終わったと思ったら・・・・
目が覚めたら・・・
あれ、ここは何処だ?
昨日・・・新しく実装された上級職の使い勝手を確かめていて・・・
ゲームをやっていて寝落ちしたのか?
が、寝た記憶もない。
ここは、何処だ?
間違いなく俺の部屋じゃない。
『あらあら・・ごめんなさいね。』
突然、声が響いた。
陽気な、オバちゃんの声だ。声しか聞こえない。姿は見えない。
『手違いで、転生先を間違えて、地球に飛ばしちゃったけど・・・また戻ってもらうから・・・』
「戻る?」
『貴方が元々いた世界に・・・』
会話の流れ的に、俺は元々、日本にいたわけじゃないってことか。
・・・やっぱり、あれは俺の妄想が生み出したものじゃなかったのか・・・
妙にリアルな夢だと思っていたんだよな。
俺は飲み込みが早い男だ。
突然の事にも、すぐに事情を飲み込む。
また・・・あの世界に戻されるのか・・・
あの・・・死の恐怖が蘇る。
駄目元で・・・
「日本人のままで良いんですけど・・・」
と言ってみたが、完全に無視された。
まぁ、この手の転生なら、間違いなく、何かチート的な事が行われるはずだ・・・
それを利用して・・・あの世界でも、今度は上手くやっていこう・・・
『こちらのミスだったので、記憶だけは残しておいてあげますから・・・』
こうして、俺は・・・また、あの地獄のようなダンジョンに支配された世界へと、戻されるのであった。