでくれ!人化状態で、竜神と呼ばれると注目を集めてしまうからね。(転生者や転移者には、助けが必要だろうしなぁ…流石に世界が違い過ぎて可哀想だしな!やはり食文化の発展は必要か…)」
八雲達〈はい!焔様と呼ばせて頂きます。〉
「其で良い!願いの一部を叶えてやれると言ったな。」
そう言って焔は、アイテムbox内でネット通販を発動して、様々なお惣菜やシチューやおかず類を購入し、皆の前に広げたのであった。
八雲〈こここ…此は!!!?まさか!?日本のお惣菜!?ビーフシチュー!?チキンにハンバーグ!?何故この異世界で!!!?〉
「食べたかっただろ?竜神と明かした理由が此だ!竜神でも無ければ簡単に叶えられるものではないからな!まぁ食べて良いよ。」
八雲一同〈戴きます!戴きます!美味しそう!!初めて見る食べ物です♪良い香り♪旨っ!!!?懐かしのビーフシチュー!美味しい!?何これ!?粉々に砕いたお肉が!口の中で解れて…ヤバい…これ何!!?
このお肉張りがあって皮がパリパリでソースが甘くてトロトロで、美味し過ぎる!?この白いのは?パリパリサクサクで!このソース付けて食べると美味しい!?〉
八雲〈アリアが食べてるのがハンバーグだね!リーシャが食べてるのが照り焼きチキンだね!リゼルが食べてるのが天ぷらだね♪
焔様!?有り難う御座います!まさか異世界に来て日本の食事にありつけるとは、思いませんでした♪〉
「八雲は転移者だからね!やはり不味い食事ばかりじゃ飽きるでしょ…私に会った時くらいは、ご馳走してやるさ。」
〈良いんですか!!!?嬉しいです♪この世界の食事が…不味過ぎて不味過ぎて…家に帰りたかったですが、また頂けるなら頑張れそうです♪〉
「これも縁さね!序でに此を持って行きな。」
焔は、ウルカで購入した瓶に醤油.中濃ソース.マヨネーズ.塩.砂糖.小麦粉.酢.味噌を、各瓶に入れ渡したのであった。
〈此って!!調味料!?良いんですか!?貰っても!有り難う御座います♪〉
「転移者なら最低限此がないと辛いでしょ…この世界で現在確認出来ている調味料は、醤油に似た物と塩とワサビや生姜って感じだからね(後は、竜の谷の調味料だが…神域だから言えないな)」
〈調味料が無さ過ぎるんですね…此が有ればやっていけます!有り難う御座います♪
優しさが滲みるなぁ(回想中…俺は、井上八雲16才の日本人で、高校生だった。
ある日目の前に、とんでもなくグラマーで露出度ぱねぇ御姉様が歩いていた。
あまりの美しい美脚に誘われ尾行してしまった!?
只ひたすらに、御姉様を尾行していたら突然御姉様が消えてしまった!?
そして、気付いた時には見知らぬ草原に佇んでいた。
草原を見渡し城壁らしきものを発見して、違和感を覚えたのを覚えている。
城壁に近づいた時に、修道女の様な服を着た女性に声を掛けられた!何を言っているのか解らず言葉が解らないと、ジェスチャーして伝えた。
街に入る為の手続きもその女性がしてくれた!その女性に連れられて宿に入り、その女性に何らかの術の様なものを掛けられた。
すると、首に魔法陣の様な模様が付いた。
次に女性が俺に語り掛けた時には、言葉が解った!?日本語じゃないけど日本語に変換されたかの様に聞こえた。
その女性に語り掛けた時も日本語で話したが、言葉が異世界語に変換されたかの様な感じで伝わった。
その女性は、魔法で言語を翻訳化して言葉を理解し話せる様に、魔法術式を俺に掛けてくれたらしい。
彼女の名は、アリアと言った。
そう!俺がこの世界で初めに出会ったのは、薬師のアリアでありアリアは、俺の恩人だ。
俺は、アリアに状況を話した。
アリアが言うには、俺は異世界転移者でこの世界において、多様なスキル保持者であり、異世界転移者の重要性を語ってくれた。
この世界は、夢にまで見た剣と魔法の世界だと知り!心が躍った。
アリアは、俺に様々な事を教えてくれた。
その後冒険者登録をして、現在の状態に至る)〉
〈(ハイハーイ♪私はアリア!薬師をしている17才の只人よ♪
ウルカの街の北東の集落出身で、薬師の家系でサイラス国で、冒険者をしながら生計を立ててたんだけど。
ある日薬草採取でサイラス国の近郊に居たら、見慣れない服装の男を見付けたのよ。
滅多に御目見え出来ない男が、城門の辺りをウロウロしてたから、何か困ってそうだから話し掛けてみたら、
言葉が通じない…このラステル大陸で言葉が通じないなんて可笑しいと思ったの!
