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SS「私の名前は、渡辺 凛。世界を征服する者(キリッ)」

2017/10/17 - 15/15


SSではあるんですが、この後投稿の第三章ネタを前提にしたおさらいって感じの内容です。ので、ちょっと不自然に思うかもしれません。気づく人はすぐに気づくと思いますが。


なお、第三部第三章=本編最終章を、明日08:00から5話+番外編シリーズ4話+5話+エピローグ(本編最終話)を全て投稿する予定です。詳細は活動報告で。

渡辺「すごい、すごいすごい!この能力!この知識!私こそ世界を征服するにふさわしい者!」

教授「君、早く博士論文を仕上げたまえ。修了できなくなるぞ?」

渡辺「論文?ふっ、そんなもの、すぐに『現界』できるわ!」

教授「おお…。いやでも君、誤字脱字が多いぞ?」

渡辺「あれ?」



渡辺「これが名付けて『コアワールド』よ!」

幹部「す、素晴らしい…!ぜひ、組織のトップに!」

渡辺「えー、めんどくさい。マニュアル『現界』させるから、そっちで管理して」

幹部「え、ああ…。しかし、ずいぶんと簡易なマニュアルだな…」

渡辺「さーて、これからどうしよっかなー。あ、火星に遊びに行ってみよ♪役得よねー」

幹部「え、ちょま」



渡辺「おじいさまー、ストレージ貸してー」

総裁「昔はもっと思慮深かったのに…。コールドスリープで脳に影響があったのか?」

渡辺「えー、ひっどーい。あ、これか。『現界』っと」

総裁「な、一瞬のうちにこれほどのデータを…!ん?なんだ、このデータは?」

渡辺「いっけない、お気に入りアニメ動画まで転送しちゃった。てへ」



社長「ほ、本当に、君のような実績のある者が我が社に来てくれるのか!?」

渡辺「はーい!で、これが『コアワールド』本体ね!裏でいろんな仮想世界が作れるわ!」

社長「君がオリジナルを作り出したという噂は本当だったのか…!おや、この設計図は?」

渡辺「『現界』させた精密スキャンシステム!あと、これが巫女装束ね!男の子受けするよ!」

社長「あ、ああ…?」



渡辺「…見つけた!我が『佐藤春香』ちゃん!間違いない!アバター名も『ハルカ』だし!」

運営「何を見つけたんですか?凛様」

渡辺「なんでもないよー。よし、レア装備『現界』!最終的には私に泣きつく!完璧な計画!」

運営「凛様、何か悪いものでも食べたのか?」

運営「いつものことじゃね?」



渡辺「むー、彼女、このゲームやめちゃった。なんとか引き戻せないかなあ」

社員「なあ、某所からVRサーバを安く仕入れられるんだが、どこかに買い手いないか?」

渡辺「…ひらめいた!あの国で戦争やってる人達、そういうの欲しがってたよね。よーし」

社員「え、なにこれ?『VR戦争マニュアル』?なんでいきなりこんなものが?」

渡辺「ふっふっふ、世界征服の第一歩よー!」



渡辺「『フェルンベル』…ああ、やっぱり。なるほどなるほど。よし、『ハルカ』アバター再現!」

男A「え。これって、あの『ハルカ』が使ってたアバター!?な、なんで!?」

渡辺「さあ、FWOのイベントに乱入しなさい!ツールもあげるわ!」

男A「可愛さ余って憎さ百倍、『ハルカ』のイメージを貶めてやる!ありがとう、凛様!」

渡辺「男って、いくつになっても単純よねー」



渡辺「あなた達、『リーネ』にやられっぱなしで悔しくない?」

男B「悔しいに決まってるだろ!あの幼女アバター!」

渡辺「これが超探査ツールよ!あのアバターがどこにいても見つかるわ!」

男B「よし、これで先回りして潰してやる!ありがとう、凛様!」

渡辺「男って(略)」



渡辺「あの『ケイン』ってプレイヤーにことごとくハッキング返しされる…何者?」

社員「すまん、詐欺がバレた。『ケイン』ってやつで終わりにしようと思ったのだが」

渡辺「彼女が出てきたの!?逆にチャンスだったのにー!もう、こんな会社知らない!」

社員「あ、自分だけ逃げるなんて!」



渡辺「この国の勢力を掌握したわ!VRゲームで訓練よ!ついでに彼女を追い詰めて!」

幹部「おい、もっと詳細なマニュアルはないのか?VR慣れしてない兵士ばかりなんだぞ」

渡辺「そんなの知らなーい。彼女の大学も見つけたし、潜入よ!日本に戻るわ!」

幹部「あ、おい、放置すんな!」



渡辺「もっと活動費用を出しなさい!でないと、もう『コアワールド』のメンテしてあげない!」

幹部「勘弁してくれ…簡易マニュアルしかないから人件費がかさんで予算が…」

渡辺「私だってこれしか『現界』できないのよ!もういい、あんた達とも手を切る!」

幹部「そ、そんな!私達はこれからどうしたら…。と、とりあえず、我々から手を切ったことにして…」



渡辺「『放浪者』!?すごい、彼女そんなこともやってたの!?アバターも同時接続できるし!」

職員「渡辺さん、伊藤教授の部屋の前で何してるの?」

渡辺「なんでもない!よーし、次に(みのる)くんが来た時が勝負よ!あわよくば彼女を捕縛!」

職員「そういえば渡辺さん、突然受付に着任したけど、書類だけ持ってきたのよね…?」



渡辺「またこの国に来たわ!兵士が未だVR慣れしていない…そうだ!逆に利用しちゃえ!」

幹部「ば、ばかな、いくら精密スキャン装置があるといっても、監視組織を騙すなど…」

渡辺「うるさいわね!ぱくってきた論文読んでるんだから!これさえわかれば『転移』が…!」

幹部「転移?」



渡辺「すごい!すごいすごいすごい!彼女も『現界』能力が使えるんだ!」

幹部「おい!?いくらなんでもあんなの相手にできないぞ!次何が現れるかわからん!」

渡辺「知らないわよ!私は逃げるから!あ、試作した転移装置は隠したから!」

幹部「技術スタッフを奪われた!?」



渡辺「あら、おじいさまはいないの?まあいっか。あなた達、今度は火星で活動よ!」

技術「よかった…ちゃんと火星に転移できてよかった…!」

渡辺「ほらほら、ちゃっちゃと火星にも転移装置を作りなさい!」

技術「凛様、人使い荒すぎ」



渡辺「重力制御の方を先に実現したのね!やっぱり『ケイン』ってプレイヤーがあやしいわ!」

技術「俺もケインのようなスローライフだけで過ごしたい…」

渡辺「火星からだと遅延が酷くてFWOは無理でしょ!…そうか!よし、私地球に戻る!」

技術「え、まだ作業が」

渡辺「あんた達に任せる!彼女が遅延でスキができた時にリアルの『ケイン』を調べるわ!」



渡辺「失敗したー。やっぱり、一筋縄ではいかないかー、彼女も、『ケイン』の中の人も」

技術「凛様!このままだと転移装置で地球から火星に攻め込まれますよ!」

渡辺「だいじょぶだいじょぶ、少ししたら地球の装置は壊れるから!」

技術「え、座標情報だけ隠匿すれば良かったのに…地球に帰れない…」

渡辺「あ、そうか。まあ、いいわ。次は…!」

技術「凛様、行き当たりばったりすぎ。春香嬢の方に寝返りたい…」

僕も春香一択(・_・)。ていうか、なんか疲れた…。

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