第7章 3話
そろそろ午後5時30分か。
「そうだ。地震が来る前に忠告しておくが、結構揺れは大きくなると思うぞ」
前の桜崎の時でも相当大きかった。
今回クリスが影響しているとなると、これまでの経験上かなり大きくなるだろう。
「本当?」
「下手をすれば立つのは困難かもしれない。予め机の下にでもいた方がいいかもしれん」
今度の大きさは予測出来ないが、覚悟はしておいた方がいいだろう。
そろそろ30分だ。
来た!
「きゃあああ!!」
かなり大きな揺れだ。
これは立ってるのは困難。
俺も急いで机の下に隠れる。
他のメンバーにも地震の事は伝えていたが。
大丈夫だろうか。
小屋だと安全が確保出来ないので、別の場所で待機するようには言っている。
そして俺達も図書室という安全な場所に避難して正解だったな。
「先に聞いてたけど、知ってても怖かったわ」
俺は慌てて窓の外を見る。
「水谷!動けるか!?」
「なんとか」
急いで次の行動に移らないと。
「まずは死者がいないか調べてくれ。俺は他のメンバーを集めて小屋に集合する」
これまでの経験上、かならずクリスが死んでるはず。
それで居場所を調べようという魂胆だ。
小屋に集まる事10分。
電話が鳴る。
「どうだ?」
「怪我人はいるけど、死者は一人も出てないわ」
どういう事だ?
校内にもいない?
「なあ、もしかして天才科学者の存在すら知らないのか?」
俺に紹介してないだけかと思っていたが。
「残念だけど知らないわ」
そもそも知らないのか。
くそっ。
八方塞か。
「ネットが祭りになってるお!テレビを点けて!」
桜崎?
俺は携帯のワンセグを点ける。
そこには。
スイスとフランスの国境地帯の大地が削られた映像が映っていた。
Tips:祭り(まつり) 花火や盆踊り等、露店が出店する事もあるお祭り。の事ではなく、ここではインターネット上で急激に盛り上がっている様を表す。
Tips:ワンセグ 正式名称は「携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス」。主に携帯電話で地上デジタル放送を見れる機能の事を言う。




