いや、削除ボタンでけえよ!
エッセイというより、リニューアルへの単なる感想文。
むしろ、取り留めのない愚痴に近い文なのですが。
ご存知のとおり、なろうが変わりました。
長編の次話の管理がしやすくなった一方、今まで書きためておいた短編や未完成の下書き、アイデアノート的なものをいちいち移動させないと編集できないなど、一長一短といったところです。
長い目で見れば、長所が多いでしょうか。
他の話に紛れて、未投稿の中で千々になっていた長編の1話1話をまとめて管理しておける点は本当に助かる。
投稿時間を細かく設定できるのは良さそうに見えて、タイミング次第では今まで以上に誰の目にも触れずに消えていく可能性も。
ところで本題。
「作品作成・編集」から連載作品のタイトルを選び、エピソード名をタッチすると、そのエピソードの文章が表示されるわけですが。
そこで「編集」のとなりに「削除」のボタンがあるのです。
小さく控え目にではなく、画面のど真ん中に、それはもうでかでかと。
これを見て、思ったのです。
誰もがよく使う編集ボタンの真横に、同じサイズで削除ボタンがあるって怖くないか? と。
なぜって、削除の前に確認メッセージは出るものの、ぼんやりと誤ってタッチでもしようものなら、そのエピソードは機能通り、消されてしまうから。
「投稿済みの話の中で、地の文や行間とか、ちょっと改善できそうだなと思っていた部分があるから、本文を一通り読んで気になった所を編集するか」
ということが個人的によくあるのです。
もしそこで何らかのタッチミスをし、消してしまったとしたら──。
1話分がまるまる消えたら、作者としては死活問題といっても過言ではありません。
すぐ書き直せる簡単な話ならまだしも、ストーリーのターニングポイントになるような重要で熱の入った回だったりしたら、その、なんだ、気持ちが萎える。
「オメー心配しすぎなんだよ。「作品作成・編集」ページにある「編集」で編集すれば削除の可能性はないだろ。はー、マジ雑魚メンタル」
と指摘を受けるかもしれません。
でも心配性の人間からすると、あんなでかい削除ボタンがページの中央に、それも1番よく使うであろう編集ボタンと並び立つように存在していることがもう、おっかなくて仕方ないのです。
不具合なのか回線の都合なのか、なろうの反応が鈍いことがあって、何度も画面をタッチしていたらまったく意図していないページに飛んでいたことがありました。
仮にあれと同じことが削除ボタンで起こってしまったとしたら──。
あと分かりやすいように赤くしてるんだろうけど、本能に危険性を訴えるカラーでよけい恐い。
もういっそ女郎蜘蛛の腹をモチーフにしたような黄色と黒のストライプにしろ。目立つし。
削除ボタンなんて考えようによっては、あんなの自爆ボタンみたいなもんじゃん。
SF作品で、非常時にガラスのカバーを握りこぶしで叩き割ってから作動させる系のアレみたいな、あのくらい厳重に管理しとかなきゃいけないと思うのですよ。
話を削除するボタンというのは。
う~ん、もっと別の場所に置けなかったのかなあ。
画面をスクロールした先の、最後の端っこのほうとかさ。
リニューアル前にも部分削除はあったけど、画面の中ではひっそりしてたのに。
そもそもポンポン使うものじゃないでしょ、1エピソードをまるまる消す機能なんて。
それがなんで1番目立つ場所に配置されてるの。
もしかしてなろう作者が遊び半分で、あるいはスリルを求めて押してみたくなるようなところにあえて置いた、一種の運営の罠なのではないか?
まあ、つまらない邪推はほどほどにして。
たとえこの件について運営に言っても詮なきこと。
「おめでたいリニューアルとアニバーサリーにつまらん口を挟むなっコラー! アカバンすっぞコラー! サンシタ作家ガー!」
と言われるのがオチでしょう。
とりあえず、各ページにある削除ボタンへの誤タッチにだけは気を付けよう。