第6章 5話
「今日の午後5時に携帯のメールに届いていたお」
桜崎は自分の携帯を見せる。
確かに明日の13日午後5時32分になっている。
おそらく、その時間の直後に死んでいるんだ。
俺は地震の直後に電話をかけ、その時にすでに死んでいた。
あの時で確か35分くらい。
その前にパソコンでメールを送っていたのか?
だから、日時が今日の午後5時になっていたのか!
そういう事か。
「もしかして、これ本当なのかお?」
「ああ。俺はそれを回避する為にタイム・トラベルしてきた」
「マジ?」
「マジ」
ここで嘘を言ってもしょうがない。
「だから8年前にタイム・トラベルをしなきゃいけない。8年前に原因が起きている。もう何が原因なのかも分かってる」
「kwsk」
「8年前、2002年3月22日時刻はおよそ午後5時30分ごろ」
ここまで言って俺は一つの奇妙な合致に驚いた。
そうだ。
あの時、飛んで影響を与えたのは午後5時30分ごろ。
そして地震が起こるのも午後5時30分。
これは偶然じゃない。
やはり俺の起こしてしまった影響が原因なんだ。
「そこで俺は一人の少女とぶつかってしまった。その子が誰なのかは俺には分からないが、恐らくそれが原因で桜崎が未知のウイルスで死ぬんだと思う」
どういう因果か分からない。
だが、それが原因である可能性は高い。
「うぇ?それじゃ、あの時ぶつかって助けてくれたお兄さんが?」
へ?
「矢野、だったん?」
「それじゃ、あの時ぶつかった少女が!?」
桜崎だったのか。
「いや。それはあくまで始めて飛んだ時の事だ。すでに俺はぶつからないように修正はしてある」
だが、ぶつかって転んだ事実は残ってしまったようだ。
何故なら当の本人がぶつかった事を覚えている。
しかしこれでようやく因果が分かった。
あの時ぶつかった事が原因だったんだ。
Tips:kwsk 詳しくをローマ字にしてその頭文字だけを取ったネットスラング。




