第6章 感染
俺のミスだ。
里香と一条と続いて何日も繰り返していたせいで、記憶があいまいになってきている。
くそっ!
「みなみ!小屋に帰るぞ!」
「え!?」
顔が真っ赤になる。
あっ。
そうだった。
あの死んだ時の感じをまだ引きずっている。
まだ1日しか経ってないからだ。
「とにかく。帰るぞ!8年前に飛ぶ!」
もうすでに分かっている。
俺以外の人間にぶつかったせいで桜崎が死ぬんだ。
どういう因果かは分からない。
そんなのは後回しでもいい。
まずは助けるのが先だ。
「おい!確か僕が死ぬってのを知ってるって言ってたよな」
「そうだが」
「それで知ってるのか?僕の名前を言って欲しいって」
しまった。
どうにもミスが重なっている。
余裕の無い証拠だ。
「今はいいだろ!桜崎が死んでるんだぞ?」
「え!?」
おっと。
そういや言ってなかった。
「さっきの電話で桜崎が死んだと聞いた。それを助ける為に8年前に飛ぶ」
「ちょっと待て。僕が助かって桜崎が死ぬ?どういう事だ?」
「全ては俺が8年前に飛んだせいだ。その時の影響が残っていて、最初は里香が、次に一条そして桜崎と影響を受けているようだ」
だが大丈夫。
影響を与えたのもここまで。
あの時の少女さえ救えば終わる。
戻し方も、すでに心得ている。
簡単だ。
あれ?
校門の前に生徒達が群がっている。
なんだ?




