交差する意思と歩むべき道【11】35~37話
宜しくお願い致します。
カギ括弧に応じて、物語が進行します。
「この括弧が、主人公だけ.心の声.念話も此」
[この括弧が、念話.精霊語.魔物語.ナレーション.主人公とリンクした存在]
〈この括弧が、登場人物等〉
(この括弧が、主人公.登場人物.心の声)
《この括弧がスキル.自我を持つ意識》
【この括弧が、注視】
<この括弧が、擬音>
[35話]・・・・・〔牙獣族と蘇生魔法〕・・・・・
「ふぅ!まだ狩り足りない感じあるけど、昼になっちゃったしな…水浴び行こう」
南東の湖に移動した。
「んー最高だ!ん?何か近付いてくるな…隠れるか 面倒事は御免だしな」
猛然と走り水飛沫が舞い!水面に体を預ける少女。
「なんだ?あれは、獣耳族の子供だな…獣耳族とは、関わらないと決めてるからな。
ん?まだ何かくるな…」
???〈さぁ死ね獣耳族め!?〉
怒涛の如く怒号と共に現れし娘。
「あれは、牙獣族だな…まだやってたのか…アルザの話に因れば、牙獣族の縄張りでの狩猟の際に、得た魔物の肉を獣耳族が定期的に盗んでいた事が発端で、
縄張りを荒らすなと、獣耳族へ抗議に行った牙獣族の長が、獣耳族の謀により毒殺された事で、抗争が激化したらしい。
グラント大森林の獣耳族は、基本怠け者が多く己の力を高める努力すらしない上に、臆病故に仲間さえ利用して裏切る事もあるが、臆病が災いして群れで生活するのだという。
牙獣族は、努力を惜しまず結束力も高い事で、仲間意識や縄張り意識が強い種族と云われている」
獣耳族の子供〈ママをママをどうしたの!〉
息を切らし体を震わせ拳に力を込め少女は、言う。
牙獣族の娘〈殺したに決まってるでしょ!!あんたらが、私達の母様を謀にかけて殺しといて!?のうのうと生きてんじゃないよ!〉
怒りを剥き出しに怒号を浴びせる娘。
〈ママは、やめさせようとしてたのに族長がやったんだ!〉
〈そんなのどうでもいい事だ!母様を還せ出来ないなら死ね!〉
〈無理だよ…私のママ…還してよ…〉
〈死んだら還せないだろ!………死ね!?〉
「会話が支離滅裂しているぞ…死んだら還せないって分かってるのに…もう形振り構ってない感じだな。
そう言えば!人族に試したい神力魔法あるんだよな…魔物で成功してるから…多分…イケる可能性は、あるが…
まぁ…失敗しても問題にならないし!成功すれば、牙獣族も生き方を見直すだろうから、試しにやってみるか。」
「何か来たと思えば、獣耳族と牙獣族じゃないか」
牙獣族の娘&獣耳族の子供〈えっ?えええぇぇー!!!!竜種様!?なぜ!?竜種様が!?〉
「私の水浴び邪魔して何始まるかと思えば、争いか!別に構わんが、やるなら他でやれ!?此処は、大森林ではない!?」
牙獣族の娘〈おおおお許し下さい!此は…申し訳ありません!?獣耳族を放置出来ないので!お見苦しい所をお見せしてしまうかも知れませんが、すぐ始末致します!?〉
「こりゃまた…怒りが勝ちすぎていて話にならないな…結果だけ優先して、強引に進めなければ荒れる事間違い無しだな…もしやるにしても、時間が惜しいからな…」
「牙獣族よ!貴様の親の躯は、あるのか?」
〈えっ?躯?あっ在ります!在ります!〉
「今からお前の親の躯の所に案内しろ!成功するか知らんが!賭けに乗る気があるなら案内しろ!」
〈賭け!?賭け…賭けでも!?あっ案内致します!〉
「何処に躯がある?我に触れろ時間が勿体ない(10日以内なら多分間に合うだろうしな…)」
〈はっはい!?牙獣族の集落に在ります!」
牙獣族の娘は、焔に掴まった。
魔法.《ディメンションステップ》(牙獣族の集落)<キンッ>
景色が一変し鬱蒼とした森の中に、集落があり!巨大過ぎる大木をくり貫いたような場所を根倉にしている感じだな!
