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タイム・リング  作者: 山本 吉矢
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第6章 8話

「そういや、何を調べようとしてたんだ?小屋のパソコンを使わないでわざわざ帰って」

そこが未だに分からない。

「学校からのネット回線では、フィルター設定の為に調べる事柄も限界があるお」

そんなのがあるんだ。

「これを調べようとしたんだお」

なんだ?

「携帯にも届いていたメールだお。家のパソコンの方がより詳しく記載されてるお」

なに?

「最初がこれ」

そこには、新井里香が交通事故で死亡と書かれている。

「これに覚えは?」

「あるに決まってる。最初に起きた事だ」

なんでこれが?

「これはいつ?」

「このメール自体は3日前くらいからすでにあったお。最初は迷惑メールかと思ったんだけど、小屋のPCのアドレスからだから変だなぁとは思ってたん」

それじゃあ、桜崎はすでに知っていたのか?

そもそも新井里香という人物は桜崎は知らないはずだ。

これは、俺がお母さんを助けた時の話だ。

それがデータとして残ってるなんて。

「次がこれ」

一条の事も残っている。

もちろん、桜崎がこの事を知っている訳がない。

「それで今日の午後5時に携帯にメールが来たんだお。今度は私の番がキタ――(゜∀゜)――!!って」

私の番って。

「私もさすがに他人の命の危険の時に、こんな要求はしないお。オタクだけど空気は読める!キリッ!」

「だからといって、自分の番となったらはっちゃけ過ぎだろ」

確かにオタクだってのは知ってるが。

こんな奴だったとは。

「ところで、この新井って人は誰なん?」

「俺の妹の里香の事だ」

「え?なんで苗字が違うん?」

「お母さんを助けたせいだ。それで事故を起こした相手も死ななくなった。里香は本当はその事故を起こした人の子供だったんだよ」

「まさかの血の繋がっていない展開!?」

「だが、内緒にしてくれ。今更そんな事言って俺達の関係を壊したくない」

「了解だお」


Tips:キタ――(゜∀゜)――!!(きたー) 物品や出来事がやって来た際に気持ちが昂るような様を表すネットスラング。

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