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お題シリーズ4

ねぎラーメン

作者: リィズ・ブランディシュカ



 お腹が空いた。


 早く食べたい。


 そう思った俺は目についたラーメン屋に、足早に入った。


 俺は、そのお店で普通のシンプルなラーメンを注文した。


 というかその店にはなぜか、ラーメン一つしかメニューがなかった。


 変な店だな。


 そう思ったが、この空腹が満たされるなら何でもいいとおもって、すぐに気にしなくなった。


 やがて目の前にラーメンが運ばれてくる。


 そのラーメンを見て、メニューにあった見本と違うじゃないかと思った。


 このラーメンには、ないはずだった。


 緑色の小さな食べ物。


 ねぎが。


 しかし、俺が頼んだラーメンには、ねぎがはいっていた。


 なぜ、いったいなぜ。


 混乱して、辺りをキョロキョロしてしまう。


 近くの席の客が食っているラーメンには、ねぎは入っていない。


 反対側の席の客が食っているラーメンにも、ない。


 なら、俺に対する嫌がらせか?


 ネギ農家にうまれて、ひょろ長い体格をしているからと。


 今まで、散々馬鹿にされてきた。


 もうこういうのは、うんざりだ。


 俺は、ラーメンを食わずに店をでた。


 両隣に座っている、もやしのように細い客とブタのように鼻の低い客が、こちらを不思議そうに見てきた。


 もやしラーメンとか豚肉入りラーメンを出されて、容姿をからかわれているというのに。


 よく食べられるものだ。


 会計を済ませて出た俺は、店の入り口に貼ってある紙に気がついた。





 個性派ラーメン店! あなたの見た目にあったラーメンをお出しします。


 ぜひ、楽しんでください!!






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