空間移動してきた場所は、集落の中央に位置する広場の様な場所だ。
周りには、多くの牙獣族が居るが、牙獣族というのは、皆若い子供の容姿をしているな。
冒険者ギルドや商業ギルドの他に、果樹園や酒造場等もある様だな。
牙獣族とは、獣耳族と似ているが実際は、全く違う。
獣耳族は、只の獣耳尻尾の人型を表す。
牙獣族は、獣耳尻尾の人型から獣化が可能な種族である。
「着いたな!」
牙獣族の娘達〈りりゅりゅ竜種様!?えええぇぇー!!?竜種様が何故!!?えええぇぇー!!?ざわざわ…ざわざわ…〉
「おい!何処にある!」
〈此方に…〉
牙獣族の娘が連れてきた場所は、丸太のロッジ風の様な場所だが、集落の中では一番マトモな建物だな。
扉はなく!中は、ガランとしていて置物や家具らしき物も全くないが、横たわる人型の影が見える。
「この娘か…匂いからして死後5日くらいの様だな!まだ腐食もあまり進んでいない様だな…毒殺か…体内の臓器の腐食が、酷いが大丈夫だろう。」
[焔が竜転生して竜ならではの習性というべきか…竜の谷を出てから知ったモノがあるの。
其は、死期を知る嗅覚と死後どのくらいかを知る嗅覚があり死因を知れる。
竜の嗅覚は、鋭敏であり死期さえも嗅ぎ分ける!身体的特徴で言えば飛行を行う方法も竜ならではってのがあるの。
竜翼は、風魔法との応用魔法で全く違う飛行方法があったりするの。
例えば!焔の戦闘時の地上から約1メートル浮いた様な飛行を行うが、竜翼の役割は、方向転換やバランス維持を主軸とし、
身体を浮かせているのは、風魔法と闇魔法と焔の魔力を合成させた、重力合成術式と呼ばれる飛行術式だの。
アルザが言っていたが、竜神は竜翼だけを扱う飛行方法は、通常やらないのが鉄則となっているそうだ。
もし竜翼だけで飛行すると…
大地を破壊し!大気を揺るがし暴風を引き起こし!世界を混沌に陥れる…と、アルザに言われたんだの。
竜翼だけて飛行する際に、結構な魔力を翼に纏うこともあり、破壊の限りを尽くしてしまうのだと。
それ故に、魔法である程度抑制させて世界に多大なダメージを与えない様に、自己術式で飛行術式を構築する必要があるのだと。
自己術式の理由は、竜神も色々居る為!自身に合う自己術式を必要とする為であるの。
飛行術式が必要なのは、竜神だけであり一般の竜種族は、翼を羽ばたかせ飛行する様じゃな]
焔は、娘の横に腰を下ろし右手を娘の胸に翳した。
魔法.《ホーリーアレイズ》を唱え!!?
光の珠が幾つも右手から出現し螺旋を描く様に、躯の周りを光の珠が回りだし!
キラキラと光の粒が降り注ぎ真っ白な光が全てを包み光の珠が瞬時に躯に集まって光が弾けた瞬間!光が全てを癒した。
牙獣族の躯だった娘の頬に赤みを帯びた。
暫くすると、牙獣族の娘=(イコール)親が目を覚ました。
牙獣族の娘達〈母様!?母様!?母様ー!?〉
牙獣族の母様〈あら…あら…この…子達みん…な泣いて…ばか…りじゃ…状況…分か…らない…んだけど…〉
「生き還ったんだよ!(ふむ…呂律が回らないと話難いな)」
焔は、親に《エクスヒール》を唱えた。
牙獣族の母親〈竜種様!?えっ!なっ!?ぎこちなく固まった体が…解れた様な…〉
「お前を私が生き還らせたんだよ!暫くは、身体も自由に動かせないだろうが、心配するな毒による臓器の腐食や外傷全て癒されている筈だ。」
牙獣族の娘達〈有り難う御座います。有り難う御座います。〉
何度となく感謝を述べたのである。
〈生き還った…私が?竜種様!?有り難う御座います…この子達を残して私は、死んでしまってたんですね…本当に有り難う御座います!〉
「・・・(あらら…生き還っちゃったよ…竜神との魂の融合により人族の蘇生も行えるみたいだな)」
「所で彼処に居るのは、獣耳族じゃないのか?」
牙獣族の娘〈あっはい…〉
「あの獣耳族の子供の親か?」
〈はい…そうです…。〉
「そうか殺してないんだな、ならお前達の母親が回復したら還してやれ!
