成体進化【12】38.39話
宜しくお願い致します。
カギ括弧に応じて、物語が進行します。
「この括弧が、主人公だけ.心の声.念話も此」
[この括弧が、念話.精霊語.魔物語.ナレーション.主人公とリンクした存在]
〈この括弧が、登場人物等〉
(この括弧が、主人公.登場人物.心の声)
《この括弧がスキル.自我を持つ意識》
【この括弧が、注視】
<この括弧が、擬音>
[38話]・・・・・〔甘えと本音〕・・・・・
門を潜り抜け門番の見えない所から、迷彩結界に入った。
ミル〈お帰りなさい♪〉
「ただいま!かなりの旅の資金出来たぞ。」
〈ほむら様♪嬉しそう♪〉
リム〈わーい♪今日の夕食なんだろうー♪〉
「それより…ミル?」
〈はい?どうしました?ほむら様…〉
「弁当どうだった?」
〈…美味しかったです…〉
「何が美味しかった?(顔色悪いし…魔力が枯渇状態だな…私の今回の弁当は、エクスポーションを使った料理だったんだが…
経験値稼ぎしていたから、回復を兼ねてミル用に調整したから、弁当にして食べさせた筈なんだが。」
〈お肉が…美味しかった…です…〉
「嘘だな!(リムが食った様だな…流石に、グータラに食われたとか…ミルの様に努力する者が、バカを見る様な環境って!最悪過ぎる…)」
〈えっ!?〉
「ミル!お前の魔力が枯渇状態だ!あの弁当には、ミルの為にエクスポーションを、使った料理を作ったから!
ミルが食べていたなら、魔力が回復している筈なんだがな。」
〈ごめんなさい…私が食べました…(バレちゃったか…流石に怒られるかな…別にいいじゃない!私が食べたかったから食べたの!いちいちうるさいよ)〉
「だよな!あんなに、食事を用意したのに、ミルの分まで食べるなんてな!普段の倍の量を、リムの食事として作って行ったのに、流石にミルが可哀想だ。
自分の分があっただろ?足りなかったら追加で何時も通りに、魔物の丸焼きでも食べれば良かっただろ?」
〈美味しい方が食べたかったから…(やっぱり説教か…面倒臭い)〉
「なぁ?リム?今のままじゃお前に料理を出してやりたいと思わないんだが?従者が主に食事を、用意して貰っている現状が可笑しいんだぞ?」
〈ごめんなさい!!?ミルのご飯まで、もう取らないから!?ごめんなさいごめんなさい!?許して下さい!?(やめてよ!?料理作らないとか!だったら腹を満たすだけの料理を、用意しなさいよ!?主?今更でしょ!面倒臭いって!?)〉
「次やったらリムは、自力でご飯作って勝手に食べろ!?ミルに作るとしても大した量じゃないから、自分の分と一緒で良いが、
リムが過食過ぎて量が大変なんだよ!俺はお前の親竜じゃねーんだよ!大概にしろ!?幾ら何でも頼り過ぎだろ?何が許して下さいだよ?
全然反省してないんじゃないのか?(猫被りも此処まで来ると質が悪いな…)」
〈…(くっ!?泣いても許さないんだから!覚えてなさいよ)〉
「先ずミル!此を飲め!?」
焔は、アイテムboxからエクスポーションを出しミルに飲ませたのであった。
「食事は、拠点の移動後にする。」
〈移動ですか?〉
「廃墟旧魔王城跡地で Lv上げ&進化を目指す。」
〈分かりました。〉
焔.リム.ミルは、拠点から少し離れ!
魔法.《地表混成化》を唱え!?
大地が波打ち地表の養分を、木の下へと、均等に整えながら、大地が大きく揺れた地表の草や異物は地中へと引きずり込まれ!
大木や木々以外何もなくなった。
焔は、更に魔法.《アースヒール》を唱え!!
