第10話「R15でも残酷でもないプレイヤーの倒し方っていいよね」
あと、数人ほど。
「ぐぁ!」
「がっ!」
ようやく、ほぼ全てのPK…元PKを、光の粒にした。いやあ、R15でも残酷でもないプレイヤーの倒し方っていいよね。ここ、重要だよ?
「ふっ…ざけやがってぇ――――――!」
いや、ふざけてるのはあなた達の方でしょ…と思った私の目に入ったのは。
「死ねぇ!!!」
なぜ、あれが!?
最後に残ったひとりの手にあるマシンガンから、弾が連続的に発射して―――
◇
この世の全ての魔を、攻略する。
◇
ダダダダダダダダダダッ
キン、キンキン、カン、カンキン!
ばらばらばら…
「ば、化け物―――」
そんな定番のセリフ言われても。例の『おかしな特技』は使ってないよ。
元が水鉄砲のマシンガンが放つ弾なんて、剣一本でいくらでも弾ける。あんな弾、所詮は魔物と同じだ。
「それよりも、それを返して」
「くっ!」
手刀スキルで、手に持っていたマシンガンを落とす。そして、あらためて光になっていただく。アイテムごと光になっても困るからね。このマシンガンは後でちゃんと調べよう。
ぱちん。
ようやく、剣を鞘に収める。
「…」
「…」
ん?どうしたのかな、みんな。
「「「「ないわー」」」」
何が?
「すごい、すごいすごいすごい!剣で弾も弾くことができるんだ!」
ゲストの男の子が、興奮した様子でそう言う。あー、いや、心配ないとは思うけどね、ほら、この子が元いた国って今も内戦が頻発してるんだよね。私以外に現実でもできると思われたら、まずいかな。
なので、
「ゲームだから、ね」
そう、常識的なことを男の子に伝える。
「「「「ないないない」」」」
だから、何がよ?
◇
「彼らが戦争を扱うVRゲームから流れてきたプレイヤーという噂がありますが、まだ調査は進んでいません。ただ、PK判定無効化ツールと、マシンガンは、あの行方不明の社員から提供されたようです」
「FWOへの吸収直後も暗躍していた、ということ?」
「そのようです。今はもう大丈夫ですが…」
田中さんから、その後の経緯を聞く。
マシンガンは、私が遠隔操作用アバター『ハルカ・フリューゲル』に使わせたものをアイテム化し、FWOの武器のひとつとして提供する予定だった。未だ世界観とのマッチングを検討しているが、どこかでコピーされたらしい。
ちなみに、現在技術陣は、私が弾を弾いた時の動きの記録を解析し、スキルとして提供することで、マシンガンを導入した後のゲームバランスと世界観を維持することを考えているようだ。前者はともかく、後者はどうなんだろ。え、お前が言うな?
「それにしても、春香さんもやっぱり女の子なんですね。まあ、VRアバター、というところが春香さんらしくもありますが」
「…どういう意味?」
「いえ、深い意味は。ああ、そういえば最近の春香さん、ケインに着せる服に凝っているようですね。ローブとか、マントとか、スーツとか」
お人形さん遊びと一緒にするなあっ!ケインは私でもあるんだぞ!私の…。
え、そういうことなの、私?
◇
【日常】FWO総合スレPart2311【生活】
861: 名無しの薬師
なんというか、春香様が少し身近に感じられた
862: 名無しの弓使い
>>861
だなあ
普通、VRアバターに恋なんて、と思うものだが
むしろなんか納得
863: 名無しの重騎兵
>>862
確かに
これで、下手に現実のガキだったりしたら
864: 名無しの陶芸職人
ところで、春香様って通常の運営より偉いんだよな
そんでもって、運営って俺達にとっては神様だよな
じゃあ、春香様はなんなんだ?
865: 名無しの傀儡師
>>864
春香様
866: 名無しの釣り師
>>864
春香様
867: 名無しの吟遊詩人
>>864
春香様
悲報:第一章はあとまだ数話ほど予定しています。




