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タイム・リング  作者: 山本 吉矢
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第9章 5話

「おい!なんで、こうなってる!?」

なんでクローンの方が!?

「どうやら、これが正解らしい」

「正解って?」

何やらメモを取り出した。

「もし、2012年に戻って失敗した時に開けと言われた」

そこにはそう書いてあった。

オリジナルの代わりに蜂に刺される事と。

この文字はクリス!?

「これで”水谷優子”が刺された事は変わらない。だがこれで歴史は変わる」

そこまで想定して?

確かに理論的にはその通りだ。

クローンであろうと水谷優子である事は変わらない。

だが。

「こんな結末、認められるかっ!!」

そうだ。

「小屋に集合だ。あそこのタイムマシンを使う!」

まだ方法があるはず!

「いいんだ。元々正しい歴史になれば私は不要になる。活用方法があるのなら生まれた意味があった事になる」

「馬鹿言うな!身代わりで死ぬのが生まれた意味だと。そんな事の為に生まれたんじゃない!!」

「いいの。これはクリスさんが悩みに悩んで出た結論だから」

クローンの姿が徐々に消えて行く。

本当に歴史が修正されていくのか?

駄目だ。

「まだ方法があるはずだ!!」

「いいの」

それを止めたのは、オリジナルの水谷だった。

「あなた、私が蜂に刺され抗体を持ってるって知っていながら、蜂に刺される事を選んだのね?」

「そうだ。オリジナルを救おうとした矢野の為にも、そうしなければならない」

くそっ!

「私の為じゃなくて矢野君のため?」

「そうかもね。初めはオリジナル、あなたの為だった。それがクローンの意味だと思った。だが矢野が諦めた姿を見たら放っておけなくなった」

「でしょうね」

俺が諦める度に励ましてくれたように。

クローンも俺を励ましてくれた。

あれがあったから、俺は活力が湧いた。

「羨ましいわね。矢野君の為に行動出来るなんて」

「あなただって出来る。何故ならオリジナルだからだ」

そう言い残すと。

クローンの姿は完全に消えてしまった。


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