草が生い茂り緑の絨毯となったのである。
「此で修復完了だ さて、とまれ移動だ。」
リムとミルの肩を掴み魔法.《ディメンションステップ》(南東の湖)<キンッ!>
リム.ミル水浴びしろと焔が言ったのである。
暫くリムとミルは、身体を洗ってないからな…洗えと命じたのである。
リムとミルは、水浴びをしている。
「まだ昼過ぎだ あのまま夕食迄だらだらしてたら飽きるわ!
此処からは、引き締めないとな リムは、危険だ!ミルの成長に障害を与え兼ねない…竜の谷に、早々に帰さねばミルに、余計なトラウマを背負わせる結果となる。
リムも成体になれば、今より各種基礎能力値が、爆発的に上がるだろう…今のままならミルが側にいて大丈夫だが、成体になって少しミルをこずいただけで、ミルの命すら危うい。
リムが成体のまま私と居たらミルが危険だろう!竜の谷に帰って我が儘放題したら、親竜では庇えないだろうが、仕方ない!ミルを守る為にリムの今後がどうなろうと、捨ておく。
リムは、独り旅を竜の谷に帰れば嫌でもしなくてはならなくなる。
其なりの強さがあれば問題ないだろうけど、我が儘なままなら周りの竜種族からつま弾きにされるだろうが、駄竜卒業しない事には、どうにもならんだろうな!
ミルはエルフだしお供すると言ってついてきたが!ミルは、側に置いといても良いし 竜の谷で暮らしたいならママに、頼むのも良いな!ミルの好きな道を与えるのも良い。
可哀想なお子様だからな数万年生きるとされるエルフが、お子様時代に、怖い思いして旅をするには、厳しいだろう。
私と居ると 神様特典で酷い目に合う可能性もあるだろう。
もう既に1つ《竜の奴隷》が附いてるからな…考えていたが、リムが我が儘過ぎるお子様故にか…結構ズル賢い…怠惰で食いしん坊でグータラだ。
レギアが映像を竜の谷に流している!逐一アルザに念話で報告しているからな!何事も無ければ、だな。
色々悩むのは、もうやめだ!アルザも私の功績を認めてくれてるから、リムを帰しても問題無かろう。」
リム.ミル〈ほむら様♪水浴び終わりました。〉
「あいよ…んじゃ私に触れてくれ移動する。」
魔法.《ディメンションステップ》( 廃墟旧魔王城跡地)<キンッ!>
リム.ミル〈此処は?〉
「廃墟旧魔王城跡地だ!此処でLv上げを&進化をする。」
リム.ミル〈はい♪分かりました。〉
焔一行は、ミルに食事をさせ!食後前進した!直ぐ魔物に囲まれた。
此処での戦術は、リムが範囲ブレスをしてミルが、弓スキルで攻撃して、
私が範囲ブレスとトドメを撃つ事で、リムとミルのスキルや魔法を温存して、
闘うスタイルだ リムとミルは、自分の攻撃終了と同時に周りを警戒しリムが次の標的に範囲ブレスしミルが弓スキルを放つと私でトドメと、
ループする 戦闘後即座にアイテムboxで魔物を回収する。
4時間経過・・・・・
経験値が一定に達しました♪
進化条件を満たしました進化可能です♪
複数の進化先があります。
焔のLvがMAXになったが、戦闘を続ける。
「リム!ミルを守れ!?」
〈えっ!?怖い…〉
「クッ!ミルは、私の背後で支援だ!(今更怖いって…今まで何を学んで来たんだ!試練の儀の意味を全く理解していない…テメェは只人か!)」
〈はっはい!〉
「ミル!焦らず動きが止まった魔物だけを射て!(流石努力していただけある!守りやすい!私を信頼して動きを合わせてくれるから、此なら…)」
〈はい!〉
3時間経過・・・・・
〈ほむら様♪LvMAXになりました!進化出来ます♪〉
「了解だ これ終わったら、迷彩結界張る!
終わりだ!迷彩結界発動!」
突然焔達の姿が消えたかの様に見えたのであろう 魔物の軍勢はさ迷い長柄も、散開していった。
焔は木の影で、アイテムbox内でスマホを入れながら、《ネット通販》を開き!
