第5章 3話
一条を待つ。
確か最初に来るのはクリス。
「こんにちわ」
次が一条だ。
「うーっす」
来た!
「一条。ちょっと話があるんだがいいか?」
「なんだ?またタイムマシンを魔改造して欲しいのか?」
「そうじゃない。一条はストーカー被害に合ってるんだろ?」
驚いた表情をする。
それはそうだろう。
「なんで?」
「タイムトラベルして来た。俺は24時間後の明日から来たんだ」
「それは本当かお?」
「どうして?お兄ちゃん」
桜崎と里香も来たか。
「みんなに聞いて欲しい事がある」
すでに何度目かの説明。
重要なのは、明日の13日の木曜日午後5時30分に起こる地震の後に、ストーカーをしていた北川徹が一条を殺してしまう事。
その原因を突き止めないと、おそらく場所を変えても死ぬ。
それは里香の時に思い知った。
「問題はなんで北川がストーカーをしているかって事だ」
「そんなの僕に聞かれても知らないよ。ずっと前から好きでしたって言われても、僕は知らないし」
肝心の一条も知らなかったのか。
と、いう事は北川に聞く必要がある。
だがそれには一条に死んでもらう事になる。
つまり、一条を殺す時でないと接触出来る所が無い。
たとえ住所を割り出したとしても、そこにいるとは限らない。
どこのクラスにいるのかを割り出したとしても、地震後の行動が分かっていない以上意味が無い。
殺そうとする所まで精神が病んでいるんだ。
四六時中一条を監視していてもおかしくない。
問題は、なんで突然一条を殺す決意をしたか。
里香の場合は事故だから殺意もクソもない。
しかし今回は明らかに殺意がある。
何かきっかけがあるのか?
まあいい。
これは選びたくない選択だが。
原因が分からない以上、それを取り除く事も出来ない。




