第9章 2話
俺は急いで生徒会室に行く。
12日は生徒会室にいるのは間違いない。
つまり、ここなら居場所が固定されている。
覚悟を決めて扉を開ける。
「なんだ?」
全員に睨まれるが、そんな事を気にしている場合じゃない。
「水谷。ちょっと用事があるんだが」
「あのねぇ。見て分からないの?今は生徒会の会議中よ。後にして」
「今すぐじゃないと困るんだ!」
強引に手を掴んで引っ張る。
「ちょっと!離しなさい!」
だが強引に連れ出す。
「どうしたの?今日の矢野君、変よ?」
「緊急事態が起こるんでな」
もうちょい。
「離して!」
手を引っ張られた勢いで離してしまった。
「水谷!」
「説明して!一体何が起こるの?」
そうだった。
説明していない。
「あと5分後に、水谷は蜂に刺される」
驚いた表情をする。
そりゃあそうだろう。
「俺はそれを変える為に来た」
「それって、もしかして7歳の頃にも刺されたのが原因でタイムトラベルして来たの?」
「そうだ。およそ24時間後に巨大地震が起こる。その時の一瞬の停電で生命維持装置が止まり、そのせいで水谷が死ぬ」
だからこそ、止めなければ。
「おい!いつまで会議を止めてるんだ!?」
あっ!
「蜂だ!!」
生徒会室から一匹の蜂が!
「うわぁああ!」
書記が腰を抜かしている。
水谷のいる所へ向かっていく。
させるか。
通路の角に隠したこの網で捕まえる。
「今度こそ!!」
くっ!
まるで水谷を狙う意思があるかのように、網を避ける。
どうなっている!?
天井スレスレに飛ぶ。
届かない!?
「きゃぁ!!」
なに!?
刺され、倒れていく。
「水谷!!」
意識が無い。
失敗か。
くそっ!