黒毛和牛のステーキ肉を30枚購入し!その他諸々購入し、料理をして夕飯の準備をした。
サラダ・ポテサラ・オニオンスープ・フライドポテトを用意して、米40合炊いていた。
「夕食は、此で良いだろう!精算で旅の資金が潤ったから、今まで手を出さなかった黒毛和牛を、購入してみた。
ミルが我慢をさせられたのだから、ミルには、腹いっぱい黒毛和牛を食べさせるが、多分10枚は食べ切れないだろうが、リムは10枚!私も10枚だな。
この世界に着て初めての黒毛和牛だな…流石に結構気になるな。
成体進化しか残ってないからリムを帰途させるとして、まぁ…従魔の仔として育てられるなら、上下関係からリムはミルに何も言えなくなるだろうから、大丈夫だろう。
因みに、私は此処では進化しないと決めている。
理由は、リムだ!私の進化が先でリムも進化すると大抵!何かしら特典が附く良いもの悪いもの構わずにね。
其なら、私の進化は後回しで良い。
経験値無駄になっても経験値倍スキルあるから、私は大丈夫だ!しかしまだリムは、進化を決めてないし先にご飯かな?」
「リム?ご飯食べとくか?」
〈はっはい!〉
焔は、即座に鉄板で和牛を焼き始めた!10枚焼いていく!
「ミル?何枚くらい食べられる?」
〈えっと…この大きさなら6枚はイケます♪〉
「了解だ」
焔は、鉄板で追加分6枚を焼いた。
「準備出来てるからご飯よそって食べな。」
リム〈はい♪〉
ミル〈有り難う御座います♪ほむら様♪〉
リム〈旨っ!?何このお肉!?柔らかくて口の中で溶けた!?ヤバい!?旨い!?あり得ない!美味し過ぎ!?(何で早く出さないんだよ!?えー!?たった此しかないの!?足りないよ!?
ミルは6枚か…手を出したら…後がないか…足りる訳ないじゃない!?あーーーー!?待てよ…いや…チャンスはまだある筈…)
ミル〈美味しい♪本当にお口に入れただけで溶けた!?凄く美味しいです♪ほむら様♪6枚あっという間に、無くなっちゃいました♪〉
「食べ終わったな!旨かっただろ!奮発したからな♪リム?じっくり決めな。」
〈はい ほむら様は、進化しないんですか?〉
「しないな。」
〈えっ!?何でですか?〉
「進化を合わせてやる必要はないだろう?」
〈なるほど………〉
「…(この様子だとステータス確認してないな…まぁ戦闘中も怖いとか言ってたからな…最強種族が怖いって言う事は、
甘えだな…此処までの戦闘で、学習している様子が伺えないのは…全く…こりゃ何百年甘えるんだろうな…
甘える事が、当たり前になっているから周りを見ない…洒落にならん…)」
「だから、リムが進化終わらない限り私も進化しないよ。」
1時間経過・・・・
[39話]・・・・・[駄竜の本性]・・・・・
・・・・進化中・・・・
「ミル?聞きたい事があるんだが? 」
〈はい?何ですか?〉
「ミルは、リムが成体に進化したら、ママの従魔の迅竜フラウと一緒に竜の谷で、暮らさないか?」
〈えっ!?迅竜フラウ様と!?〉
「リムは、成体になった時点で一人前と認められるから、竜の谷に帰れるんだ ミルはエルフだが、お子様な時点で旅は辛いだろ?
此から先、数千年.数万年生きるミルには、街の暮らし等でしっかり勉強して、先を見据えた生き方を考えた方が良い。
ミルも一人前になる為に、勉強した方が良いからな!私もしっかり勉強し鍜治魔竜師とも認められて、旅に出た。
ミルも準備してない内から旅をしない方が将来を見据えられる(まぁ…詭弁だな…勉強は、確かにしたが《竜王の魂》が色々教えてくれるから、勉強は、継続状態だしな…)」
〈うん…考えてくれてたんですね♪有り難う御座います♪迅竜フラウ様のお世話に、為ります♪〉
「迅竜フラウは、卵を授かれなかったから、子供を欲しがっていてね とても優しい竜だよ♪勉強頑張れよ♪(フラウが卵を授かれなかったと言ったが、
アルザの従魔全員竜種族なのに、受精卵を産めないらしい…竜神の従魔だからなのか?)