牙獣族よ!もう遺恨はないな?獣耳族がした事を全て水に流せとは、言わん!?此からは、実力で排除せよ!もう解った筈だ!抗議しようとも毒殺仕掛ける輩に、情け等要らぬ。
謀に特化したグラント大森林の獣耳族は、竜種族から完全に見離されている。
愚かな種族だ!とはいえ、牙獣族も親が大事なら他種族の警戒を忘れるな!今回は、獣耳族の企みで親を殺された訳だから争いの解決の為!
蘇生させたが、次もあると思うなよ!そんな奇跡を毎回起こしてられないからな。
死は巡るもの死して終わり始まるものだ!死を受け入れる事も生命の勤めだ!良いな。」
牙獣族の娘達〈肝に命じます!竜種様!?母様を生き還らせて下さり有り難う御座いました!竜種様を祀り竜種様の為に働きたく思います!何なりと御命令下さい!〉
「もう良い後は、お前達次第だ!私は、戻るぞ!時間ないからな(時間を気にしちゃいない!だが、生き神様として拝まれても困るって理由だな)」
ゲート(迷彩結界内)<キンッ!>
[水浴びの為の転移をした際の状況を解説しよう。
転移した場所で気配を探るが、人族等の気配を探っているだけなので、水浴び中も魔物は、ウジャウジャ其処らに存在している!襲ってきた魔物だけ倒すが、
大抵の魔物は、瞬殺なので気にも止めない…肝が座っているというか…リアクション薄いったらありゃしないのぉ。
人族に警戒するのには、色々理由があるが、大抵竜体化して水浴びをする為!人族に見つかると、拝む者や水浴びの邪魔をしたと思い込み謝罪やらと、
かなり面倒な状況になるから、人族の気配を探る事だけは、怠らない様にしているの。
現時点では、転移した先で竜体を晒すのは、得策ではないということであるの!時と場を弁える必要あるって事だの。
牙獣族のその後は、焔の竜体を模した像を広場の中央に置き日々拝まれている様じゃの。
焔の行動は、素っ気なかった筈なのだが、焔の思惑とは逆に崇拝される結果となった。
焔の思惑は、サラッと短時間で長居しないで事を進めれば、大抵の者達は、獣の記憶力を考えて、意識を持続しないだろうと思っていた様だが、実際には死者蘇生を垣間見た者達は、些細な出来事も見逃さぬのじゃな。
焔は、牙獣族にとっての生き神様となったのじゃ。
この一件以降牙獣族全ての集落に、連絡が行き牙獣族全てが、竜種族を崇拝する形となった様じゃの。
牙獣族が竜種族を祀る結果を生んだ事で、竜の谷がまた潤い焔の功績として、焔の知らぬ所で評価が上がったのじゃな。
因みに、牙獣族の集落の特産品は、森のキノコと葡萄酒じゃの。
牙獣族の集落にも冒険者ギルドや商業ギルドがあり、只人の街と交易をしているの!牙獣族は、怒らせない限り他種族と共存を成せる種族として、認知されているのじゃ]
[36話]・・・・・〔自己中なリム〕・・・・・
「リムは、まだ寝てるな…ご飯準備しといて街に精算行くか、とりま、米22合炊いてホワイトシチューとサラダと豚カツ15枚だな。」
45分経過・・・・・
「ご飯炊けたな 後は、起きたら食べるだろうけど…書き置きしとこう(てか…ミルは、偉いな!しっかり片付けして、私の負担を軽減してくれてる。
そして、南の森で自主的行動として経験値稼ぎしているじゃないか!私の言い付け守って努力する善い子だな。
ミルとなら旅をしてても嫌な気分にならんだろうな!問題は、こっちか…はぁ…」
「ミルの分の食事を、別に作り弁当箱に詰めてミル用と、書き置きしてミルの目につきそうな場所に置いておこう。
普段の食事でもリムがミルの分も食べるから、一緒に置いておくとリムの腹の中に収まってしまう可能性あるからな。
さて、行くか!」
迷彩結界から出て冒険者ギルドに向かった焔であった。
チル〈あっ!?いらっしゃいませ♪〉
「売り宜しく。」
〈此方へどうぞ♪〉
「はいな。」
魔物解体場の中に進むと、メイアが待ってましたと、言わんばかりに胸を張っていた。
〈鮮度抜群の高ランク魔物を、有り難う御座いました♪つきましては、昆虫種と甲殻種をお売り頂けませんか?〉
「良いよ 昆虫種は158体.甲殻種は253体いますが、希望の数聞きたいのですが?」
チル&メイア〈どひえええぇぇー!?そんなにいるんですか!?