この世界は、基本ウォルド語が支流なのに、通じない…でも只人だし!色々思考して、もしかしたら異世界人じゃないかと思ったのよ。
彼を私の宿に連れて行き言語翻訳術式を彼に掛けた何処間違いなく異世界人だったの!
色々聞いて彼に、この世界について私の知る限りを話したら、冒険者として生きるって決意したみたいだったから、
パーティを名乗り出て共に冒険者として進む事にしたのよ。
彼が1人で街中を散策していた時に、幾度となく拐われそうになり、かなりパニック状態だったから、
女体化出来る薬を調合して、彼は今に至るまで女体化で生活をしているのよ。
その後冒険者ギルドで募集を募りリーシャとリゼルが仲間入りして、何とか討伐依頼をこなして、生活水準も平均になったのよ。
いつか冒険者を引退する時が来たら八雲との、子を授かりたいものね。
そういった意味でも私は、ツキがあったのよ)〉
〈(私の名は、リゼル!歳は、16才の只人で剣士職してるよ。
冒険者ギルドの募集の貼り紙見て八雲達のパーティに入ったんだよ。
八雲が女体化の薬を服用している男と知った時は、歓喜したよ♪だって滅多に会えない男が、パーティなんて!?
将来冒険者を引退しても子が、授かれるんだからね。
寿命が長くても男に出会える機会は、稀な世界で仲間に男が居るんだから、何をおいても付いていくよ。
普通冒険者で男に出会える事が稀なんだよね。
一般的に街や集落や国に、男は囲われているから冒険者では、子種を貰えないんだよ。
慌ただしいパーティだけど楽しいよ。
まさか竜神様にまで出会えるなんて幸運過ぎるよ♪善い流れに乗れたと思うよ♪)〉
〈(ヤッホー♪私は、狩人のリーシャって言うの♪14才の只人でっす♪
サイラス国の冒険者ギルドで募集があって、パーティに参加したんだ♪
私って運が無いっていうか…パーティに入っても直ぐクエストの失敗で、追い出されちゃってたんだけど…
八雲達優しいの♪そんな八雲達の役に立ちたいって、何時も思ってんだけど…中々上手く行かないんだよね…
八雲は、成長途上だからって言ってくれるの!?結構酷い目に遇わせちゃってるんだけどね。
八雲が女体化の薬で女になってる男と知って!?いつか八雲との子を授かりたいって思うの♪
だから、絶対役に立ってみせるの♪竜神様に出会えた事も嬉しいの♪伝説にしてこの世界の覇者である竜神様は、
八雲みたいに優しいの♪八雲の居た異世界の食べ物は、美味しかった♪
みんなと何時までも楽しい日々を送っていたいな~♪その為に不運に負けない様に頑張るの♪)〉
焔は、八雲に移動について話し合いをしたが、八雲達は、ウォルド大陸から移動するのは、かなり先の話しとの事を聞き!乗り物については、保留とした。
この後皆で、宴会状態となり酒盛りで派手に騒ぎ一夜を共にしたのであった。
[【高位体】とは、竜神を意味しておるんじゃ!この言葉を広めたのが、女竜王アルザである。
【高位体】と聞いた種族が、畏れ戦くのは、女竜王アルザがこの地で仕出かした奔放な行為を意味していたんじゃ。
260万年前にこの地に来訪した女竜王アルザは、各街や国を焼き祓い!我が物顔で殺戮と破壊を行い!畏怖を他種族に植え付けたとされておるんじゃ。
女竜王アルザが単身で行った行為であったが、その後も数百年周期で、他種族の国や街で暴れ回った事で、敵対種族が存在するものの!畏怖を誇示したとされておるんじゃ。
畏怖の象徴として【高位体】とは、驚異的な力持つ存在と見られる様になったとされとるのぅ。
じゃから、【高位体】が竜神であるとは、この地の種族は、分かっておらんのじゃ!じゃから焔は、竜神と明かしたのじゃ。]
有り難う御座いました。