フラウと一緒に暮らせば、上下関係上ミルの言葉に従う必要も無くなるから、安心出来るしな。」
〈はい♪有り難う御座います!ほむら様♪〉
[アルザと焔の念話]
〈私の可愛い坊や♪〉
「ママ」
〈リムの件とミルの件大丈夫よ♪〉
「ママ有り難うこっちもミルに話したから大丈夫。」
〈可愛い坊やが独り旅するのは、心配なのよ♪〉
「何事も無ければ良いけど、何か起きたらその時は、レギアに頼むよ」
〈レギアなら待機しているわ〉
「ママ有り難う!大好き」
〈愛しの坊や私もよ♪〉
「そろそろ進化完了だな?(ふむ!念話も終わったし…)
しかし…デカいな…成体は此処までデカいのか…小柄な成体になりたいな…デカきゃ良いってもんじゃねーて!どう出るか…」
「各種基礎能力値が上がりゃ良いんだから、小柄でも良いだろうに…進化したくねー!」
[アルザと焔の念話]
「ママ!リムが成体進化したよ」
〈此方でも確認したわ♪もし何か起きたら迷彩結界を解除してね♪坊や♪〉
「はい!ママ」
「デカいと旅では何かと不便になるな…ご飯の量が心配だ…嫌過ぎる…」
〈ほむら様おはようございます♪〉
「おはよう進化おめでとう!ご飯其処に用意してあるから食べなー!」
〈はい♪ほむら様♪有り難う御座います♪〉
「考察する。
用意してて良かった…キマイラの丸焼き…流石にあの大きさになった時は、焦ったわ…キマイラに塩胡椒して3体丸焼きにした…
<鑑定!>」
チャララン♪
種族.竜種.氷雪竜ダストドラゴン(成体)
名前.リム
性別.メス
LV.1
体.8975力.6820防.8225速.1830魔.2840魔量.5570
[個人スキル].竜の加護.氷雪の加護.魔眼の瞳.全属性魔法耐性.魔弾.物理耐性.幻影無封.遠鏡視野.忍び足.連携連帯.貪多拠巣.氷雪の楔.竜の魔氷
[スキル].属性ブレス.範囲属性ブレス.星光のオーラ.吹雪.吹雪の氷柱.飛行.高速飛行.大車輪.双爪連波.魅惑の邪眼.
[魔法].炎魔法.水魔法.氷結魔法.地魔法.風魔法.光魔法.闇魔法
[連携連帯効果].昆虫キラー
[ユニークスキル].竜奴隷.竜舌の遊戯.誘惑の瞳.
[従魔].無し
「やはりリムは、竜の谷に戻るべきだな。
こりゃステータスショボ過ぎだな…成体の進化で初期のドラゴンと同じ感じに進化させてしまうとはな。
まぁ失敗ではないさ リムからしたら氷雪竜が良かったのかもな。
しかし弱い…弱すぎだ…幼体の私は、リムの10倍以上各種基礎能力値が高い…怠惰な意識でグータラでぶ竜が進化した結果としても、竜の谷に帰す価値も無いんじゃないか?
下手したら他の大陸では生きられないレベルでヤバい気がする…」
〈ほむら様?和牛ってのは無いんですか?〉
「悪い…あれは、1体10枚だ!ミルの残りの4枚しか無いぞ!其にキマイラの丸焼きしか作ってないから、食べたいならそっち食べてくれ!