メイアさん凄い数ですが全ては、無理ですよ…どうしましょう!
昆虫種は、出来るだけ確保したいなー!
猛毒やユニークスキルで、万能薬が足りなくて、此処で確保出来たら人族の死者数も減るんだよ!?
甲殻種なら他の街からも依頼バンバンくるよ!
ですよね♪解りました♪お客様?全て買い取らせて戴きます♪
少々確認の為お時間頂きたいのですが宜しいでしょうか?〉
「良いよ!んじゃ出すね」
焔は、アイテムboxから昆虫種158体と甲殻種253体を一斉に出し、確認と精算を待った。
メイアと焔は、話しをしている!その間にチルの確認と精算を急いでやっていた。
〈甲殻種は、食材なので鮮度が命ですが、お客様の甲殻種なら、アイテムboxで鮮度が保たれているので、すぐに売れると思いますよ♪
甲殻種は、冒険者さんでも倒し切れない為、高級食材なのです♪こんなに大量の甲殻種商売人として、遣り甲斐あります♪〉
〈確認と精算完了致しました!今回は[聖硬貨286枚.金貨48枚.銀貨28枚.銅貨10枚] となりました♪〉
「毎度!また宜しくね。」
チル&メイア〈またのお越しをお待ちしてます。有り難う御座います♪〉
焔は、冒険者ギルドを後にしその足で市場等で買い物してご機嫌で、大量購入していた。
【一方】
リムは目覚めたが、其処ではまたまた巫狐が見ていた。
書き置きを見るなり暴食開始し…全て平らげ周りを見渡し…ミルの弁当に目を向けたのであった。
〈アレッ!ミル何処行ったんだろう…居ない!あの箱から良い匂いするなぁ♪どれどれ…書き置き!?これ…ほむら様がミルの為に作った…
ミルは、従者なんだから!私が食べたいって言ったら差し出すのが普通よね♪…バレたら…
でも………美味しそう………旨っ!!?…〉
リムは、我慢出来ずミルの分の弁当を食べてしまったのであった…そして…そのまま…また深い眠りへと落ちて行ったのであった。
暫くして…
ミルが経験値稼ぎを終わらせて、迷彩結界に戻ると、食事を食い散らかした状態の結界内を見たミルは、片付け始め気付いたのであった。
下に落ちた弁当箱に挟まった!ほむらからミルに当てた書き置きを発見し…
「ミルへ!自主的行動による経験値稼ぎお疲れさん!弁当箱にミルの分の食事用意しておいたので、食べてくれ。【ほむら】」
〈嘘っ!?…リムちゃん…見付けて食べちゃった!?こっちにほむら様からリムちゃん宛の書き置きが!〉
「リムへ!食事用意しといたから食べて良いぞ!但しミルの分の弁当箱に手を出すなよ!十分過ぎる程用意したのだから!くれぐれも、書き置き守れよ!【ほむら】」
〈ほむら様…リムちゃんに食事取られました…………〉
【一方】此方では…
「考察する。
廃墟旧魔王城跡地に下見に行った理由は、リムやミルの事もだが、蘇生実験を行う為でもあった。
殺した魔物に、《ホーリーアレイズ》を試していたのだ 蘇生が確認出来た。
なるほど…人族も蘇生出来ると…神力魔法で出来ないこと無いな。
牙獣族の遺恨を解決するには、考えさせない状況を作る必要があった。
故に、脅して人族の蘇生実験をやってみた。
結果成功した!失敗しても仕方ないで、済む話だったのだが…此も一重に前前世の竜神との融合が、結果を生んだのだろう。
獣耳族の子供の方は、スルーした。
企みを仕掛けて殺害は、個人の問題じゃない。種族の問題だなスルーは、結果的に良かったな母親生きていたし。
今回の一件で、獣耳族も懲りただろう!牙獣族の集落での蘇生も獣耳族が見ていた様だから其が伝われば、竜種族は抑止力を得るだろう。
グラント大森林の獣耳族には、関わりたくないものだ!さて、一度拠点を、廃墟に移すべきだな。