その巨体では、満足させられる量のご飯は、魔物の丸焼きくらいしかない。」
〈焔様!?其処に置いてあるのは、誰のですか?〉
「私の分だな!色々考えて事していて、まだ食事してないからな。」
〈焔様!!?キマイラあげますので、その肉下さい♪〉
「何言ってんだ?(うわぁ…最低にも程があるだろ!キマイラの丸焼きを調理したの私だが、黒毛和牛10枚食って…私の分も寄越せってか!?意地汚いにも程がある…)」
〈焔様は、すぐ食べないですよね♪私!今すぐ食べるので下さい♪〉
〈リムちゃん!そう言う問題じゃないよ!焔様の分は、焔様の分だよ!さっきリムちゃん食べたじゃない!〉
〈うるさいなぁ!ちっちゃい癖に威張るな!〉
リムは、ミルを尻尾で弾き飛ばした!
〈ぎゃっ!!?〉
ミルは、結界にぶつかり意識を失った。
「リム!!?何をしている!?いい加減嘗めた真似してんじゃねーよ!!!?テメェがミルに何か言える程努力してねーだろ!?」
焔は、ミルに結界を張り迷彩結界を解除した。
〈ほむら!うるさい!?ご飯作るのも!今後私だけの為に作れ!一々面倒な事言うな!私が食べたいって言ったら差し出せ!ミルミルミルって!うるさい!?
ご飯を好きなだけ寄越せ!私の為だけに働け!?死ぬよ!?ほらっ!?言う事聞きますって言いなよ!?痛い思いしたくないなら!早く私に従うって言え!!?〉
リムは、焔を巨大な爪で殴りつけたのであったが、焔は一切ダメージを受けていない!リムは、尻尾で焔を叩きつけその後もスキルを使ったり魔法を使ったりして、焔をなぶっている・・・・
「ふむ!先に進化して、小粒な私なら倒せると思った様だが、実際はリム達が寝ている間に、5回進化しているから幼体ではあるが、リムよりステータスが上なんだよ!
チンタラやって努力もしてない奴が、図体ばかり大きくなっても、意味がない!弱すぎて笑える!努力を疎かにするから、その程度の成体にしかなれないんだよ!」
〈あーうっざ!さっさと此を寄越せば痛い目みないで済んだのに!?〉
リムは、焔の分の黒毛和牛の肉を生食している!
〈ほら!?早く従うって言いなよ!?死んじゃうよ!まだ食べたりない!早く私を満足させなよ!?早く早く早く!死ぬよ!?〉
チッ!舌打ちする焔
「リムは、どうしようもない程の馬鹿だよ!試練の儀について、一切調べず試練に参加したんだろ?勉強する暇があっても自堕落な生活で満足してた!そうだろ?」
〈だから?試練の儀?んなもんただの行事じゃない!そんな事よりピザ寄越せ!?和牛寄越せよ!?足りないんだよ!?〉
「どうしようもない馬鹿だな!試練の儀により一人前と認められた者は、異世界の食べ物を食べる権利も得られるんだよ!俺の出しているのは、
1つ人族1人分の食材だ!竜の姿で腹が一杯になる程量がある訳ねーだろ!大量に購入したら何れだけの金銭が必要か解るか?人族用なんだから限界だって存在するんだよ!?
食っちゃ寝て魔物を倒して売りもしないで、誰に食わして貰ってんだ?試練の儀で一人前となり竜の谷に戻れば、晴れて腹一杯異世界の食べ物を、食べられただろうに!どうしようもねー馬鹿だよ貴様はな!?」
〈試練の儀にそんな意味が…だったら限界まで買って私を満足させなよ!?〉
ひたすらに、焔に対して攻撃を継続しているが、焔は考察に入った。
「なるほどな!異界の鏡を覗き込んで開眼した感情は、欲望だ!?我欲に目覚めたって事か!
我が儘な竜の仔は、身近な存在に嫉妬や妬みを開眼し人の様な感情を持つのか!