情報によれば、ウルカの街の北に行けば、港街テスタがある。
試練終了したら向かおう海鮮食材GETせねば、刺身食いてー!ネット通販でも購入可能だが、この世界の魚介類が気になる。
余談だが、人族の冒険者ギルドって…漫画等のネタ的ポンコツキャラって実在したんだな…魔物を殺戮しても問題無いが、魔物を全て回収しろよ…
魔物の大量死骸は、疫病を蔓延させる原因になったり強力な魔物を引き寄せる原因になると気付けよ…魔物がウジャウジャ集まって困らないなら、別に構わんけどさ…
もしこの世界に、人族として転生してたら多分面白かったかもだけど、人族に絶望していた時点で、人族への転生は、絶対あり得ないって思ってた様だからな前世の私は…。
流転の記憶回帰で、そんなネガティブな感傷消失したけどね。
【人神】に対する怒りは、高まったけどね。
竜転生で不思議何だが、進化での成長が異常なくらいヤバい!地中移動も可能だし!竜ってこんなに万能だったのか?【謀】の影響が出て此なんだろうな。
気になる事と言えば!
魔物は、魔物でもゴブリンやスライムは、魔物の集落や村を造り生活しているらしいが、そっちのが気になるな。
ゴブリンもメスばかりらしいが、緑色の肌で耳が尖った子供の容姿らしいが、オスもメスもゴブリンは、ゴブリンらしい。
名称にこだわりが無いのか?
スライムも人化して生活している者も少なくないらしい。
ヴァルト大陸と呼ばれる大陸の西には、悪魔種の人族が住んでいるらしいが、魔物とは違いサキュバス族やらマージデビル族等といった!
人の姿の悪魔種が、人族として認められ村や街や国を持つらしい。
どんな暮らしをしているのか…気になる所だな。
考察終了!」
[37話]・・・・・〔冒険者達の叫び〕・・・・・
【一方】
冒険者A〈ちょっと待てって!何で毎回こんななんだよ!〉
冒険者B〈えーい!離して!あの猪豚許さない!〉
冒険者C〈それは、貴女があの魔物の子供を蹴飛ばしたからでしょ!〉
冒険者B〈そうじゃない!?この岩がこんな所にあるのがイケないんだよ!?躓いて踏ん張ろうとしたら猪豚が居て…偶然蹴っちゃっただけだよ!〉
冒険者A〈お前がドジなだけだろう!何で焦ってクエストやろうとすんだよ!〉
冒険者D〈今は、そんな事議論してる場合じゃないでしょ!!あの猪豚凄い勢いで回ってんだけど!?…〉
冒険者E〈倒さないと殺られるよー(チャンス到来♪)〉
猪豚の体格は、約5メートル程で肉付きが良く!見た目猪だが、まん丸ボディで両前足の肩辺りに、刺々の角を持ち!
体格から素早そうには見えないが、転がりながら加速する様は、とてつもなく速い。
猪豚は、高速転がりからの突進で冒険者Aに突っ込み!倒された冒険者Aを馬乗りにして、高々とジャンプし!冒険者Aにボディプレスした!
冒険者A〈ぎゃあああぁぁぁ!!?〉
其を見ていた筈の冒険者Eが、魔法の詠唱に入っていた《黄昏より暗き漆黒 血の様に紅き紅蓮 混沌の闇より出でるは、爆炎の支配者!時は来た!
冒険者一同〈待て!?バカ止めろ!?お前何唱えてんだ!?バカマジ止めろ!大概にしろ!A諸とも殺す気か!!?いい加減にしろ!
お前もうパーティから抜けろ!?約束と違うじゃないか!ふざけんな!おいC!?もういいからあのEを射抜け!これ以上時間掛けるとAが殺される!〉
冒険者E…《エクスプロージョン》!!?
冒険者Aの頭上に黒い球体が数10メートル上空に現れ、黒い球体が分身するかの様に、下方に展開していきチリチリと火薬のような粉状なモノが黒い球体をも覆い隠し、
螺旋を描くかの様に漆黒の球体となりて、冒険者Aと猪豚を包み込み!一番上の黒い球体が爆炎を放ちながら爆発した瞬間!