試練を越えねば得られない喜びが身近に存在していたら、我が儘と我欲が合わさり思考を我欲に集中させる。
愚かだな!未熟故に思考さえも我欲に呑まれるなど!竜種族としては失格だな。
だが、仔だからこそこの世界に存在しない知識は、我が儘に余計な感情を引き出してしまうのだろう。
異世界の料理や食材は、食欲をそそるのだろう。
異界の鏡は、仔に覗かせない様に早い段階で仔が覗けない環境に移すべきだった様だな。
此で死した竜の仔の死因が判明したか…我欲を抑える努力をしないで我が儘の限りを尽くし同族を殺してしまう訳だ。
私が異質で巨大な力がある存在だと知る術があったのに、其処さえ見えないのは、己の落ち度さ。
流石に人みたいな竜種族は、質が悪い…これ等の事が影響して他の竜種族が、我欲を開眼させたら…考えたくないな。
なるほど!試練の儀の為に旅立った竜の仔には、探知が簡単に行える様に、識別魔法が掛けられていたから…
死因だが…同族を殺した同族の竜の仔の行動を見ていたアルザの従魔が始末した事で、記録に残らなかった訳だな。
リムもアルザの仔という立場の私に我欲をぶつけてこの行為に及んでいる。
こりゃリムは、罪人として処理確定だな!現在の状況は、黒竜レギアがリムの乱心をリムの親竜に知らせている状況だ!
竜の谷では、レギアが私達を監視する映像を、数日前から流してリムを監視していたから、リムがした行動や何もしなかった事等が、公開されていた。
念話でアルザに伝えた処!パーティで旅立った竜種族は、大抵己より弱いと見た竜種族を、痛めつけ我が物顔で服従を誓うまで暴れるのだと言っていた。
アルザ主導のもと今回のリムが反逆するかどうかの監視が行われた!元々リムがどんな竜なのかアルザは、不振に思っていて焔がしっかりしている事から、
従者に付けて監視していたのだという!リムと同じ時期に生まれた仔が、今回の様に、同じ事件を起こしていた事かららしい。
まさに、リムの状態が怠惰により甘え捲った結果!我が儘し放題の状態になったのだと!愚かだな!もうすぐ竜の谷に、帰還出来る筈だったのに、竜の谷への侵入禁止になるとはね」
「どうした?全く痛くも痒くもねーぞ!お前は、無駄だよ!努力もしなかった奴の攻撃など一切ダメージ無いからな。
しかしやられっぱなしっていうのも腹立たしいな。」
焔は、リムの叩き付けてきた尻尾を掴み右足で、リムの尻尾の付け根を踏みつけ!尻尾に爪を食い込ませながら、引き千切った!
〈ひぎあああぁぁぁぁ!!!?いぎゃあああぁぁぁ!!!?〉
焔は、すかさず引き千切った尻尾の付け根に、焚き火の中にあった焼けた石を幾つか投げつけ千切れた尻尾の中に、焼けた石が抉り込まれ!
リムは、悶え苦しみのたうち回り悲鳴と絶叫を、繰り返しながら傷口から焼けた石を取り除いていた。
暫くして…
リムは、怒りを露にして焔を無我夢中で攻撃している。
焔は、攻撃を止めてリムの攻撃を受けているが、全く動じる事なく、時を待った。
リムの攻撃が止んだ。
〈あれは…もしかして…竜の谷の…〉
焔は、やっと着たかと溜め息をついた。
「周りを見ろ!もう言い逃れ出来ない状況だぞ!猫被りしていた事もとっくに知っていたから、逐一報告していたんだよ!」
焔は、首を鳴らしリムを見ている。
アルザ〈リム!正体を現しましたね!?私の可愛い坊やに牙を向くなんて!!?許されない反逆よ!?従者で在りながら主に牙を突き立てる何て!何て卑しい竜でしょう!?〉
リムの親竜〈リム!?貴女は、竜種族として最低な事をしたのよ!?従者の立場にありながら、怠惰に主様の命にも従わず食べては、寝て主様の従者を虐げて!?竜種族の誇りは無いの!?邪竜の如き行いを悔いなさい!?〉
(リム)母様!!!?アルザ様!!!?こっこ…此は!!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
有り難う御座いました。