全ての火薬が引火したかの様に、大爆発したのであった!
冒険者一同〈ぎゃあああぁぁぁ!?お前何してたんだ!!?A諸ともやるか!?バカヤロウ!Aも道連れに爆裂魔法打ちやがった!?〉
冒険者D〈あんた!何してくれてんのよ!?覚えておきなさい!絶対殺してやる!?〉
冒険者E〈ふぅ~♪さてと♪かーえろ!死んだかなー♪死んでると良いなー♪私の為に糧になってね~♪貴方の死は、無駄じゃない~♪〉
冒険者一同〈おいおい…クレーター出来てっぞ…冒険者A…死んじゃったかな…まだ瀕死だけど生きてるよ!?ポーションぶっかけて!?薬師!絶対生かして!!?
Aしっかりして!?あのクソアマ絶対殺す!?何でまだパーティに居るのよ!アイツ頭可笑しいって!何が無駄じゃないって!クズめ!・・・・〉
[この冒険者パーティが、焔の話していたポンコツ冒険者パーティであるが、少し様子が違う様だの!
焔が聞いたポンコツパーティは、4人パーティでA.盗賊B.薬師C.狩人D.剣士のパーティだった筈だの。
魔術師は、居なかった筈なんだが…こりゃ何か面倒な事件が起きてそうだの。
と、言うか此処は、ウルカの街周辺だの」
【一方】
旅人と娘は、やっとウルカの街周辺の街道に辿り着いた。
旅人〈やっと…ウルカの街が見えてきた…。〉
娘〈あれが…ウルカの街!?ぴぇん越えてパオンだよ!(あ…ぴぇんとかエモいとか…異世界で伝わる訳ないよね…何言ってんだ私!?恥っず!此からは…普通に言おう…〉
〈ぴぇん越えてパオン?まぁ…(意味分からない…進めよ…)街…ともなると、魔物の…侵入出来ない高さの壁が無いと…安心して生活出来ない…。〉
〈其で高い壁か…あっ!街に入るのに、ルールみたいなの有りますか?(あ…やっぱり…変な子と思われたかな!無かった事にして話そ…〉
〈冒険者なら認識証の腕輪…商人ならギルドカード…どちらも無い場合は…銀貨1~2枚必要…。〉
〈なるほど!あの女性達に貰った此か…。〉
〈もう目の前が…ウルカの街の入口…だよ。〉
〈有り難う御座いました!此処まで守って下さり本当に助かりました!名乗り遅れましたが、私!鮎川歩です。旅人さんは?〉
〈シャロ…〉
鮎川歩〈シャロさん!本当に有り難う御座いました。〉
〈ん…。〉
鮎川歩は、門番の元に駆け足で行った。
シャロは、西の街道を進んで歩み出した。
[シャロじゃと!?まさか聖域に残してきたニンフかの!聖域を出れる程の強さを身に付けた様じゃの。
1年で成長出来たんじゃな!しかし…成長出来たとして聖域を出る必要あったとするなら、街に行く筈じゃが…シャロも転移者じゃからのぅ。
他の魔導世界からの迷い人じゃったから、焔は助けたんじゃが!1年前の世界に《時空転移》しておったから、聖域に置いていくしかなかったんじゃ。
この世界にニンフは居らんの!エルフやダークエルフ等も含め幻獣やエレメントやフェアリーやピクシー何かも存在するが故に、ニンフが存在する世界には精霊種があまり居ない世界が多いのぅ。
この世界は、特別特殊な世界じゃから今後誕生するかも知れんが、現時点ではシャロだけじゃの。
焔を探して居るんかのぅ?ニンフは、《緑樹万象》なる能力を有しておったが《緑樹万象》とは、森や草木や風の囁きを聞きあらゆる情報を、我が物とするニンフ特有の能力だの。
そうであったとして、今の焔にはシャロの相手をしてやれる程の余裕は、なかろうのぅ。
今は見守るしかないの
ぴぇん越えてパオンとは…確か焔の記憶にあったのぅ!嬉し泣きがぴぇんじゃが、ぴぇん越えてパオンがぴぇんより凄い感動泣き的な意味じゃったの。]
有り難う御座いました。




